法事は家族だけでしていい?少人数法要のやり方・費用・お布施・案内文例まで解説【2026年版】

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新型コロナウィルス感染拡大の中法事はどうするべきか?
執筆・監修:本間 喜昭(関東の老舗石材店で10年勤務・1,000件超の建墓・改葬・納骨に携わった実務経験者)
最終更新日:2026年5月8日

「法事は家族だけで行ってもいいのか」「少人数で済ませるのは失礼ではないか」「遠方の親族を呼ばない場合、どう伝えればいいのか」と悩む方は増えています。

結論から言うと、法事・法要は家族だけで行っても問題ありません。四十九日、一周忌、三回忌、七回忌などの法事に「必ず親族全員を呼ばなければならない」という法律上の決まりはありません。大切なのは、故人を偲び、遺族が無理なく供養を続けられる形にすることです。

新型コロナウイルスの流行をきっかけに、家族だけの法事、少人数法要、会食なしの法事、オンライン参加などが広まりました。現在では、それらは一時的な感染症対策ではなく、現代の家族事情に合った自然な選択肢として定着しています。

この記事では、家族だけで法事を行う場合のやり方、費用相場、お布施、服装、香典、会食なしにする場合の注意点、菩提寺への相談文例、親族への案内文例まで、石材店で1,000件超の建墓・改葬・納骨に携わった実務経験をもとに解説します。

家族だけの法事・少人数法要の結論早見表

疑問 結論
法事は家族だけでしていい? 問題ありません。ただし、菩提寺や親族への事前連絡をしておくと安心です。
会食なしでも失礼ではない? 会食なしでも問題ありません。お弁当や返礼品で代える方法もあります。
お布施は少人数だと減らせる? 人数ではなく法要内容・寺院の慣習で決まるため、基本的には大きく変わりません。
服装は喪服?平服? 四十九日・一周忌・三回忌は準喪服または略喪服が無難です。家族内で統一しましょう。
遠方の親族を呼ばない時は? 「今回は近親者のみで執り行います」と事前に伝え、法要後に報告すると丁寧です。
オンライン参加はあり? ありです。遠方・高齢・体調不安のある親族に配慮しやすい方法です。
法事をしないでお墓参りだけでもいい? 家族の考え方によります。菩提寺がある場合は、法要を省略してよいか相談しましょう。

目次

法事・法要は家族だけでもいいのか

法事・法要を家族だけで行うことは、失礼ではありません。法事は、故人の冥福を祈り、遺族が故人を偲ぶための行事です。参列人数の多さよりも、故人を思う気持ちと、遺族が無理なく続けられることが大切です。

特に近年は、親族が遠方に住んでいる、高齢で移動が難しい、仕事や介護で日程調整が難しい、費用負担を抑えたいといった事情から、家族だけ・少人数での法事を選ぶ家庭が増えています。

石材店経験者からひとこと:
納骨や墓前法要の現場でも、以前は親族20人以上で集まる法要が多くありましたが、近年は5人前後の家族だけで静かに行う法要が珍しくありません。大切なのは人数ではなく、菩提寺・親族・家族内で納得した形にしておくことです。

コロナ禍をきっかけに少人数法要が定着した理由

2020年以降の感染症流行は、葬儀や法事の形を大きく変えました。当初は「やむを得ず少人数にする」という雰囲気がありましたが、実際に行ってみると、施主の負担が軽い、遠方の親族に無理をさせずに済む、落ち着いて故人を偲べるといったメリットが見えてきました。

その結果、感染症対策が落ち着いた後も、家族だけの法事や会食なしの法事は「一時的な例外」ではなく、現代の生活に合った選択肢として残っています。

項目 以前の一般的な法事 現在増えている法事
参列者 親族一同、故人の友人、近所の方まで呼ぶこともある 配偶者・子ども・孫・兄弟姉妹など近親者のみ
人数 20人から30人規模 2人から10人程度
会食 法要後に会食を行うことが多い 会食なし、弁当持ち帰り、少人数会食
案内方法 案内状・電話が中心 電話・手紙・メール・LINEを併用
参加方法 現地参加が前提 オンライン参加、後日お参りも選択肢

家族だけの法事で省略できること・省略しにくいこと

少人数法要では簡略化できる部分がありますが、何でも省略してよいわけではありません。特に菩提寺がある場合は、お寺との関係を大切にしながら進めましょう。

項目 簡略化の可否 考え方
参列者の人数 簡略化しやすい 家族だけ・近親者のみで問題ありません。
会食 省略しやすい 会食なしでも失礼ではありません。弁当や返礼品で代える方法もあります。
引き出物 状況により省略可 家族だけなら省略されることもあります。香典や供物を受けた場合は返礼を考えます。
案内状 簡略化しやすい 家族だけなら電話・メール・LINEでも問題ありません。
お布施 省略しにくい 僧侶に読経を依頼する場合は必要です。人数が少なくても大きく変わらないことが多いです。
菩提寺への相談 省略しない方がよい 寺院墓地・檀家の場合は、規模に関わらず事前相談が礼儀です。
親族への共有 省略しない方がよい 呼ばない親族にも一言伝えておくとトラブルを避けやすくなります。

少人数・家族だけで法事を行うメリット

落ち着いて故人を偲べる

大人数の対応に追われず、故人の思い出を家族でゆっくり語り合えます。

施主の負担が軽くなる

案内、席順、会食、返礼品、送迎などの準備が少なく済みます。

費用を抑えやすい

会食費や引き出物は人数に比例するため、少人数にすると総額を抑えやすくなります。

遠方の親族に無理をさせずに済む

高齢者や体調に不安のある親族に、長距離移動の負担をかけずに済みます。

家族だけで法事を行う際の注意点

呼ばない親族へ事前に連絡する

最も注意したいのは、親族間の行き違いです。案内しないまま家族だけで法事を終えると、「知らなかった」「なぜ呼んでくれなかったのか」と不満につながることがあります。

親族全員を呼ばない場合でも、近い親族には「今回は家族だけで行う予定です」と事前に伝えておきましょう。法要後に写真や簡単な報告を送ると、置いてきぼり感を減らせます。

菩提寺には必ず相談する

寺院墓地にお墓がある場合や、普段からお付き合いのある菩提寺がある場合は、法事を簡略化する前に相談しましょう。住職の予定、読経の有無、卒塔婆、お布施、納骨のタイミングなどを確認できます。

服装や香典の扱いを家族内で決めておく

家族だけの法事では、服装や香典の扱いで迷いやすくなります。「全員喪服にする」「平服だが黒・紺・グレーで揃える」「香典は辞退する」など、事前に家族内で統一しておくと当日の迷いが減ります。

記録を残しておく

法要を家族だけで行った場合、後から親族へ説明する場面が出ることがあります。写真、日付、参列者、読経をお願いした寺院、納骨の有無などを簡単に残しておくと安心です。

家族だけの法事の費用相場

法事の費用は、人数・会場・会食の有無・引き出物・お布施によって変わります。少人数にすると、特に会食費と返礼品の負担を抑えやすくなります。

規模 人数 お布施 会食費 引き出物 合計目安
親族を広く呼ぶ法事 20人から30人 3万円から5万円 10万円から25万円 5万円から15万円 20万円から45万円程度
少人数法要 5人から10人 3万円から5万円 3万円から10万円 1万円から5万円 7万円から20万円程度
家族だけの法事 2人から5人 3万円から5万円 なしから5万円 なしから2万円 4万円から12万円程度
読経のみ・会食なし 2人から5人 3万円から5万円 なし なしから1万円 3万円から8万円程度

※地域・宗派・寺院の慣習・会場・料理内容によって変わります。お布施は参列人数ではなく法要内容で考えることが多いため、事前に菩提寺へ確認しましょう。

お布施の詳しい相場は、関連記事のお布施の金額相場の目安表で解説しています。

会食なしの法事は失礼ではない?

家族だけの法事では、会食なしにするケースも増えています。会食は故人を偲び、参列者へ感謝を伝える場ですが、必ず行わなければならないものではありません。

高齢者が多い、遠方からの移動がある、感染症が心配、費用を抑えたい、短時間で済ませたいといった事情がある場合は、会食なしでも問題ありません。

会食なしにする場合の代替案

  • 参列者へ持ち帰り用のお弁当を用意する
  • お菓子・お茶・カタログギフトなどの返礼品を渡す
  • 法要後に短時間だけお茶を出す
  • 後日、家族だけで食事の場を設ける
  • 案内時に「会食は控えさせていただきます」と伝える

家族だけの法事の服装・香典・お布施

家族だけの法事では、形式を簡略化できる一方で、服装や香典の扱いを曖昧にすると当日迷いやすくなります。家族内で事前に統一しておきましょう。

項目 基本の考え方 家族だけの場合の対応
服装 四十九日・一周忌・三回忌は喪服または略喪服が無難。 家族内で「喪服」「平服」どちらにするか統一します。平服でも黒・紺・グレーなど落ち着いた服が安心です。
香典・御仏前 参列者が施主へ持参することがあります。 家族だけなら辞退しても問題ありません。辞退する場合は事前に伝えます。
お布施 僧侶へ読経を依頼する場合に必要です。 人数が少なくても法要内容が同じなら、相場は大きく変わらないことが多いです。
卒塔婆 宗派・寺院により用意します。 希望する場合は早めに菩提寺へ依頼します。
引き出物 香典や供物への返礼として用意します。 家族だけで香典なしなら省略されることもあります。

四十九日・一周忌・三回忌は家族だけでもいい?

法事の種類によって、簡略化しやすい時期と、慎重に進めたい時期があります。特に四十九日は納骨と重なることも多いため、菩提寺や親族への確認を丁寧に行いましょう。

法要 家族だけで行う可否 注意点
四十九日法要 可能 納骨を同日に行うことが多いため、菩提寺・霊園・石材店との調整が必要です。
百箇日法要 可能 近年は家族のみ、または省略する家庭もあります。
一周忌法要 可能 比較的重要な法要のため、親族へ事前共有しておくと安心です。
三回忌法要 可能 ここから少人数化する家庭も多くあります。
七回忌以降 家族だけにしやすい 法要をまとめて行う併修や、会食なしの形式も検討しやすくなります。

四十九日法要については、関連記事の四十九日法要で親戚をどこまで呼ぶかも参考にしてください。百箇日法要は百箇日法要のお布施と香典の相場、一周忌は一周忌法要の挨拶・服装・お布施で詳しく解説しています。

菩提寺への相談の仕方と文例

「家族だけで行いたい」とお寺に伝えるのは失礼ではありません。近年は少人数法要の相談が増えているため、事情を正直に伝えれば柔軟に対応してもらえることが多いです。

電話での相談文例
お世話になっております。○○家の○○です。○月○日頃に、故○○の○回忌法要をお願いしたくご連絡いたしました。今回は遠方の親族も多いため、家族のみの少人数で執り行いたいと考えております。日程やお布施、卒塔婆のことも含めてご相談させていただけますでしょうか。
メール・手紙での相談文例
○○寺 ○○様
いつもお世話になっております。○○家の○○です。故○○の○回忌法要について、今回は家族のみの少人数で執り行いたいと考えております。つきましては、日程、読経のお願い、お布施の目安、卒塔婆の有無についてご相談させていただけますと幸いです。何卒よろしくお願いいたします。

親族への案内・欠席者への連絡文例

親族を呼ばない場合でも、近い親族へは事前に知らせておくと丁寧です。ポイントは「呼ばない」のではなく「負担を考えて近親者のみで行う」と伝えることです。

家族だけで行うことを伝える文例
○○の○回忌法要につきまして、今回は遠方からのご足労や皆さまのご負担を考え、近親者のみで執り行うことにいたしました。お気持ちだけ頂戴できれば十分です。法要後に改めてご報告いたしますので、何卒ご理解いただけますと幸いです。
会食なしを伝える文例
当日は読経とお参りのみを行い、会食は控えさせていただく予定です。短時間での法要となりますが、故人を偲ぶ気持ちを大切に執り行いたいと思っております。
法要後の報告文例
本日、故○○の○回忌法要を家族にて無事に執り行いました。皆さまからのお心遣いに感謝申し上げます。ささやかではありますが、故人を偲び、家族で手を合わせてまいりました。今後ともよろしくお願いいたします。

オンライン参加という選択肢

遠方の親族や体調に不安のある方には、オンライン参加も選択肢になります。Zoom、LINEビデオ通話、FaceTimeなどを使えば、読経の様子や墓前での手合わせを共有できます。

オンライン参加の準備ポイント

  • 事前に参加者がアプリを使えるか確認する
  • スマートフォンやタブレットの充電をしておく
  • 読経中は参加者の音声をミュートにする
  • お寺や会場に撮影・配信してよいか確認する
  • 通信環境のよい場所を選ぶ
  • オンライン参加者へ開始時間を早めに共有する

オンライン参加は略式だと感じる方もいますが、現地参加が難しい人に故人を偲ぶ機会を残せる方法でもあります。無理に全員を集めるより、家族が納得できる形を選びましょう。

法事をしないでお墓参りだけでもいい?

家族の考え方によっては、僧侶を呼ぶ法要は行わず、お墓参りだけで故人を偲ぶこともあります。ただし、菩提寺がある場合や寺院墓地にお墓がある場合は、事前に相談した方が安心です。

特に四十九日や一周忌など節目の法要は、納骨や卒塔婆と関係することがあります。法事を省略する場合でも、お寺との関係を悪くしないよう、早めに相談しておきましょう。

注意:
親族に相談せず法事を省略すると、「大切な法要を勝手にやめた」と受け止められることがあります。法要をしない、お墓参りだけにする、会食を省くといった判断は、近い親族へ共有しておくとトラブルを避けやすくなります。

法事後の納骨・お墓の準備も忘れずに

四十九日法要では、読経とあわせて納骨を行うケースが多くあります。納骨には、霊園や寺院への連絡、石材店による納骨室の開閉、墓誌への追加彫刻、供花・お供えなどの準備が必要です。

石材店経験者からひとこと:
四十九日法要の直前に「納骨の手配を忘れていた」と相談されることは実際にあります。読経の日程だけでなく、石材店の作業日、墓誌彫刻の文字確認、納骨に立ち会う人数まで早めに決めておくと安心です。

お墓が遠方で法事に集まりにくい場合は、将来的に改葬や墓じまいを検討する家庭もあります。遠方のお墓参りで悩んでいる方は、関連記事の遠方のお墓に行けない時の対処法も参考にしてください。

よくある質問

法事は家族だけでしてもいいですか?

問題ありません。法事に必ず親族全員を呼ばなければならない決まりはありません。ただし、菩提寺や近い親族には事前に連絡しておくと安心です。

家族だけの法事は失礼ですか?

失礼ではありません。遠方・高齢・体調・費用などの事情から、家族だけで法事を行う家庭は増えています。大切なのは、故人を偲ぶ気持ちと周囲への事前配慮です。

会食なしの法事はありですか?

ありです。会食を省略して、読経とお参りだけで行う法事も増えています。必要に応じて弁当や返礼品を用意すると丁寧です。

家族だけの法事でもお布施は必要ですか?

僧侶に読経を依頼する場合は必要です。お布施は参列人数ではなく法要内容や寺院の慣習で考えることが多いため、人数が少なくても大きく変わらない場合があります。

家族だけの法事の服装は喪服ですか?

四十九日・一周忌・三回忌などは、準喪服または略喪服が無難です。平服にする場合でも、黒・紺・グレーなど落ち着いた服装で家族内の格式を揃えましょう。

遠方の親族を呼ばない場合はどう伝えればいいですか?

「今回は近親者のみで執り行います」「ご足労をおかけするのも申し訳ないため、家族だけで行います」と事前に伝えると丁寧です。法要後に報告を送るとより安心です。

四十九日法要も家族だけでできますか?

できます。ただし、四十九日は納骨を同日に行うことが多いため、菩提寺・霊園・石材店との日程調整を早めに行いましょう。

一周忌や三回忌をまとめて行ってもいいですか?

複数の法要をまとめて行う併修という方法があります。ただし、地域や寺院の考え方によって異なるため、菩提寺へ相談してから決めましょう。

法事をしないでお墓参りだけでもいいですか?

家族の考え方によります。菩提寺がある場合は、法要を省略してよいか相談しておくと安心です。お墓参りだけにする場合も、親族へ共有しておくとトラブルを避けやすくなります。

オンラインで法事に参加しても失礼ではありませんか?

失礼とは限りません。遠方や体調の事情がある場合、オンライン参加は現実的な選択肢です。事前に菩提寺や会場へ撮影・配信の可否を確認しましょう。

まとめ

法事・法要は、家族だけで行っても問題ありません。コロナ禍をきっかけに広まった少人数法要は、現在では遠方の親族、高齢化、費用負担、家族の生活スタイルに合った自然な選択肢として定着しています。

ただし、少人数にする場合でも、菩提寺への相談、親族への事前連絡、服装や香典の扱い、法要後の報告を丁寧に行うことが大切です。形式を簡略化しても、故人を偲ぶ気持ちと周囲への配慮があれば、失礼な法事にはなりません。

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コメント

  1. 堀切一喜 より:

    法事については延期か中止が望ましい。どのような対策をしても、感染する可能性がある
    コロナはすごく手ごわい。寺の方から、「中止します。お布施はいただきません。」と切り出すと檀家は楽だ。49日の法要は3月にまたがってはダメというエビデンスのない慣習があるが無視してよい。国や県が休業要請をしないのが不思議だ。寺には写経や護摩行などの定例会があるが、市民センターのすべての講座やクラブが中止になっているので、行ってはならない。収入がないと嘆く住職がいるが、決して檀家に寄付を求めてはならない。休業しているパチンコ店、ゲームセンター、ボウリング場の営業中止、食堂の営業縮小などみんなが苦しいからだ。

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