葬儀の席順と焼香の順番を図解|喪主・親族・一般参列者の座る位置とトラブル防止策

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通夜告別式の席順
執筆・監修: 本間 喜昭(関東の老舗石材店で10年勤務・1,000件超の法要・納骨に携わった実務経験者)
最終更新日: 2026年5月7日

葬儀の席順は、基本的に「故人と縁が深い人ほど祭壇に近い上座に座る」と考えます。焼香の順番も席順と連動し、喪主、遺族、親族、会社関係者、友人、一般参列者の順に進むのが一般的です。

ただし、喪主の妻はどこに座るのか、故人の配偶者と子どもはどちらを優先するのか、孫や兄弟姉妹の順番はどうするのかなど、親族間で迷いやすいポイントも多くあります。

この記事では、葬儀の席順、焼香の順番、喪主・親族・一般参列者の座る位置、家族葬や精進落としの席順、親族トラブルを防ぐ決め方まで図解でわかりやすく解説します。

葬儀の席順・焼香順番の結論早見表

疑問 結論
上座はどこ? 祭壇に近い前列。通路側から焼香に出やすい席が上座になりやすい
喪主はどこに座る? 祭壇に向かって右側の親族席、最前列の通路側が一般的
親族席と一般席はどちら側? 親族は祭壇に向かって右側、一般参列者は左側が多い
焼香の順番は? 喪主、遺族、親族、会社関係者、友人、一般参列者の順が基本
喪主の妻はどこ? 喪主の隣が一般的。ただし故人の配偶者や地域慣習を優先する場合あり
家族葬でも席順は必要? 基本は同じ。ただし少人数なら家族が落ち着ける配置でよい

葬儀の席順の基本ルール

葬儀の祭壇と親族席

葬儀の席順は、故人との関係が深い方ほど祭壇に近い席に座るのが基本です。席順は焼香の順番にも関わるため、親族が多い場合は事前に決めておくと当日の混乱を防げます。

席の位置 座る人の目安 考え方
最前列・上座 喪主、故人の配偶者、子ども 故人に最も近い遺族
前方から中列 孫、故人の両親、兄弟姉妹 血縁や家族関係が近い順
中列から後列 おじ・おば、いとこ、遠縁の親族 故人との関係や年齢を見て調整
後方・下座 一般参列者、会社関係者、友人・知人 一般席の中では前方から座る

覚え方: 祭壇に近い席が上座、出入口に近い席が下座です。焼香は基本的に上座から行うため、席順を決めることは焼香順を決めることでもあります。

親族席と一般席の配置を図解

多くの葬儀会場では、中央通路を挟み、祭壇に向かって右側が遺族・親族席、左側が一般参列者席になります。ただし、会場や地域によって逆になることもあるため、最終的には葬儀社の案内に従いましょう。

葬儀会場の席配置イメージ

祭壇
右側
遺族・親族席
喪主は前列通路側
通路 左側
一般参列者席
前方から着席
出入口・受付側

喪主の座る位置

喪主は、祭壇に向かって右側の親族席、最前列の通路側に座るのが一般的です。最初に焼香を行い、挨拶で立つこともあるため、移動しやすい位置が選ばれます。

  • 喪主は焼香の最初に立つため、通路側が動きやすい
  • 喪主挨拶の際に祭壇やマイクへ移動しやすい
  • 葬儀社スタッフから進行の合図を受けやすい

喪主の妻・夫はどこに座る?

喪主の配偶者は、喪主の隣に座るのが一般的です。喪主が長男であれば、長男の妻が喪主の隣に座る形です。

ただし、故人の配偶者が存命の場合や、地域で「血縁を優先する」慣習が強い場合は、故人の配偶者や実子を喪主の近くに配置することもあります。

迷いやすいケース: 喪主の妻は葬儀を支える重要な立場ですが、故人との血縁はありません。そのため、故人の配偶者や実子より前に座ることを気にする親族がいる場合があります。事前に親族内で確認し、葬儀社にも共有しておきましょう。

親族席の席順テンプレート

親族席の順番は、血縁順、家族単位、地域慣習のどれを重視するかで変わります。迷ったときは、次の順番を基本に調整します。

順番 座る人 補足
1 喪主 最前列の通路側
2 喪主の配偶者、または故人の配偶者 家族構成により調整
3 故人の子ども 喪主以外の子どもとその家族
4 故人の両親 高齢の場合は出入口近くなど配慮も可
5 年齢が低い場合は親と一緒に焼香
6 故人の兄弟姉妹 年齢順・本家筋など地域慣習で調整
7 その他親族 おじ・おば、いとこ、甥姪など

焼香の順番

焼香は、故人と関係が深い人から順に行うのが基本です。会場では席順どおりに案内されるため、席順と焼香順をセットで決めるとスムーズです。

順番 焼香する人 補足
1 喪主 最初に焼香する
2 遺族 故人の配偶者、子どもなど
3 親族 両親、孫、兄弟姉妹、親戚など
4 会社関係者・来賓 弔辞者、上司、取引先などは前方に案内することがある
5 友人・知人 故人と親しかった方は前方へ案内することもある
6 一般参列者 一般席の前方から順に進む

焼香の作法や宗派ごとの回数を詳しく知りたい方は、関連記事も確認してください。

関連記事: 焼香の回数とやり方は?喪主と参列者で仕方に違いはあるの?

親族内の焼香順で迷いやすいケース

孫の焼香順番

孫は、故人の子どもの後に焼香することが多いです。小さな孫は一人で焼香せず、親と一緒に行うこともあります。成人した孫が多い場合は、親の順番に続けて家族単位で焼香すると自然です。

兄弟姉妹の順番

故人の兄弟姉妹は、故人の配偶者・子ども・両親の後に焼香することが多いです。ただし、故人に子どもがいない場合や兄弟姉妹が喪主を務める場合は順番が繰り上がります。

本家・分家の扱い

地域によっては、本家筋や年長者を前方に案内する慣習があります。普段は意識しない関係でも、葬儀の場では親族が気にすることがあるため、年長者に確認しておくと安心です。

離婚・再婚・内縁関係がある場合

故人の家族関係が複雑な場合は、形式的な続柄だけで席順を決めると気持ちの行き違いが起こることがあります。参列するか、どの席に座るか、焼香順をどうするかを喪主と葬儀社で事前に相談しましょう。

一般参列者・会社関係者の席順

一般参列者は、祭壇に向かって左側の一般席に座ることが多く、基本的には前方から順に着席します。

会社関係者や来賓がいる場合は、弔辞を読む方、故人の上司、取引先、世話役などを前方に案内することがあります。一般参列者の細かな順番は、葬儀社スタッフが誘導することが多いので、案内に従えば問題ありません。

一般参列者として迷ったら: 親族席には座らず、受付後に案内された一般席へ向かいます。席が指定されていない場合は、一般席の後方や空いている席に静かに座りましょう。

席札・座席表は必要?

親族が多い葬儀、会社関係者が多い葬儀、社葬・団体葬では、席札や座席表を用意すると混乱を防げます。

用意した方がよいケース 理由
親族が多い 焼香順で迷いやすく、親族トラブルを防ぎやすい
遠方親族や本家・分家が集まる 地域慣習を反映しやすい
弔辞者・来賓がいる 前方席へ確実に案内できる
社葬・団体葬 役職や来賓順の調整が必要
会食まで同じメンバーで進む 精進落としの席次も準備しやすい

家族葬の席順

家族葬でも、基本的には一般葬と同じく、故人と関係が深い人ほど祭壇に近い席に座ります。ただし、参列者が少ない場合は厳密な席順にこだわりすぎる必要はありません。

家族だけで故人を囲むように座る、親族を前方にまとめる、体の不自由な方を通路側にするなど、故人をゆっくり見送れる配置を優先して構いません。

通夜と葬儀・告別式の席順は同じ?

通夜と葬儀・告別式の席順は、基本的に同じで問題ありません。通夜で席順を決めたら、翌日の葬儀でも同じ並びにすると、親族も迷いにくくなります。

ただし、通夜だけ参列する方、葬儀だけ参列する方がいる場合は、空席が出ないように当日の出席状況に合わせて調整しましょう。

精進落とし・会食の席順

葬儀後の精進落としでは、葬儀式場の席順と考え方が変わることがあります。精進落としは、喪主や遺族が僧侶や参列者をもてなす場です。

座る人の目安 考え方
上座 僧侶、世話役、来賓、故人と親しかった方 もてなす相手を上座へ案内
中ほど 親族、友人、会社関係者 関係性を見ながら調整
下座 喪主・遺族 挨拶や配膳対応をしやすい位置

式場によってはスタッフが席へ案内してくれます。精進落としの席順は地域差もあるため、葬儀社と相談して決めるのが安心です。

特別な配慮が必要な方への対応

席順のルールよりも、参列者が安全に参列できることが大切です。次のような方には、上座・下座にこだわりすぎず配慮しましょう。

対象 配慮のポイント
高齢者・体が不自由な方 通路側、出入口近く、車椅子が通れる席にする
赤ちゃん・小さな子ども連れ 途中退席しやすい後方や通路側にする
妊娠中の方 体調に合わせて移動しやすい席にする
体調不安がある方 出入口近くやスタッフに相談しやすい席にする
車椅子の方 焼香台まで行けない場合は席近くに香炉を用意できるか相談

席順・焼香順でトラブルになりやすいケース

喪主の配偶者をどこに座らせるかで揉める

喪主の配偶者は喪主を支える立場ですが、故人との血縁がないため、実子や故人の配偶者との順番で迷いやすいです。親族が気にしそうな場合は事前に相談しましょう。

孫・兄弟姉妹・本家の順番で揉める

故人との血縁、年齢、同居の有無、本家筋、墓守の立場など、家庭によって重視するポイントが違います。喪主だけで決めず、葬儀社と年長者に確認すると安心です。

上座に空席ができる

上座の方が遅れて来る場合、席を空けたままにするか詰めるか迷うことがあります。開式前に出欠を確認し、来場が難しい場合は詰めて座る判断も必要です。

実務経験者からひとこと

法要や納骨の現場でも、席順や焼香順は「正解」よりも「親族が納得しているか」が大切です。喪主が一人で決めるより、葬儀社に案を作ってもらい、年長者に一言確認しておくと、当日の不満を防ぎやすくなります。

事前準備チェックリスト

  • 参列する親族・関係者のリストを作った
  • 故人との続柄を整理した
  • 喪主、故人の配偶者、子どもの席順を確認した
  • 喪主の配偶者の席をどうするか決めた
  • 孫・兄弟姉妹・本家筋の扱いを確認した
  • 高齢者・車椅子・子ども連れへの配慮を決めた
  • 焼香の順番と席順を一致させた
  • 席札や座席表が必要か葬儀社に相談した
  • 通夜と葬儀で同じ席順にするか確認した
  • 精進落としの席順も確認した

よくある質問

葬儀の席順で喪主はどこに座りますか?

喪主は、祭壇に向かって右側の親族席、最前列の通路側に座るのが一般的です。焼香や挨拶で動きやすい位置が選ばれます。

喪主の妻はどこに座りますか?

喪主の隣に座るのが一般的です。ただし、故人の配偶者や実子を優先する地域・家庭もあるため、事前に親族や葬儀社と確認しておきましょう。

親族席と一般参列者席はどちら側ですか?

多くの会場では、祭壇に向かって右側が親族席、左側が一般参列者席です。ただし会場や地域で逆になる場合もあります。

焼香の順番は誰からですか?

一般的には、喪主、遺族、親族、会社関係者、友人、一般参列者の順です。葬儀委員長や来賓がいる場合は順番を調整することがあります。

孫の焼香順番はいつですか?

孫は、故人の子どもの後に焼香することが多いです。小さな孫は親と一緒に焼香しても構いません。

家族葬でも席順は必要ですか?

基本の考え方は同じですが、少人数の家族葬では厳密な席順にこだわりすぎる必要はありません。故人をゆっくり見送れる配置を優先してよいでしょう。

一般参列者はどこに座ればいいですか?

祭壇に向かって左側の一般席に座ることが多いです。指定がなければ、案内スタッフの指示に従い、空いている席へ静かに座りましょう。

席順を間違えたら失礼ですか?

大きな問題になることは少ないですが、焼香順に影響することがあります。迷ったら葬儀社スタッフに確認すれば案内してもらえます。

上座に空席ができそうな場合はどうしますか?

来場が難しいとわかった時点で席を詰めるのが一般的です。開式直前まで判断に迷う場合は、葬儀社スタッフに相談しましょう。

精進落としの席順は葬儀と同じですか?

同じとは限りません。精進落としでは、僧侶や参列者を上座に案内し、喪主・遺族が下座に座ることがあります。

まとめ

葬儀の席順は、故人と縁が深い人ほど祭壇に近い席に座るのが基本です。喪主は親族席の最前列通路側に座り、焼香は喪主、遺族、親族、会社関係者、友人、一般参列者の順に進むのが一般的です。

ただし、喪主の妻、故人の配偶者、孫、兄弟姉妹、本家・分家など、親族の考え方によって迷いやすい点があります。席順と焼香順は、葬儀社に相談しながら事前に決め、親族へ共有しておくと安心です。

何より大切なのは、形式だけでなく、参列者全員が落ち着いて故人を見送れることです。地域や家の慣習を尊重しつつ、高齢者や子ども連れなどへの配慮も忘れずに進めましょう。

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