位牌の値段の違いと購入方法|おすすめのネット通販と注文手順

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る
位牌のネット通販での注文方法

葬儀後は位牌を始め、お墓や仏壇など、供養のために必要なものの購入を検討しなければなりません。「位牌ってどこで買うのだろう?」「値段が安いと、あまり質が良くないの?」とお迷いの方向けに、位牌の値段の違いや、購入方法についてお伝えします。とくに、最近購入者が増えているネット通販での位牌の買い方にスポットを当てて解説します。


位牌は四十九日法要までに準備するもの

位牌をいつまでに購入するか

位牌とは故人の戒名を記したもので、魂の依り代となります。亡くなってすぐは葬儀社などの手により白木の位牌が用意されますが、これは仮の位牌です。仏式葬儀を行った人であれば、一般的には四十九日法要までに漆塗りなどの本位牌を用意し、法要時に住職の読経で魂入れを行います。

 

魂入れを行った後の位牌は、お参りの中心的な存在となります。小さな遺影などと共に仏壇へ祀り、毎日ご飯や水、線香をお供えして供養を行います。

 

最近では、自宅に仏壇のない人や無宗教を選ばれる人もいて、またまれに仏式葬儀であっても戒名をつけないことを希望する人もいることから、「絶対に位牌を作らなければならない」といった意識は薄れてきたといえます。一方で、「毎日のお参りのよりどころとして位牌を作りたい」という気持ちは宗教を超えた想いのようで、十字架をあしらったキリスト教向けの位牌も見受けられます。

 

このように、位牌を作る、作らないといった判断はあくまで遺族の意志のもとで行われるものです。ただ、「作らない」としたときには、親族や菩提寺とトラブルにならないよう、よく話し合いを行いましょう。「作る」と決めたなら、なるべき四十九日法要に間に合うよう、早めに注文しましょう。

 

関連記事:四十九日法要で親戚はどこまで呼ぶの?準備費用と当日の流れ

 

位牌を買う3つの方法

位牌の購入方法を解説

位牌の購入方法は、主に次の3つです。

 

仏壇仏具店で購入する

仏壇仏具店に行き、実際に商品を確かめながら選び、購入します。店員と顔を合わせて相談できるため安心です。

 

葬儀社に相談する

葬儀社に相談すれば、提携の仏壇仏具店などを紹介してくれるでしょう。パンフレットをくれることが多いので、お店に行かずに位牌を選べて便利です。どんな位牌にするか迷ったときは、相談にも乗ってもらえます。

 

ネット通販を活用する

ネット通販では、さまざまな種類の位牌が豊富に取り揃えられています。時間帯の制限なく、じっくり選べるため、普段は仕事などで忙しくしている人にも便利です。

 

 

ネット通販でおすすめの位牌販売店を選ぶポイント

位牌ネット通販店選びのポイント

インターネットで位牌を検索すると、かなりたくさんのネット通販がヒットするため、「お店選びからが大変」という声もよく聞きます。まずおすすめなのが、楽天やAmazonといった膨大な数の位牌を扱っている通販ショップを覗くことです。価格やレビューで並べ替えできるため、予算帯や人気のあるタイプを把握することができます。予算や希望のタイプが決まっていない場合はとくに、参考となるでしょう。

 

楽天やAmazonから個別のショップにアクセスしたら、次のポイントを確認しましょう。位牌は文字彫刻が入ることから、返品が困難です。ショップ選びは慎重に行う必要があります。

 

電話での相談に応じてくれるか

彫刻文字や位牌の大きさなど、どうしたらよいか迷ったときに、電話ができると安心です。メールだけだと伝わりづらいこともありますから、いざというときに電話対応してくれるショップを選びましょう。

 

納期は四十九日法要までに間に合うか

位牌は彫刻をする必要があるため、通常、1週間から2週間ほどの納期をとります。「四十九日法要の日までに位牌を手配したい」など希望の日にちがあるなら、間に合うかどうかを注文前に調べておきましょう。

 

彫刻文字の確認サービスがあるか

一度彫刻してしまったら修正はできないため、購入後、文字彫りまでに一度メールなどで文字情報やレイアウトの確認をしてくれるサービスがあると安心です。購入画面でレイアウト確認ができるショップもあります。

 

位牌の値段の違い

位牌の値段による違い差

位牌の相場は1万円から5万円程度と、価格の幅が広いのが特徴です。値段の差には、以下のような理由があります。

 

タイプの違い

白木に漆を塗って仕上げ、金粉や蒔絵をあしらった「塗り位牌」は最もスタンダードな形の位牌です。安価なものは5000円程度からありますが、下に説明する塗りの仕上げ方の違いにより、値段はピンキリになります。

 

美しい木目を持つ木材の素材を活かした「唐木位牌(からきいはい)」は、すべすべした表面が特徴的です。極端に安価なものは珍しく、2万円台からあります。また、現代的な「モダン位牌」は、素材がクリスタルであったり、丸みを帯びていたりと特徴も価格もさまざまです。

 

漆や塗り方の違い

塗り位牌の場合は、漆や塗り方の違いによって価格が変わってきます。まずは漆の種類によって値段が違い、合成漆よりも本漆のほうが、製造工程が複雑になり、高価になります。次に、塗り方によっても値段が違ってきます。伝統的で職人技が必要な塗り方であるほど高額です。また、表面に木目が出ないよう、白木に布張りを行ってから漆を塗る方法があり、この場合も値段が高くなります。漆や塗り方の違いにより、仕上がりの色つやや風合いが違ってきます。

 

装飾の違い

位牌の台座部分に金粉などによる装飾が多く施されていると、価格に影響します。また、金粉の種類によっても価格が前後する場合があります。

 

大きさの違い

同じデザイン、塗り方であれば、大きい位牌ほど高価になります。

 

 

位牌のインターネット通販注文手順

位牌のインターネット通販購入手順

位牌の注文手順は以下の通りです。とくに、ネット通販で注文するときの手順を注意点と共にお伝えします。

 

彫刻文字やデザインについて菩提寺に確認

ネット通販で位牌を注文することを菩提寺に報告し、宗派によって違う彫刻文字や、デザインに制約がないかを確認しておきましょう。

 

位牌を決める

予算、デザイン、大きさ、納期と、全ての希望を叶える位牌をネットで探します。デザインや大きさについては、家の仏壇のサイズや、他の先祖の位牌のデザインも考慮して決定しましょう。また、文字入れをすることによって価格が変わる場合があるので注意が必要です。

 

彫刻文字の情報を送信する

通販ショップにより手順や入力方法は違いますが、位牌をカートに入れたときや、購入ボタンを押したときなどに、彫刻文字の情報を入力するフォームなどが立ち上がることでしょう。戒名や没年月日、享年など入力フォームに従って記入します。戒名の文字が正しいかなど心配な場合は、一度菩提寺に確認をとるのが良いでしょう。

 

文字彫りのレイアウトを確認する

購入後、ショップからメールなどで文字彫りのレイアウト最終確認情報が届きます。間違いのないよう、じっくりチェックしましょう。このチェックが遅れると、納期が遅れてしまう可能性があります。早めのチェックがおすすめです。また、文字彫り確認のあとは返品交換などができないショップが多いため、注意しましょう。

 

商品到着

文字彫り確認から1~2週間程度で商品が届きます。商品到着後は、すぐに文字彫りに間違いがないかを確認しましょう。万一、間違いが見つかった場合は、ショップに連絡を取ります。

 

 

位牌の購入は種類豊富なネットが便利

位牌を購入する際は、仏壇仏具店よりも圧倒的な品ぞろえを誇るネット通販のほうが、好みや予算に合った品物を見つけられる可能性が高まります。ただ、実際に商品を見ることができないぶん、サイズや仕上がり、彫刻のレイアウトに関する確認が重要になってきます。不安な点はいつでも電話で相談できるようなショップを選ぶと安心です。

 

関連記事:仏壇のネット通販「値段のメリット」と実店舗「安心感」を比較

 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る

SNSでもご購読できます。

コメントを残す

*