この記事の確認者本間 喜昭
関東の老舗石材店で10年勤務。建墓・改葬・納骨に1,000件超携わり、都立霊園の当選後の建墓サポートや申込前相談にも対応してきました。
2026年5月9日時点の重要情報
- 令和8年度(2026年度)の都立霊園使用者募集は、この記事更新時点ではまだ公式発表前です。
- 令和7年度は、2025年5月22日に募集概要が発表され、申込書配布・申込期間は2025年6月13日から7月4日、抽選日は2025年8月15日でした。
- 令和8年度も同時期になる可能性は高いものの、正式な日程・募集数・費用は必ず都立霊園公式サイト「TOKYO霊園さんぽ」と東京都の発表で確認してください。
「都立霊園の令和8年度募集はいつから始まるのか」「青山霊園や谷中霊園はやはり高倍率なのか」「樹林型合葬と合葬墓はどちらがよいのか」と迷っている方に向けて、最新の公式情報と令和7年度の実績をもとに整理しました。
都立霊園は費用や管理面で魅力が大きい一方、申込資格・募集区分・当選後の手続きでつまずく方が少なくありません。この記事では、令和8年度の正式発表前に準備しておくべきこと、令和7年度倍率から見える狙い目、落選時の代替案まで実務目線で解説します。
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目次
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令和8年度(2026年度)の都立霊園募集はいつから?

令和8年度の正式な募集要項は、2026年5月9日時点では未発表です。したがって、現時点で「申込開始日は何月何日」と断定することはできません。
ただし、直近の令和7年度は次のスケジュールでした。令和8年度の準備も、この流れを基準に考えると動きやすくなります。
| 項目 | 令和7年度実績 | 令和8年度の見方 |
|---|---|---|
| 募集概要の発表 | 2025年5月22日 | 2026年5月下旬ごろの発表に注意。ただし公式発表までは未確定。 |
| 申込書・しおり配布 | 2025年6月13日から7月4日 | しおり配布は発表日ではなく、申込期間開始と同時期になる可能性が高い。 |
| 申込期間 | 2025年6月13日から7月4日 | 例年およそ3週間。締切直前に資格確認を始めると間に合わない。 |
| 抽選日 | 2025年8月15日 | 8月中旬の公開抽選になる可能性が高い。令和7年度はYouTube配信あり。 |
| 使用許可証交付 | 2025年12月予定 | 当選後も書類審査・使用料納入があり、すぐに墓石工事へ進むわけではない。 |
出典:東京都「令和7年度 都立霊園の使用者を募集します」およびTOKYO霊園さんぽ。
令和8年度に向けて今やること
- 申込者の住民票の履歴を確認する
- 遺骨が「改葬遺骨」なのか「未納骨の遺骨」なのか確認する
- 希望霊園を1つに絞る前に、令和7年度の倍率と費用を見ておく
- 当選後に墓石が必要な区分か、墓石不要の合葬・樹林型かを決めておく
都立霊園の申込資格で失格になりやすいポイント

都立霊園は、抽選に当たっても書類審査で資格を満たしていなければ失格になります。TOKYO霊園さんぽでも、資格不足で失格になる方が毎年いると注意喚起されています。
一般・芝生・立体埋蔵施設
- 申込者が東京都内に5年以上継続して居住していること
- 八柱霊園は、東京都内または千葉県松戸市に5年以上継続居住でも対象
- 現在守っている親族の遺骨があること
- 申込者が祭祀の主宰者であること
合葬・樹林型合葬
- 申込者が東京都内に3年以上継続して居住していること
- 八柱霊園は、東京都内または千葉県松戸市に3年以上継続居住でも対象
- 遺骨申込・遺骨生前申込・生前申込で条件が変わる
- 埋蔵予定者の続柄・居住要件も確認が必要
特に間違いやすいのは「継続居住」です。
「通算で5年以上東京に住んでいる」ではなく、申込締切日時点まで継続して住民登録しているかが見られます。令和7年度では、居住年数は2025年7月4日時点までの継続期間とされていました。令和8年度も、当年度の締切日時点で判断されると考えて準備しましょう。
申込前チェックリスト
一般墓・合葬墓・樹林型合葬の違い

都立霊園を検討するうえで、まず理解したいのが「自分たちで墓石を建てる区分」と「墓石を建てない区分」の違いです。費用、継承、将来の改葬のしやすさが大きく変わります。
| 種別 | 墓石 | 継承者 | 費用の傾向 | 注意点 |
|---|---|---|---|---|
| 一般埋蔵施設 | 必要 | 原則必要 | 使用料+墓石代で高額になりやすい | 区画面積が大きいほど墓石代も上がる。石材店選びが重要。 |
| 芝生埋蔵施設 | 必要 | 原則必要 | 一般墓より設計はシンプルになりやすい | 設置できる墓碑の形状に制限がある。 |
| 立体埋蔵施設 | 不要 | 区分により確認 | 墓石代は不要 | 一定期間後に共同埋蔵される区分。個別性の考え方を家族で確認。 |
| 合葬埋蔵施設 | 不要 | 不要 | 数万円から十数万円程度の区分がある | 直接共同埋蔵と一定期間後共同埋蔵で費用・納骨後の扱いが異なる。 |
| 樹林型合葬埋蔵施設 | 不要 | 不要 | 粉状遺骨は比較的低額 | 多くの遺骨を一緒に埋蔵する。後から個別に取り出せない前提で考える。 |
石材店経験者の一次情報:合葬・樹林型は「安い」だけで決めない
現場でよくある後悔は、「費用だけを見て合葬や樹林型を選んだが、後から家族がお墓参りの場所に物足りなさを感じた」というものです。墓石を建てない区分は、管理負担を減らせる一方で、個別のお墓として手を合わせる感覚は一般墓と異なります。申し込む前に、家族がどのようにお参りしたいのかを話し合ってください。
令和7年度の倍率から見る「当たりやすい区分」

令和8年度の倍率はまだ分かりませんが、直近の令和7年度の受付状況は非常に参考になります。全体では、一般埋蔵施設・芝生埋蔵施設・立体埋蔵施設が2.9倍、合葬埋蔵施設が6.8倍、樹林型合葬埋蔵施設が3.1倍でした。
| 霊園 | 令和7年度の募集種別 | 倍率 | 見方 |
|---|---|---|---|
| 多磨霊園 | 一般、合葬、樹林型合葬 | 一般1.9倍、合葬8.2倍、樹林2.7倍 | 比較的低め 一般と樹林は狙いやすい水準。合葬は高め。 |
| 八柱霊園 | 一般、芝生、合葬 | 一般1.4倍、芝生2.6倍、合葬1.5倍 | 低倍率 令和7年度では全体的に低め。松戸市民も対象になる点が特徴。 |
| 小平霊園 | 一般、合葬 | 一般3.9倍、合葬26.0倍 | 合葬は高倍率 小平の合葬は非常に人気。一般とは別物として考える。 |
| 八王子霊園 | 芝生 | 1.6倍 | 低倍率 アクセスより当選確率を優先する方は候補。 |
| 青山霊園 | 一般 | 11.0倍 | 高倍率 都心人気が強く、令和8年度も厳しい抽選を想定。 |
| 谷中霊園 | 一般 | 5.3倍 | 中〜高倍率 都区内の歴史ある霊園として根強い人気。 |
| 雑司ケ谷霊園 | 一般、樹林型合葬 | 一般3.6倍、樹林5.0倍 | 中倍率 令和7年度は一般も樹林も募集あり。年度ごとの募集種別に注意。 |
| 染井霊園 | 一般、立体 | 一般3.3倍、立体5.3倍 | 中倍率 立体は令和6年度13.2倍から令和7年度5.3倍に低下。 |
出典:東京都「令和7年度 都立霊園公募受付状況と抽選会について」。倍率は小数点以下第2位を四捨五入。
倍率だけで選ぶと失敗する理由
令和7年度だけを見ると、八柱霊園・八王子霊園・多磨霊園一般は相対的に倍率が低めでした。しかし、倍率が低い区分ほど必ず自分に合うとは限りません。交通の便、墓石代、将来の承継、家族のお参りのしやすさを合わせて判断しましょう。
当選確率を重視する場合の考え方
- 都心の人気霊園だけに絞らず、多磨・八柱・八王子も比較する
- 合葬墓は安いから低倍率とは限らない。小平合葬のように極端な高倍率もある
- 募集数が少ない区分は、応募数が少なくても倍率が跳ね上がりやすい
- 令和8年度の募集数が変われば倍率予測も変わるため、しおり発表後に再確認する
8つの都立霊園の特徴と向いている人

令和7年度の募集実績をもとに、各霊園の特徴を整理します。令和8年度に同じ種別が募集されるとは限らないため、最終判断は当年度のしおりで行ってください。
| 霊園 | 所在地・アクセス目安 | 令和7年度の募集 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| 青山霊園 | 港区。乃木坂・外苑前・青山一丁目方面から徒歩圏。 | 一般埋蔵施設 | 都心立地を最優先し、高倍率・高額な使用料を許容できる人。 |
| 谷中霊園 | 台東区。日暮里駅方面から徒歩圏。 | 一般埋蔵施設 | 歴史ある都区内霊園を希望し、墓参りのしやすさを重視する人。 |
| 染井霊園 | 豊島区。巣鴨・駒込方面からアクセスしやすい。 | 一般埋蔵施設、立体埋蔵施設 | 都区内で一般墓または墓石不要の立体埋蔵を検討したい人。 |
| 雑司ケ谷霊園 | 豊島区。雑司が谷・東池袋方面からアクセス。 | 一般埋蔵施設、樹林型合葬埋蔵施設 | 都区内で一般墓と樹林型合葬を比較したい人。 |
| 多磨霊園 | 府中市・小金井市。西武多摩川線多磨駅方面。 | 一般埋蔵施設、合葬埋蔵施設、樹林型合葬埋蔵施設 | 広い環境で、一般墓・合葬・樹林型を幅広く検討したい人。 |
| 小平霊園 | 東村山市など。西武新宿線小平駅方面。 | 一般埋蔵施設、合葬埋蔵施設 | 多摩北部で検討したい人。合葬は高倍率を前提に考える。 |
| 八王子霊園 | 八王子市。高尾駅方面からバス利用。 | 芝生埋蔵施設 | 郊外でもよく、芝生墓地と当選確率を重視したい人。 |
| 八柱霊園 | 千葉県松戸市。新八柱・八柱駅方面からバス利用。 | 一般埋蔵施設、芝生埋蔵施設、合葬埋蔵施設 | 東京東部・千葉北西部から通いやすく、費用と倍率のバランスを重視する人。 |
都立霊園の費用:使用料・管理料・墓石代

都立霊園の費用は、都に支払う「使用料・管理料」と、石材店に支払う「墓石・工事代」を分けて考える必要があります。合葬や樹林型は墓石代が不要ですが、一般埋蔵施設や芝生埋蔵施設は墓石工事が必要です。
令和7年度の使用料・管理料の目安
| 霊園・種別 | 令和7年度の使用料 | 年間管理料 |
|---|---|---|
| 小平霊園 一般埋蔵施設 | 1,477,000〜5,021,800円 | 1,500〜4,500円 |
| 八王子霊園 芝生埋蔵施設 | 1,288,000円 | 3,720円 |
| 八柱霊園 一般・芝生 | 一般348,500〜1,230,000円、芝生944,000円 | 一般1,500〜4,500円、芝生3,720円 |
| 多磨霊園 一般埋蔵施設 | 1,567,400〜7,329,900円 | 1,500〜6,000円 |
| 青山霊園 一般埋蔵施設 | 4,603,500〜10,543,500円 | 1,500〜3,000円 |
| 谷中霊園 一般埋蔵施設 | 2,641,500〜6,427,650円 | 1,500〜3,000円 |
| 雑司ケ谷霊園 一般埋蔵施設 | 3,138,750〜3,341,250円 | 1,500円 |
| 染井霊園 一般・立体 | 一般2,434,500〜3,246,000円、立体1,552,000円 | 一般1,500円、立体は管理料なし |
| 合葬・樹林型合葬 | 八柱合葬47,000円または117,000円、多磨合葬60,000円、小平合葬53,000円、多磨樹林27,000〜81,000円、雑司ケ谷樹林35,000〜106,000円 | 管理料なし |
令和7年度資料の金額です。令和8年度は変更される可能性があります。
墓石代は別にかかる
一般埋蔵施設・芝生埋蔵施設では、使用料とは別に墓石・外柵・基礎工事・文字彫刻などの費用がかかります。区画面積、石種、デザインによって差がありますが、一般的には100万〜300万円以上になるケースも珍しくありません。
石材店経験者の一次情報:都立霊園は相見積もりの効果が大きい
都立霊園には指定石材店制度がないため、石材店を自由に選べます。同じ区画でも、石の種類、外柵の仕様、彫刻内容、基礎工事の見積もり方で総額が大きく変わります。最低でも2〜3社の見積もりを取り、同じ仕様で比較してください。
墓石工事を含めた総額が不安な方は、都立霊園での施工実績がある石材店を比較できる無料相談ページも活用してください。
当選後にやること:3年以内の納骨に注意

都立霊園は、当選しただけでは使用開始できません。抽選後に書類審査があり、使用料の納入、使用許可証の交付を経て、墓石工事や納骨へ進みます。
東京都霊園条例第十条の二では、使用許可を受けた日から3年以内に遺骨を埋蔵または収蔵しなければならないと定められています。特別な事情がある場合は延長が認められることもありますが、最初から余裕をもって動くことが重要です。
石材店選びで見るべき3項目
- 都立霊園での施工実績:工事届や現場ルールに慣れているか。
- 見積もりの透明性:石材費、加工費、基礎工事、彫刻費、据付費が分かれているか。
- 建立後の対応:目地補修、傾き、文字追加彫りなど、何年先の相談に応じるか。
落選した場合の代替案も先に考える

都立霊園は人気が高く、特に青山霊園や小平霊園の合葬埋蔵施設のように高倍率の区分では落選も十分にあり得ます。令和8年度の申込と並行して、代替案を持っておくと落選後に焦らず判断できます。
都区内にこだわる場合
- 納骨堂
- 寺院の永代供養墓
- 都心部の民営霊園
屋内型の納骨堂は、天候に左右されずお参りしやすい点が特徴です。都区内で納骨先を探す場合は、東京都の納骨堂の費用・エリア・注意点も確認しておくと、都立霊園に落選した場合の代替案を考えやすくなります。
永代供養墓を検討する場合は、東京都内の永代供養墓の選び方も参考にしてください。
費用と継承負担を抑えたい場合
- 民営の樹木葬
- 合祀型の永代供養墓
- 海洋散骨
墓石を建てない選択肢は費用を抑えやすい一方、個別性やお参りの仕方が変わります。永代供養墓の基本は永代供養墓の基礎知識、海洋散骨との比較は海洋散骨とお墓の比較をご覧ください。
すでにお墓がある方は、改葬・墓じまいの準備も必要です。
別のお墓から都立霊園や永代供養墓へ移す場合は、改葬許可証の取得、既存墓所の撤去、寺院との相談が発生します。手順を先に確認したい方は、墓じまいの流れと費用も参考にしてください。
すでに都立霊園を使用していて、承継者がいない・将来の管理が不安という方は、現在のお墓を返還して合葬式墓地へ改葬する「施設変更制度」を利用できる場合があります。詳しくは都立霊園の施設変更制度と墓じまいの手続きをご覧ください。
よくある質問
令和8年度(2026年度)の都立霊園募集はいつ発表されますか?
2026年5月9日時点では未発表です。令和7年度は2025年5月22日に発表され、申込期間は6月13日から7月4日でした。令和8年度も5月下旬から6月上旬に公式情報を確認するのがおすすめです。
申込みのしおりはいつ入手できますか?
令和7年度は申込書配布・申込期間と同じ2025年6月13日から7月4日まで配布されました。令和8年度も、正式な申込期間開始と同時期にPDF公開・窓口配布される可能性が高いです。
都立霊園は1人で複数申し込めますか?
令和7年度は1人(1世帯)1か所の申込みに限られていました。複数の霊園や区分に申し込んで当選確率を上げることはできません。
当たりやすい都立霊園はありますか?
令和7年度の倍率では、八柱霊園の一般1.4倍・合葬1.5倍、八王子霊園の芝生1.6倍、多磨霊園の一般1.9倍が比較的低めでした。ただし令和8年度は募集数と応募状況で変わります。
樹林型合葬埋蔵施設は生前申込できますか?
令和7年度は、樹林型合葬埋蔵施設に遺骨申込・遺骨生前申込・生前申込の区分がありました。申込者や埋蔵予定者の居住要件、続柄要件があるため、必ず当年度のしおりで確認してください。
都立霊園に当選したら石材店は自由に選べますか?
都立霊園には指定石材店制度がないため、一般埋蔵施設や芝生埋蔵施設の墓石工事は石材店を自由に選べます。施工実績、見積もり内訳、保証内容を比較しましょう。
合葬墓や樹林型合葬は後から遺骨を取り出せますか?
共同埋蔵された遺骨は、後から個別に取り出せない前提で考える必要があります。将来の改葬や家族のお参りの仕方に不安がある場合は、一般墓や一定期間個別に保管される区分も比較してください。
まとめ:令和8年度の正式発表前に準備しておくこと
令和8年度の都立霊園募集は、2026年5月9日時点ではまだ公式発表前です。今は日程を断定する段階ではなく、令和7年度実績をもとに、申込資格・希望霊園・費用・落選時の代替案を整理しておく段階です。
発表前に済ませたい準備
- 住民票の継続居住年数を確認する
- 遺骨の状態と祭祀主宰者の証明資料を確認する
- 令和7年度の倍率を見て、希望霊園を2〜3候補に絞る
- 一般墓を希望する場合は墓石代を含めた総額を考える
- 落選時の民営霊園・永代供養墓・納骨堂も並行して調べる
主な参照先
情報更新日:2026年5月9日。令和8年度の公式発表後は、日程・募集数・費用・倍率予測を必ず更新してください。


