お通夜に喪服は失礼って本当?葬式の男女別服装と髪型のマナー

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お通夜服装と髪型のマナー

「お通夜に着て行く服装」は、葬儀について考えるときによく取り上げられる議題だといえます。

 

これについて見ていきましょう。

 

なお、葬祭マナーに関しては、地域差が大きい事を前提のうえでお読みください。




お通夜の服装に対する現在と昔の考え方

かつては、「喪服を通夜に着て行くことは非常に失礼なことだ」とされていました。

 

実際今から15年ほど前はこの考え方が多く、喪服を通夜に着て行くことはタブーとされていました。

 

これは、「喪服を用意しているということは、死ぬことを予想していたからだ」ととらえられていたからです。

 

現在は多くの人にその存在と価値が認められるようになった「終活」「生きているときに葬儀のことを考えること」もまた、このようにとらえられていた時代があることを考えれば、これはある意味では当然のことだといえるでしょう。

 

なかには、「通夜に行くときには、あえて靴下やネクタイを日常使いのものにする」としていた地域もありました。

 

ただこのような考え方は、時代とともに移り変わっていっています。

 

昔は非常識だととらえられていたことが、現在では「当たり前のこと」「構わないこと」に変わっていっているのです。

 

「通夜に喪服を着て行ってよいかどうか」も例外ではありません。

 

「告別式には出られないから、通夜に喪服で出てきちんとお別れをしたい」と考える人や、「喪服を持っているのにわざわざ略式の服装で出る必要はない」と考える人も増え、通夜のときに喪服を着て行くこと=非常識なこととは見られなくなりつつあります。

 

 

専門家でも見解が分かれるお通夜の服装

現在は「通夜に喪服を着て行くこと」に関する考え方が変わっていっている過渡期だともいえます。

 

そのため、専門家の間でも考え方は分かれています。

 

1.喪服が望ましい

喪服が用意できないのであればダークスーツなどで行って構わない。

 

これは「喪服が一番正式な格好であるから」という考えに基づいた主張です。

 

「喪服はそもそも前から買ってあるものであるから、喪服があるのであればほかの格好をわざわざ選ぶ必要もない」とする意見もあります。

 

また、近年はお通夜が亡くなった翌日などの別日の場合は、喪服で参列することが一般的になってきています。

 

 

2.喪服でも構わないしダークスーツでも構わない

「原則として喪服」と「原則としてダークスーツ」のちょうど中間の意見です。

 

実際、葬儀や通夜は地域差やご家族差が大きく、一概に「ルール」を決めるのは難しいところもあります。

 

また、周りの人の格好に合わせていくのが無難ということもあり、このような意見も支持されています。

 

 

3.喪服でも構わないが、ダークスーツの方が無難であり望ましい

上でも述べた、「喪服は、死を予想していたことに繋がる」という考えに基づいた主張です。

 

「喪服」を強くイメージさせる黒いストッキングではなく、肌色のストッキングの着用が望ましいとされることもあります。

 

この1~3の考え方は、どれが正しくてどれが間違っているというものではありません。

 

葬儀・通夜のマナーは日々移り変わっていっていますし、専門家それぞれで考え方に違いも見られます。

 

もし迷った場合は、周囲の人に聞いてテイストを合わせるようにするのが無難でしょう。

 

また、葬儀会場などに電話をして聞いてみるのも一つの手です。

 

このようなやり方をとれば、葬儀・通夜における「地域によるマナーの違い」もクリアすることができます。


お通夜のときの装いについて

「通夜に喪服を着て行くことが、ダークスーツを着て行くことよりも望ましいかどうか」については議論が分かれるところではあります。

 

ただ、喪服を着て行くにせよダークスーツを着て行くにせよ、それぞれのマナーを守る必要はあります。

 

喪服の場合

喪服には『正喪服』『準喪服』『略喪服』があります。

 

このうち、正喪服は故人の近親者だけが着ることを許される格式の高い服装ですから、一般参列者の立場では選ぶことができません。

 

また「通夜に喪服を着て行くこともできる」としましたが、近親者の着る「モーニングコート(黒)」だけは例外で、これは昼間にしか着用できません

 

喪服は、男女ともに真っ黒のものを選びます。

 

喪服は、夏場でも男性は上着を着用し、女性も腕を見せないのが原則です。

 

靴と鞄は黒で、金具のついていないものを選びます。

 

喪服の際は、女性の場合はストッキングと、男性の場合は靴下とネクタイは黒一色の喪服用のものを使います。

 

関連記事:喪服はレンタルできる?レディース&メンズ身だしなみとマナー

 

ダークスーツの場合

濃い紺や黒、灰色のものを選びます。

 

リクルートスーツは避けましょう。

 

靴と鞄は喪服のものに準じますが、女性のストッキングは灰色でも構わないとされています。

 

また、ネクタイについても、目立たないものならば柄が入っていてもあまり問題視されません。

 

 

お通夜のときの髪型と小物

男性は黒の短髪であれば問題ありません。

 

女性の場合は、前髪が目にかかるようならばピンなどでとめます。

 

髪の毛が長いのであれば、黒いリボンやバレッタ、ゴムでまとめましょう。

 

このとき髪の毛をまとめる位置は、「耳よりも下」を守ってください。

 

女性の場合は、それほど目立たない色であれば染髪していても問題はありませんが、あまりにも明るすぎる色の場合はカラースプレーなどで黒くした方がよいでしょう。

 

アクセサリーは原則外します

 

ただし、真珠を使ったアクセサリーと結婚指輪に関しては、つけていても構わないとされています。

 

真珠は黒真珠でも白真珠でも構いませんが、二連のネックレスは「不幸が重なる」につながるので避けるようにします。

 

 

まとめ

お通夜に喪服を着て参列しても良いか、悪いかに関しては、時代の変化とともに喪服で参列することが一般的になりつつあります。

 

しかし、葬祭マナーに関しては、地域によって違う場合が往々にしてあるため、迷った場合は、周りの人や葬儀場に直接確認してみる事をおすすめします。



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