中国の武漢市で発生した新型コロナウィルスの世界的流行による影響が、お墓にも出ています。
新型コロナウィルスの流行による墓石の納期遅れ
今回の新型コロナウィルス流行による影響で、中国の石材加工工場等がストップしていて、墓石の供給が追い付いていないとの報道がありました。
現在、墓石に使われる原石の大部分は中国産です。
また、石材加工もそのまま中国の工場で行う場合が多いです。
そのため、納骨式の日程がすでに決まっていて、建墓工事完了待ちで、間に合うかどうか心配な状況のお施主さんが多い様です。
これからしばらくは、新しくお墓を建てて納骨を予定のお施主さんは、納骨式の日程に余裕を持って墓石を注文するなどの対策が必要だと感じます。
具体的には、四十九日法要に合わせて建墓&納骨しようと考えていたとしても、少し先の百箇日法要や一周忌法要に合わせる等の余裕を持ったスケジュールをおすすめします。
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中国から輸入された墓石を通して新型コロナウィルスに感染する可能性はあるのか?
「新型コロナウィルスの発生した地域であり、多くの感染者がいる中国から輸入された墓石を通して新型コロナウィルスに感染する可能性が有るのか?無いのか?」
多くの方が心配するポイントかと思いますが、厚生労働省のホームページの『新型コロナウィルスに関するQ&A』に以下の記載があります。
Q.感染者が見つかった場所(外国・国内)から送られてくる手紙や輸入食品などの荷物により感染しますか?
A.現在のところ、中国やウイルスが見つかったその他の場所から積み出された物品との接触から人が新型コロナウイルスに感染したという報告はありません。WHOも、一般的にコロナウイルスは、手紙や荷物のような物で長時間生き残ることができないとしています。
中国の工場で製品化された墓石は、基本的には船便で長時間かけて日本に入ってきます。
厚生労働省の見解を見る限りは、中国から輸入された墓石を通した新型コロナウィルスへの感染を心配する必要は、現時点では無いでしょう。
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現在は中国から問題なく墓石が納品されるようになったが・・
4月上旬現在では、墓石材が中国から問題なく納品される様にはなりましたが、緊急事態宣言が出されている地域では、墓地を契約する前に必要な現地見学は、不要不急の外出に当たるのかどうか難しいところで、特に新しく人気のある民営霊園などは人の数も多いため、感染のリスクが無いとは言えないと思います。
現在お墓探しをしている又はしようとしている方は、今は気になる墓地の資料を収集して、じっくりと時間をかけて検討する期間と考え、新型コロナウィルスの流行が落ち着いた後に目星を付けた墓地の現地見学をして、終の棲家を決める。
それが、今の状況でベストなお墓の探し方だと思います。
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