位牌の値段相場は、本位牌で1万円台から5万円前後がひとつの目安です。
ただし、実際の金額は、塗り位牌・唐木位牌・モダン位牌などの種類、サイズ、文字入れ、魂入れのお布施によって変わります。
位牌とは、亡くなった方の戒名・法名・俗名・没年月日・享年などを記し、仏壇などに安置して供養するための仏具です。
葬儀のときに用意される白木の位牌は「仮の位牌」で、仏式では一般的に四十九日法要までに黒塗りや唐木などの「本位牌」を用意します。
ただ、位牌を初めて作る方にとっては、わからないことが多いものです。
- 「値段はいくらくらい?」
- 「位牌はいつまでに作ればいい?」
- 「ネット通販で買っても大丈夫?」
- 「戒名の文字はどう入れる?」
- 「浄土真宗では位牌を作らないと聞いたけれど本当?」
- 「古い位牌や白木位牌はどう処分する?」
この記事では、位牌の値段相場、種類、作る時期、購入方法、文字入れ、宗派ごとの注意点、魂入れ、処分方法まで、初めての方にもわかりやすく解説します。
先に結論:位牌を作る前に確認すること
位牌を作る前に、まず次の6つを確認しましょう。
| 確認項目 |
確認する内容 |
| 宗派 |
浄土真宗など、位牌を用いない宗派・地域習慣がある |
| 菩提寺の有無 |
文字入れ、魂入れ、白木位牌の扱いを相談する |
| 法要の日程 |
四十九日法要に間に合う納期で注文する |
| 文字情報 |
戒名・法名・俗名・没年月日・享年・梵字などを確認する |
| 仏壇のサイズ |
既存の位牌や仏壇に合う大きさを選ぶ |
| 予算 |
本体代、文字入れ代、魂入れのお布施まで考える |
迷った場合は、白木位牌の表裏を写真に撮り、菩提寺または仏壇仏具店に見せて相談するのが一番確実です。
位牌とは何か
位牌は、故人の戒名や法名などを記した札状の仏具です。仏壇に安置し、日々のお参りや年忌法要の対象として用いられます。
仏教的には、位牌は故人の魂が宿る依り代と考えられています。四十九日法要で本位牌に魂入れを行い、葬儀で使った白木位牌から本位牌へ移す、という流れが一般的です。
ただし、位牌の考え方は宗派や地域によって異なります。浄土真宗では、原則として位牌ではなく法名軸や過去帳を用いることが多く、無宗教葬では俗名だけを入れた位牌や手元供養品を選ぶ方もいます。
位牌は「必ず全員が同じ形で作らなければならないもの」ではありません。大切なのは、故人をどう供養したいか、家族がどこに手を合わせたいか、菩提寺や親族と認識が合っているかです。
白木位牌と本位牌の違い
位牌には、葬儀から四十九日まで使う「白木位牌」と、四十九日以降に仏壇へ安置する「本位牌」があります。
| 種類 |
役割 |
使う時期 |
特徴 |
| 白木位牌 |
仮の位牌 |
葬儀から四十九日法要まで |
葬儀社が用意することが多い |
| 本位牌 |
正式な位牌 |
四十九日以降 |
塗り位牌・唐木位牌・モダン位牌などがある |
白木位牌は、あくまで仮の位牌です。四十九日法要で本位牌に魂入れをしたあとは、白木位牌を菩提寺でお焚き上げしてもらうことが多くなります。
本位牌を作るには、文字入れや確認に時間がかかります。一般的には注文から1週間から2週間程度、手彫りや特殊なデザインではさらに時間がかかることがあります。四十九日法要の2週間から3週間前には注文先を決めておくと安心です。
関連記事: 四十九日法要で親戚どこまで呼ぶ?納骨やお墓は?お布施費用や準備手順
位牌はいつまでに作る?
仏式葬儀を行った場合、位牌は四十九日法要までに用意するのが一般的です。
四十九日法要では、白木位牌から本位牌へ魂を移す「魂入れ」「開眼供養」を行います。そのため、法要当日までに本位牌が完成している必要があります。
スケジュールの目安は次の通りです。
| 時期 |
やること |
| 葬儀後すぐ |
菩提寺に位牌の作り方・文字入れを確認する |
| 四十九日の3週間前 |
位牌の種類・サイズ・注文先を決める |
| 四十九日の2週間前 |
戒名などの文字情報を送り、レイアウト確認をする |
| 四十九日の1週間前 |
位牌の到着・文字の最終確認をする |
| 四十九日法要当日 |
魂入れ・開眼供養を行う |
法要まで時間がない場合は、納期の早い仏壇仏具店や通販ショップに相談しましょう。ただし、文字の誤りは修正が難しいため、急いでいてもレイアウト確認は必ず行ってください。
四十九日まで時間がない・位牌が間に合わない場合はどうする?
四十九日法要まで時間がない場合でも、すぐに諦める必要はありません。
まずは菩提寺に連絡し、位牌の準備が間に合わない可能性があることを伝えましょう。そのうえで、次の順に対応を考えます。
| 残り日数 |
対応方法 |
注意点 |
| 2週間以上ある |
通常納期の仏壇仏具店・ネット通販で注文する |
レイアウト確認の返信を早めに行う |
| 1週間前後 |
店舗に直接相談する、短納期対応のショップを探す |
電話で法要日に間に合うか確認する |
| 3日以内 |
特急対応・即日発送対応の通販や店舗に相談する |
地域により配送が間に合わないことがある |
| 間に合わない |
当日は白木位牌のまま法要を行い、後日魂入れを相談する |
必ず菩提寺に確認する |
本位牌が四十九日に間に合わない場合、白木位牌のまま法要を行い、後日本位牌が完成してから魂入れをしてもらう方法もあります。
ただし、対応は寺院や地域によって異なります。自己判断で進めず、菩提寺に「本位牌が間に合わない場合、当日は白木位牌でよいか」「後日開眼供養をお願いできるか」を確認してください。
現場経験者のひとこと
納骨や開眼供養の相談現場では、四十九日直前になって「位牌の文字確認メールを見落としていた」と気づく方が少なくありません。ネット通販で注文した場合は、注文完了で終わりではなく、レイアウト確認メールへの返信まで済ませて初めて制作が進むことがあります。注文後は迷惑メールフォルダも含めて必ず確認しましょう。
位牌の種類と選び方
本位牌には、主に次の種類があります。
| 種類 |
特徴 |
向いている人 |
| 塗り位牌 |
黒塗りに金装飾を施した伝統的な位牌 |
一般的な形を選びたい |
| 唐木位牌 |
黒檀・紫檀など木目を生かした位牌 |
落ち着いた木目や重厚感を好む |
| モダン位牌 |
ガラス・クリスタル・天然木など現代的なデザイン |
家具調仏壇や小型仏壇に合わせたい |
| 夫婦位牌 |
夫婦2人分の戒名を1基に入れる位牌 |
夫婦で同じ位牌にまとめたい |
| 繰出位牌・回出位牌 |
複数の札板を入れられる位牌 |
先祖の位牌をまとめたい |
| 先祖位牌 |
「〇〇家先祖代々之霊位」などを記す位牌 |
弔い上げ後に先祖をまとめたい |
塗り位牌
塗り位牌は、最も一般的な本位牌です。黒塗りの本体に金箔や金粉の装飾が入り、伝統的な仏壇によく合います。
価格は、合成漆か本漆か、金装飾の量、塗りの工程、彫刻の細かさで変わります。初めて位牌を作る方が迷ったときは、塗り位牌を基準に考えると選びやすいでしょう。
唐木位牌
唐木位牌は、黒檀や紫檀などの木材を使い、木目の美しさを生かした位牌です。黒塗りの位牌よりも落ち着いた印象があり、唐木仏壇や家具調仏壇にも合わせやすいのが特徴です。
木材の種類や彫刻の細かさによって価格が変わります。
モダン位牌
モダン位牌は、現代的なデザインの位牌です。天然木、ガラス、クリスタル、金属調素材などを使ったものがあり、リビングに置く小型仏壇や手元供養スペースに合わせやすい形が増えています。
伝統的な黒塗り位牌に抵抗がある方、仏壇を置かずに小さな祈りの場所を整えたい方に選ばれています。
夫婦位牌
夫婦位牌は、夫婦2人分の戒名や法名を1基の位牌に入れるものです。
先に亡くなった方の戒名を入れておき、配偶者が亡くなったあとに追加で文字入れをすることもあります。最初から夫婦位牌にする場合は、将来の追加彫りに対応できるかを注文先に確認しておきましょう。
繰出位牌・回出位牌
繰出位牌は、複数の札板を内部に納められる位牌です。たくさんの位牌をひとつにまとめたいときに使われます。
仏壇の中が位牌でいっぱいになっている場合や、先祖代々の位牌を整理したい場合に選ばれます。ただし、位牌をまとめるタイミングは三十三回忌や五十回忌などの弔い上げと関わることがあるため、菩提寺に相談してから進めましょう。
位牌の値段相場はいくら?
位牌の値段は、種類、素材、サイズ、加工、装飾、文字入れの有無によって変わります。
2026年時点で公開されている仏壇仏具店や葬儀情報サイトの価格情報を見ると、本位牌は1万円台から5万円前後がひとつの目安です。高級な本漆、細かな彫刻、純金粉仕上げ、大型位牌では10万円以上になることもあります。
| 種類 |
値段の目安 |
特徴 |
| 塗り位牌 |
1万円〜10万円程度 |
合成漆は比較的安く、本漆や高級仕上げは高い |
| 唐木位牌 |
2万円〜7万円程度 |
木材の種類・彫刻・サイズで差が出る |
| モダン位牌 |
2万円〜8万円程度 |
素材やデザインの幅が広い |
| 夫婦位牌 |
3万円〜10万円程度 |
2人分の文字入れ費用も確認する |
| 繰出位牌 |
3万円〜10万円程度 |
札板の枚数や加工で変わる |
| 文字入れ |
5,000円〜1万円前後 |
1名分の戒名・俗名・没年月日・享年など |
位牌の費用は、本体価格だけではありません。次の費用も含めて考えましょう。
- 位牌本体代
- 文字入れ代
- 追加彫り代
- 送料
- 魂入れ・開眼供養のお布施
- 白木位牌のお焚き上げ費用
「本体価格が安い」と思っても、文字入れ代や送料が別でかかる場合があります。注文前に総額を確認してください。
位牌の大きさはどう選ぶ?
位牌の大きさは「寸」で表されます。一般的には、札板の高さを基準に3.5寸、4寸、4.5寸、5寸などから選びます。
| サイズ |
目安 |
向いているケース |
| 3.0寸〜3.5寸 |
小さめ |
小型仏壇・ミニ仏壇 |
| 4.0寸〜4.5寸 |
標準的 |
一般的な家庭用仏壇 |
| 5.0寸以上 |
大きめ |
大きな仏壇・寺院用・先祖位牌 |
新しく位牌を作る場合は、すでに仏壇にある先祖の位牌より少し小さめ、または同程度の大きさにすることが多いです。
ただし、厳密な決まりは地域や家によって異なります。既存の位牌がある場合は、写真を撮り、総丈と札板の大きさを測ってから注文しましょう。
現場経験者のひとこと
お墓の墓誌や法名碑に文字を追加する場面では、位牌の戒名と墓誌の戒名で旧字・異体字が違っていることがあります。位牌を作ったら、白木位牌だけでなく、墓誌や過去帳に記された文字とも照合しておくと安心です。特に「齋」「壽」「邊」などの旧字は見落としやすい文字です。
位牌に入れる文字
位牌には、一般的に次のような文字を入れます。
| 入れる文字 |
内容 |
| 戒名・法名・法号 |
仏弟子として授かった名前 |
| 没年月日 |
亡くなった年月日 |
| 俗名 |
生前の名前 |
| 享年・行年 |
亡くなった年齢 |
| 梵字・冠文字 |
宗派により入れることがある |
| 位・霊位 |
戒名の末尾に付くことがある |
基本は、葬儀で用意された白木位牌の内容をもとにします。ただし、白木位牌に書かれている文字をすべて本位牌に入れるとは限りません。
たとえば、白木位牌にある「新帰元」など、四十九日までに使う文字は本位牌に入れないことがあります。梵字や冠文字の扱いも宗派や菩提寺によって違います。
文字入れで迷ったら、必ず菩提寺に確認しましょう。
位牌の文字入れで失敗しやすいポイント
位牌は文字を彫ったり書いたりしたあとに修正するのが難しい仏具です。注文前に次の点を確認してください。
旧字・異体字を間違えない
戒名には旧字や異体字が使われることがあります。「斎」と「齋」、「寿」と「壽」、「辺」と「邊」など、似た文字でも意味や印象が変わります。
白木位牌や戒名紙をスマホで撮影し、文字がはっきり読める状態で注文先に送りましょう。
享年と行年の違いを確認する
位牌には「享年」または「行年」を入れます。どちらを使うか、数え年か満年齢かは、宗派やお寺、地域によって違います。
先祖の位牌がある場合は、表記をそろえると違和感がありません。
梵字・冠文字の有無を確認する
真言宗では戒名の上に梵字を入れることがあります。日蓮宗では「妙法」、浄土真宗では法名に関する表記など、宗派によって考え方が異なります。
ネット通販の入力フォームだけで判断せず、菩提寺に確認してから注文しましょう。
レイアウト確認を必ず行う
通販で位牌を注文する場合、文字入れ前にレイアウト確認を送ってくれるショップを選びましょう。
確認メールの返信が遅れると納期も遅れます。四十九日法要が迫っている場合は、メールを見落とさないよう注意してください。
位牌はどこで買う?
位牌を買う方法は、主に3つあります。
| 購入方法 |
メリット |
注意点 |
| 仏壇仏具店 |
実物を見て相談できる |
店舗に行く時間が必要 |
| 葬儀社の紹介 |
葬儀後の流れで相談しやすい |
選択肢が限られることがある |
| ネット通販 |
種類が多く価格比較しやすい |
サイズ・文字・納期の確認が重要 |
仏壇仏具店で買う
仏壇仏具店では、実物を見ながら大きさや質感を確認できます。文字入れや宗派の違いについて、その場で相談できるのも利点です。
初めて位牌を作る方、菩提寺がなく判断に迷っている方、先祖の位牌と大きさや雰囲気を合わせたい方に向いています。
葬儀社に相談する
葬儀社に相談すると、提携している仏壇仏具店やカタログを紹介してもらえることがあります。
葬儀後で慌ただしい時期に、四十九日法要までの流れをまとめて相談できる点は便利です。ただし、価格や種類を比較したい場合は、複数の選択肢も見ておきましょう。
ネット通販で買う
ネット通販は、種類や価格を比較しやすいのが大きなメリットです。塗り位牌、唐木位牌、モダン位牌など、店舗より多くの候補から選べることがあります。
一方で、実物を見られないため、サイズ感や質感の確認が重要です。注文前に、総丈、札板の高さ、文字入れ代、納期、レイアウト確認、返品条件を必ず確認しましょう。
関連記事: 仏壇のネット通販「値段のメリット」と実店舗「安心感」を比較
ネット通販で位牌を注文する手順
ネット通販で位牌を注文する場合は、次の流れで進めると安心です。
- 菩提寺に宗派・文字入れ・魂入れについて確認する
- 白木位牌の表裏を撮影する
- 仏壇のサイズと既存の位牌の大きさを測る
- 位牌の種類・サイズ・予算を決める
- 注文画面で戒名・俗名・没年月日・享年を入力する
- レイアウト確認を行う
- 商品到着後、文字の誤りがないか確認する
- 四十九日法要で魂入れを行う
ネット通販で特に大切なのは、レイアウト確認です。戒名の漢字、旧字、没年月日、享年、表裏の配置を家族だけでなく、できれば菩提寺にも確認してもらいましょう。
浄土真宗では位牌を作らない?
浄土真宗では、一般的に位牌を用いず、法名軸や過去帳を用いることが多いです。
これは、浄土真宗の教えでは、亡くなった方は阿弥陀如来のはたらきによって浄土へ往生すると考えるため、位牌を魂の依り代として祀る考え方をとらないためです。
ただし、実際には地域や寺院、家の習慣によって対応が異なります。浄土真宗でも、家族の気持ちや先祖代々の習慣から位牌を作るケースがあります。
浄土真宗の方は、自己判断で位牌を注文する前に、菩提寺へ次の点を確認しましょう。
- 位牌を作ってよいか
- 法名軸を作るべきか
- 過去帳に記すべきか
- 白木位牌はどう扱うか
- 法要当日に何を用意すればよいか
位牌を作るかどうかで親族と意見が分かれることもあります。宗派の考え方と家族の気持ちの両方を大切にして決めましょう。
戒名がない場合でも位牌は作れる?
戒名がない場合でも、俗名を入れた位牌を作ることはできます。
無宗教葬を行った方、戒名を授からなかった方、家族の希望で俗名のまま供養したい方は、表面に「〇〇〇〇之霊位」などと入れる俗名位牌を選ぶことがあります。
ただし、菩提寺がある場合は、戒名なしの位牌を作る前に相談しましょう。後から戒名を授かる可能性がある場合は、文字入れを急がず、僧侶に確認してから進めたほうが安心です。
神道やキリスト教では位牌を作る?
神道では、仏教の位牌にあたるものとして「霊璽(れいじ)」を用います。祖霊舎や御霊舎に納め、故人をお祀りします。
キリスト教では、仏教のような位牌は一般的ではありません。ただし、近年は故人を偲ぶためのメモリアルプレートや、十字架をあしらった供養品を選ぶ方もいます。
宗教によって供養の考え方は大きく異なります。仏教以外の宗教で供養品を用意したい場合は、教会、神社、葬儀社、専門店に相談しましょう。
位牌の魂入れ・開眼供養とは
魂入れとは、本位牌を供養の対象として祀るために僧侶に読経してもらう法要です。「開眼供養」と呼ばれることもあります。
一般的には、四十九日法要の際に、白木位牌から本位牌へ魂を移す意味で行います。
魂入れで必要になるものは、地域や寺院によって異なりますが、次のようなものがあります。
- 本位牌
- 白木位牌
- お布施
- お車代
- お供え物
- 仏花
- 線香・ろうそく
お布施の金額は地域や寺院との関係によって変わります。迷う場合は、葬儀社や親族、菩提寺に「皆さんどのくらい包まれていますか」と確認しましょう。
関連記事: お布施の金額相場の目安表|葬儀・法要・納骨・彼岸・お盆
現場経験者のひとこと
四十九日法要では、位牌の魂入れと納骨、お墓の開眼供養を同じ日に行うことがあります。位牌だけでなく、お墓・納骨・お布施・会食の準備が重なるため、早めに「当日何をどこで行うか」を菩提寺、石材店、家族で共有しておくと混乱を防げます。
白木位牌や古い位牌はどう処分する?
位牌は、通常のごみとして処分するのではなく、魂抜きやお焚き上げをしてから手放すのが一般的です。
特に、魂入れをした本位牌は供養の対象です。処分するときは、菩提寺や仏壇仏具店、供養業者に相談しましょう。
| 位牌の種類 |
手放すタイミング |
一般的な方法 |
| 白木位牌 |
本位牌に魂入れした後 |
菩提寺でお焚き上げ |
| 古い本位牌 |
弔い上げ・繰出位牌へ整理する時 |
魂抜き後にお焚き上げ |
| 破損した位牌 |
修理できない時 |
菩提寺・仏具店に相談 |
| 先祖の位牌 |
まとめる時 |
菩提寺に相談して供養 |
位牌を整理する理由はさまざまです。
- 仏壇が小さくなった
- 位牌が増えすぎた
- 夫婦位牌にまとめたい
- 繰出位牌にまとめたい
- 墓じまい・仏壇じまいをする
- 弔い上げをする
どの場合も、いきなり処分せず、家族や菩提寺に相談してから進めましょう。
位牌を作らない選択肢もある
近年は、仏壇を持たない家庭や、無宗教で供養する家庭も増えています。そのため、位牌を作らない選択肢もあります。
ただし、位牌を作らない場合でも、家族が手を合わせる場所や、故人を思い出すよりどころをどうするかは考えておきたいところです。
位牌の代わりになるものには、次のようなものがあります。
| 選択肢 |
特徴 |
| 過去帳 |
先祖や故人の名前・命日を記録する帳面 |
| 法名軸 |
浄土真宗などで用いられる掛軸 |
| 写真立て |
遺影を中心に供養する |
| 手元供養品 |
ミニ骨壺・ペンダントなど |
| メモリアルプレート |
俗名や日付を刻む供養品 |
位牌を作らないことが、供養をしないことではありません。大切なのは、家族が納得できる形で故人を偲べることです。
位牌選びで後悔しないチェックリスト
位牌を注文する前に、次の項目を確認しましょう。
- 四十九日法要の日程に間に合うか
- 菩提寺に文字入れを確認したか
- 浄土真宗など位牌を用いない宗派ではないか
- 戒名の旧字・異体字を確認したか
- 享年・行年の表記を確認したか
- 先祖の位牌と大きさ・デザインが合うか
- 仏壇に入るサイズか
- 文字入れ代を含めた総額を確認したか
- レイアウト確認があるか
- 返品・修正条件を確認したか
- 魂入れと白木位牌のお焚き上げを誰に依頼するか決めたか
位牌は、頻繁に買い替えるものではありません。価格だけで決めず、文字、サイズ、納期、供養の流れまで確認してから注文しましょう。
よくある質問
位牌は必ず作らなければいけませんか?
必ず作らなければならないものではありません。仏式では四十九日までに本位牌を用意することが一般的ですが、浄土真宗では法名軸や過去帳を用いることが多く、無宗教では位牌を作らないこともあります。菩提寺や家族と相談して決めましょう。
位牌はいつまでに作ればいいですか?
仏式では、四十九日法要までに本位牌を用意するのが一般的です。文字入れやレイアウト確認に時間がかかるため、法要の2週間から3週間前には注文先を決めておくと安心です。
位牌の値段はいくらくらいですか?
本位牌は1万円台から5万円前後がひとつの目安です。塗り位牌、唐木位牌、モダン位牌、夫婦位牌、繰出位牌など種類によって変わり、文字入れ代や魂入れのお布施が別にかかることもあります。
位牌はネット通販で買っても大丈夫ですか?
ネット通販で購入しても問題ありません。ただし、サイズ、納期、文字入れ代、レイアウト確認、返品条件を必ず確認しましょう。菩提寺がある場合は、文字入れや宗派の決まりを事前に確認しておくと安心です。
四十九日に位牌が間に合わない場合はどうすればいいですか?
まず菩提寺に相談してください。当日は白木位牌のまま法要を行い、後日本位牌が完成してから開眼供養・魂入れを行う方法があります。急ぎの場合は、特急対応や即日発送に対応した仏壇仏具店・ネット通販も候補になります。
仏壇がなくても位牌は作れますか?
作れます。仏壇がない場合でも、小型の位牌台、手元供養スペース、写真や花を置いた祈りの場所に位牌を安置する方がいます。位牌を作るかどうかと、仏壇を持つかどうかは別に考えて構いません。
位牌に入れる文字は何ですか?
一般的には、戒名・法名・法号、没年月日、俗名、享年または行年を入れます。宗派によって梵字や冠文字を入れることもあります。白木位牌の内容をもとにしつつ、菩提寺に確認してから注文しましょう。
浄土真宗では位牌を作らないのですか?
浄土真宗では、一般的に位牌ではなく法名軸や過去帳を用いることが多いです。ただし、地域や寺院、家の習慣によって対応が異なります。浄土真宗の方は、注文前に菩提寺へ確認しましょう。
戒名がなくても位牌は作れますか?
作れます。俗名を入れた「俗名位牌」を作ることがあります。ただし、後から戒名を授かる可能性がある場合や菩提寺がある場合は、先に僧侶へ相談しましょう。
白木位牌はどう処分しますか?
四十九日法要で本位牌に魂入れをした後、白木位牌は菩提寺でお焚き上げしてもらうことが多いです。葬儀社や仏壇仏具店が相談に乗ってくれる場合もあります。
古い位牌をまとめることはできますか?
できます。繰出位牌や先祖位牌にまとめる方法があります。ただし、弔い上げや魂抜きが関係するため、菩提寺に相談してから進めるのが安心です。
まとめ:位牌は「値段」よりも文字・宗派・法要日程の確認が大切
位牌は、故人を供養する大切な仏具です。仏式では、白木位牌から本位牌へ移すため、四十九日法要までに用意するのが一般的です。
値段は1万円台から5万円前後が目安ですが、種類、素材、サイズ、文字入れ、魂入れによって総額は変わります。
失敗を防ぐために大切なのは、先に菩提寺へ確認することです。宗派によっては位牌を用いないことがあり、文字入れも地域や寺院によって違います。
位牌を作ると決めたら、白木位牌の写真を用意し、戒名の旧字、没年月日、享年、梵字、サイズ、納期を確認しましょう。
位牌は、家族が故人に手を合わせるためのよりどころです。形式だけでなく、家族が無理なく供養を続けられる形を選びましょう。
位牌が完成したら次は納骨・お墓の準備を
四十九日法要では、位牌の魂入れと同時に納骨を行う方も多くいます。
まだお墓が決まっていない方、納骨先に迷っている方、石材店選びに不安がある方は、位牌の準備と並行してお墓・納骨の準備も進めておくと安心です。
お墓探しのミカタでは、新しくお墓を建てたい方、納骨堂や永代供養墓を探したい方、墓じまい後の供養先を相談したい方に向けて、地域の石材店・霊園探しを無料でお手伝いしています。
無料相談の導線
お墓・納骨先・石材店選びに迷っている方は、ここに既存の「石材店無料マッチング依頼」ボタンを設置してください。