永代供養

都立霊園の墓じまいは「施設変更制度」が使える?改葬先・費用・手続きを公式資料から解説

都立霊園施設変更制度とは?
この記事の確認者

本間 喜昭

関東の老舗石材店で10年勤務。建墓・改葬・墓じまい・納骨に1,000件超携わった実務経験者。都立霊園の墓所返還や石材店手配の相談にも対応してきました。

結論:すでに都立霊園を使用している方には「施設変更制度」という選択肢があります。

施設変更制度は、都立霊園の使用者で、お墓の承継者がいない方を対象にした制度です。都立霊園にお墓を持っていない方が、新しく申し込む制度ではありません。

  • 対象は、すでに都立霊園を使用していて、お墓の承継者がいない方
  • 現在のお墓を返還し、遺骨を東京都の合葬式墓地へ改葬する制度
  • 合葬式墓地の使用料・年間管理料は不要
  • 現在のお墓を更地にする費用は使用者負担
  • 年度により実施の有無、受入霊園、受付期間が異なる

「今ある都立霊園のお墓を墓じまいしたい」「子どもにお墓の管理を残したくない」「承継者がいないので、将来無縁墓になる前に整理したい」このように考えている都立霊園の使用者に知っておいてほしいのが、都立霊園の施設変更制度です。

施設変更制度は、一般的な墓じまいのように自分で改葬先を探す方法とは少し違います。現在の都立霊園のお墓を返還し、遺骨を東京都の合葬式墓地(合葬埋蔵施設)へ改葬して、東京都に守ってもらう制度です。

ただし、誰でもいつでも使える制度ではありません。対象者、対象施設、受付時期、費用負担を理解しないまま進めると、「思っていた墓じまいと違った」と後悔する可能性があります。この記事では、公式資料をもとに、すでに都立霊園を使用している方の墓じまい・改葬に絞って分かりやすく解説します。

広告・PR:この記事には、墓じまい・石材店紹介サービスへの案内リンクが含まれます。制度内容は公式資料をもとに整理し、読者の判断に役立つ情報提供を優先しています。

都立霊園の施設変更制度とは

施設変更制度とは、都立霊園の使用者でお墓の承継者がいない方を対象に、現在使用している墓所を返還し、納められている遺骨を東京都の合葬式墓地へ改葬する制度です。

公式資料では、制度の内容として「現在使用しているお墓を返還して、ご遺骨を東京都の合葬式墓地に改葬し、東京都が使用者に代わってご遺骨をお守りしていきます」と説明されています。

制度のイメージ

  1. 今ある都立霊園のお墓を墓じまいする
  2. 墓所を更地にして東京都へ返還する
  3. 納骨されている遺骨を東京都の合葬式墓地へ改葬する
  4. 以後は使用者自身がお墓を管理する必要がなくなる

通常の墓じまいでは、遺骨の改葬先を自分で探す必要があります。一方、施設変更制度では、東京都の合葬式墓地(合葬埋蔵施設)が改葬先になります。そのため、都立霊園の使用者で承継者がいない方にとっては、現実的な選択肢になります。

放置は危険:管理料を長期間滞納すると使用許可取消の対象になります。

TOKYO霊園さんぽのFAQでは、都立霊園の管理料を5年以上滞納すると使用許可の取消対象となり、行政手続きを経て、最終的には東京都が墓所を更地にし、遺骨は無縁塚に改葬されると案内されています。承継者がいない場合は、放置せず、生前に施設変更制度や墓じまいを検討することが大切です。

施設変更制度を利用できる人・対象施設

施設変更制度の対象は、都立霊園の使用者で、お墓の承継者がいない方です。ここでいう使用者とは、都立霊園の使用許可を受けている名義人を指します。

都立霊園にお墓を持っていない方は、この制度の対象ではありません。

施設変更制度は、現在使用している都立霊園の墓所を返還し、納骨されている遺骨を合葬埋蔵施設へ移す制度です。これから都立霊園へ新規申込したい方や、民営霊園・寺院墓地のお墓を整理したい方は、施設変更制度ではなく、通常の墓じまい・改葬・永代供養墓への移転を検討します。

これから都立霊園へ新規で申し込みたい方は、施設変更制度ではなく、募集時期・申込資格・倍率を確認する必要があります。詳しくは都立霊園の募集内容・申込方法・倍率を解説した記事をご覧ください。

対象になる現在のお墓

公式資料では、現在使用している施設として次の種別が挙げられています。

現在使用している施設 施設変更制度の対象として案内されているか 注意点
一般埋蔵施設 対象 墓石・外柵などの撤去と更地返還が必要になります。
芝生埋蔵施設 対象 墓碑の撤去や原状回復の内容を霊園に確認します。
小型芝生埋蔵施設 対象 区画の仕様により撤去作業の内容が変わります。
壁型埋蔵施設 対象 一般墓とは返還作業が異なるため、管理事務所で確認が必要です。
みたま堂(長期収蔵施設) 対象 納骨堂型の施設です。必要書類や遺骨の扱いを事前に確認しましょう。

改葬先は小平・八柱霊園の合葬式墓地

公式資料では、施設変更後の改葬先として小平霊園・八柱霊園の合葬式墓地が案内されています。ただし、年度により実施の有無や受入霊園、受付期間等は異なるとされています。

そのため、古い情報だけを見て判断せず、毎年4月以降に、現在使用している都立霊園の窓口へ確認することが大切です。TOKYO霊園さんぽのFAQでは施設変更制度を年に3回募集していると案内されていますが、公式PDFでは年度により実施の有無・受入霊園・受付期間が異なるとも記載されています。希望する年に実施されるかどうかは、必ず使用中の霊園窓口で確認してください。

注意:施設変更の手続きは「使用中の霊園」で行います。

都立霊園には、住所変更などを別の霊園窓口で手続きできる「どこでも窓口」があります。しかし、公式FAQでは、納骨・埋改葬、墓所工事、墓所返還、施設変更の手続きはご使用の霊園に限ると案内されています。まずは現在お墓がある霊園へ連絡しましょう。

費用:無料になるもの・自己負担になるもの

施設変更制度で特に誤解しやすいのが費用です。公式資料では、合葬式墓地について「使用料・年間管理料は不要」とされています。一方で、現在のお墓を更地にする費用は使用者の負担です。

項目 費用負担 解説
合葬式墓地の使用料 不要 施設変更後の合葬式墓地については、公式資料で使用料不要と案内されています。
合葬式墓地の年間管理料 不要 施設変更後は、使用者自身がお墓を管理する必要がありません。
現在のお墓の更地化費用 使用者負担 墓石・外柵・基礎・植栽などの撤去、整地費用が発生します。
閉眼供養・魂抜き 必要に応じて自己負担 宗教者へ依頼する場合は、お布施や謝礼が必要になることがあります。
遺骨の取り出し・運搬 内容により自己負担 石材店や霊園の指示に従って進めます。見積もり時に必ず確認しましょう。

墓じまい費用は「区画の広さ」と「撤去しやすさ」で変わる

都立霊園の墓じまいで大きく変わるのは、現在のお墓を更地にする費用です。墓石が大きい、外柵が重厚、基礎が深い、車両や重機が入りにくい、植栽が多いといった条件では、撤去費用が高くなりやすくなります。

石材店経験者の一次情報:最初に確認すべきは「撤去費用」です。

施設変更制度では、合葬式墓地の使用料・管理料が不要になる一方、今あるお墓の撤去費用は避けられません。現場では「制度を使えば全部無料だと思っていた」という相談がよくあります。まずは霊園に制度の対象か確認し、そのうえで石材店に墓石撤去・更地化の見積もりを取りましょう。

墓石撤去の見積もりは、都立霊園での工事経験がある石材店に依頼すると、霊園ごとの工事届や搬入経路の確認がスムーズです。相見積もりを取りたい方は、石材店の無料相談ページも活用できます。

通常の墓じまい・改葬との違い

都立霊園のお墓を整理する方法は、施設変更制度だけではありません。一般的には、現在のお墓を墓じまいし、民営霊園・寺院墓地・納骨堂・永代供養墓などへ改葬する方法もあります。

比較項目 施設変更制度 通常の墓じまい・改葬
対象者 都立霊園の使用者で承継者がいない方 墓所の使用者・承継者など、現在のお墓を整理したい方
改葬先 東京都の合葬式墓地 自分で選んだ永代供養墓・納骨堂・樹木葬・別のお墓など
改葬先の費用 使用料・年間管理料不要 改葬先の使用料・納骨料・管理料が必要になることが多い
現在のお墓の撤去 必要。更地化費用は使用者負担 必要。撤去費用は使用者負担
個別のお参り感 合葬式墓地のため、個別墓を残す制度ではない 個別墓・納骨堂・永代供養墓など、選び方により異なる
前提が合う人 すでに都立霊園を使用しており、承継者がなく、都立霊園内の制度で整理したい人 場所・供養方法・個別性を自分で選びたい人

通常の改葬や墓じまい全体の流れを知りたい方は、墓じまいの手順と費用もあわせて確認してください。

施設変更制度を利用する流れ

実際の手続きは年度や霊園によって異なりますが、都立霊園の墓じまい・施設変更は、次のような流れで進めるのが現実的です。

現在使用している霊園へ相談する

施設変更の手続きは使用中の霊園で行います。毎年4月以降、実施の有無・受付期間・受入霊園を確認しましょう。

対象者・対象施設に該当するか確認する

承継者がいないこと、現在の施設種別、納骨されている遺骨、使用名義人の状況を確認します。

墓石撤去・更地化の見積もりを取る

一般墓や芝生墓地では、現在のお墓を更地にする費用が発生します。石材店へ現地確認を依頼しましょう。

必要書類と申請方法を霊園窓口で確認する

施設変更は年度ごとに受付条件が変わる可能性があります。使用許可証、戸籍、遺骨に関する書類など、必要なものを窓口で確認します。

遺骨の取り出し・改葬の手続きを進める

遺骨を別の場所へ移す手続きは改葬です。都立霊園の案内に従い、遺骨の取り出しや改葬手続きを進めます。

墓所を更地にして返還する

墓石・外柵などを撤去し、霊園の指示に沿って墓所を返還します。

合葬式墓地へ納骨する

現在のお墓に納骨している遺骨を、東京都の合葬式墓地へ改葬します。

使用名義人本人と配偶者・パートナーも将来納骨できる

公式資料では、現在のお墓に納骨している遺骨に加えて、使用名義人本人とその配偶者(事実婚関係にある方を含む)、または東京都パートナーシップ宣誓制度に基づくパートナーシップ関係にある方が亡くなった際も納骨できると案内されています。自分の代でお墓を閉じたい方にとって重要なポイントです。

施設変更制度の対象になる可能性がある人・制度対象外の人

対象になる可能性がある人

  • 現在、都立霊園の一般埋蔵施設等を使用している
  • 使用許可を受けている名義人本人、または手続きできる立場にある
  • 自分の代でお墓を継ぐ人がいなくなる
  • 現在の墓所を返還し、東京都の合葬埋蔵施設に共同埋蔵することに納得できる
  • 現在のお墓を更地にする費用を負担できる
  • 使用名義人本人や配偶者・パートナーの将来の納骨も含めて整理したい

制度対象外・別手段を検討する人

  • 都立霊園にお墓を持っていない
  • 民営霊園・寺院墓地・納骨堂のお墓を墓じまいしたい
  • 現在の都立霊園のお墓を承継できる人がいる
  • 家名が入ったお墓を残したい
  • 個別のお墓としてお参りしたい
  • 将来、遺骨を別の場所へ移す可能性がある
  • 改葬先を自分で選びたい
  • 永代供養墓、納骨堂、樹木葬、海洋散骨なども比較したい

この制度は、単に「墓じまいをしたい人全般」に向く制度ではありません。あくまで、すでに都立霊園を使用していて、承継者がいない方のための制度です。合葬埋蔵施設は管理負担を大きく減らせる一方で、個別のお墓を残す制度ではありません。家族や親族が今後どのようにお参りしたいのか、納得できるかを話し合ってから進めましょう。

都立霊園の墓じまい費用を比較したい方へ

施設変更制度を使う場合も、今あるお墓の撤去・更地化は石材店の見積もりが必要です。

墓じまいに対応できる石材店を無料で探す

都立霊園の問い合わせ先一覧

施設変更制度については、まず現在使用している都立霊園に相談してください。公式資料に掲載されている問い合わせ先は以下の通りです。

霊園 電話番号 相談時に伝えること
多磨霊園 042-365-2079 施設変更制度を検討していること、使用区画、使用者名義、承継者の有無。
小平霊園 042-341-0050 施設変更制度の受付時期、合葬式墓地の受入状況、必要書類。
八王子霊園 042-663-1533 芝生墓地など現在の施設種別と更地返還の条件。
八柱霊園 047-387-2181 施設変更制度の受付時期、合葬式墓地の受入状況、必要書類。
雑司ケ谷霊園 03-3971-6868 現在の施設が対象になるか、施設変更手続きの窓口。
青山霊園 03-3401-3652 墓所返還、墓所工事、施設変更の受付条件。
谷中霊園 03-3821-4456 現在の墓所の返還条件、改葬手続きの進め方。
染井霊園 03-3918-3502 一般・立体・その他施設の扱いと必要書類。

よくある質問

都立霊園の施設変更制度とは何ですか?

すでに都立霊園を使用していて、お墓の承継者がいない方を対象に、現在のお墓を返還し、納骨されている遺骨を東京都の合葬式墓地へ改葬する制度です。東京都が使用者に代わって遺骨を守る仕組みです。

都立霊園にお墓を持っていない人も施設変更制度を使えますか?

使えません。施設変更制度は、現在都立霊園を使用している方が、使用中の墓所を返還して遺骨を合葬埋蔵施設へ移す制度です。都立霊園にお墓を持っていない方は、通常の墓じまい・改葬・永代供養墓などを検討します。

施設変更制度を使えば墓じまい費用は無料ですか?

いいえ。施設変更後の合葬式墓地の使用料・年間管理料は不要ですが、現在使用しているお墓を更地にする費用は使用者負担です。墓石撤去費用や閉眼供養の費用などは別に考える必要があります。

改葬先はどこの霊園になりますか?

公式資料では、小平霊園・八柱霊園の合葬式墓地が案内されています。ただし、年度により実施の有無、受入霊園、受付期間が異なるため、毎年4月以降に現在使用している霊園へ確認してください。

承継者がいる場合でも施設変更制度は使えますか?

公式資料では、対象は「都立霊園の使用者でお墓の承継者がいない方」とされています。承継者がいる場合は、通常の承継手続きや一般的な墓じまい・改葬を含めて、霊園窓口に相談してください。

施設変更の手続きはどこの霊園でもできますか?

できません。TOKYO霊園さんぽのFAQでは、施設変更の手続きは使用中の霊園に限ると案内されています。現在お墓がある霊園の管理事務所へ相談してください。

使用名義人本人も将来、合葬式墓地に納骨できますか?

公式資料では、現在のお墓に納骨している遺骨に加えて、使用名義人本人とその配偶者(事実婚関係にある方を含む)、または東京都パートナーシップ宣誓制度に基づくパートナーシップ関係にある方が亡くなった際も納骨できると案内されています。

施設変更制度と永代供養墓はどちらがよいですか?

承継者がいない都立霊園使用者で、東京都の合葬式墓地への改葬に納得できる方には施設変更制度が合う可能性があります。一方、場所や供養方法、個別のお参りのしやすさを自分で選びたい場合は、民営の永代供養墓や納骨堂も比較した方がよいでしょう。

まとめ:都立霊園の墓じまいは、まず施設変更制度を確認する

すでに都立霊園を使用していて、そのお墓を墓じまいしたい方、とくに承継者がいない方は、まず施設変更制度の対象になるかを確認しましょう。施設変更制度を使えれば、現在のお墓を返還し、遺骨を東京都の合葬式墓地へ改葬できます。

ただし、合葬式墓地の使用料・年間管理料は不要でも、現在のお墓を更地にする費用は使用者負担です。制度の受付時期や受入霊園も年度によって変わるため、毎年4月以降に現在使用している霊園へ確認し、同時に墓石撤去の見積もりを取るのが安全です。

今すぐやること

  1. 現在使用している都立霊園の管理事務所に電話する
  2. 施設変更制度の受付時期と対象条件を確認する
  3. 使用許可証・納骨遺骨・承継者の有無を整理する
  4. 墓石撤去・更地化の見積もりを取る
  5. 家族や親族に、合葬式墓地への改葬でよいか確認する

都立霊園の墓じまい、撤去費用で迷ったら

制度の確認は霊園窓口へ。墓石撤去・更地化の見積もりは、都立霊園の工事に慣れた石材店へ相談しましょう。

墓じまい対応の石材店を無料で探す

参照資料

情報確認日:2026年5月9日。制度の実施有無・受入霊園・受付期間は年度により異なるため、申請前に必ず現在使用している都立霊園へ確認してください。

東京都の永代供養墓おすすめの選び方|費用相場・安い合祀墓・都立霊園・エリア別に解説【2026年版】

東京都内の永代供養墓の費用と選び方のポイントを専門家が解説
執筆・監修: 本間 喜昭(関東の老舗石材店で10年勤務・1,000件超の建墓・改葬・納骨に携わった実務経験者)
最終更新日: 2026年5月7日

東京都の永代供養墓の費用相場は、合祀墓なら3万円から50万円程度、納骨堂なら40万円から120万円程度、個別安置型なら30万円から150万円程度が目安です。

東京は永代供養墓、納骨堂、樹木葬、都立霊園の合葬式墓所など選択肢が非常に多い地域です。一方で、駅近・都心部ほど費用が高くなりやすく、表示価格とは別に納骨料・刻字料・銘板料・管理費がかかるケースもあります。

この記事では、石材店で10年・1,000件超の建墓・改葬・納骨に携わった経験をもとに、東京都で永代供養墓を探す方に向けて、費用相場、安い施設の探し方、都立霊園の合葬式墓所、23区・多摩・八王子・町田のエリア別特徴、後悔しない選び方をわかりやすく解説します。

東京都の永代供養墓 結論早見表

疑問 結論
東京の費用相場は? 合祀型3万から50万円、納骨堂40万から120万円、個別型30万から150万円程度
安い永代供養墓はある? ある。合祀墓・公営合葬式墓所・送骨対応型は費用を抑えやすい
宗派不問で入れる? 民営霊園は不問が多い。寺院型は宗派・檀家条件を確認
都立霊園で永代供養できる? 合葬埋蔵施設・樹林型合葬埋蔵施設がある。抽選制・応募資格あり
駅近の施設はある? 23区内は駅徒歩圏の納骨堂・寺院型永代供養墓が多い
墓じまい後に移せる? 移せる。改葬許可申請と墓石撤去が必要

東京都の永代供養墓の費用相場

東京都の永代供養墓

東京都内の永代供養墓は、全国平均より高めになりやすい一方で、合祀型や都立霊園の合葬式墓所を選べば費用を抑えることもできます。

種類 東京の費用相場 特徴 注意点
合祀墓・合葬墓 3万から50万円 もっとも安い。年間管理費不要が多い 一度合祀すると遺骨を取り出せない
集合型 30万から100万円 骨壺のまま一定期間安置し、その後合祀 個別安置期間と延長可否を確認
個別安置型 30万から150万円 個人・夫婦・家族単位で区画を利用 人数分の費用で高くなることがある
納骨堂 40万から120万円 屋内型。駅近・都市型が多い 年間管理費や契約期間を確認
樹木葬 10万から100万円 自然葬。23区内から郊外まで選択肢が多い 合祀型か個別型かで費用と扱いが違う
都立霊園の合葬式・樹林型 数万円台から 公営で費用を抑えやすい 抽選制・応募資格・募集年度の確認が必要

石材店経験者からひとこと

東京都内は「駅近」「宗派不問」の施設が多い一方で、本体価格が安く見えても、納骨料・刻字料・銘板料・管理費が別途かかるケースが多くあります。広告の最低価格だけで比較せず、「納骨当日までに総額いくらか」「夫婦2名なら総額いくらか」を必ず確認してください。

東京で安い永代供養墓を探すならどれ?

「東京で安い永代供養墓を探したい」という方は、まず合祀墓、公営の合葬式墓所、送骨対応の永代供養墓を比較しましょう。

予算 候補 向いている人 注意点
10万円以下 合祀墓・公営合葬式墓所・送骨納骨 費用を最優先で抑えたい 合祀後は取り出せない。お参り先の個別性は低い
10万から30万円 合祀墓・一部の樹木葬・集合型 費用を抑えつつお参り先を残したい 刻字料・納骨料が別の場合あり
30万から80万円 集合型・個別型・一部納骨堂 一定期間は個別に安置したい 個別安置期間と年間管理費を確認
80万円以上 駅近納骨堂・個別型・永代供養付き一般墓 アクセスや個別性を重視したい 複数名では一般墓並みになることがある

安さだけで選ぶなら合祀型が候補になりますが、あとから遺骨を取り出せない点は大きな注意点です。費用と個別性のバランスを取りたい場合は、一定期間個別安置される集合型や樹木葬も比較しましょう。

東京都の永代供養墓の種類

1. 合祀墓・合葬墓

他の方の遺骨と一緒に埋葬するタイプです。東京でもっとも費用を抑えやすい永代供養墓で、年間管理費がかからない施設も多くあります。

一方で、合祀後は遺骨を取り出せません。親族が「他人の遺骨と一緒になるのは抵抗がある」と考える場合は、個別安置期間のあるタイプを検討しましょう。

2. 納骨堂

東京都内で特に選択肢が多いのが納骨堂です。屋内施設のため天候に左右されず、駅近や都心部に多いのが特徴です。

ロッカー型、仏壇型、自動搬送型などがあり、施設によって費用と管理費が大きく異なります。一定期間後に合祀される場合もあるため、契約期間と年間管理費を確認しましょう。

関連記事: 納骨堂の意味は?費用と選び方に合祀墓と永代供養墓との違い

3. 樹木葬

樹木や草花を墓標とする供養方法です。東京では、23区内の寺院型樹木葬から、多摩・八王子・町田エリアの自然豊かな樹木葬まで幅広く選べます。

樹木葬にも合祀型、集合型、個別型があります。「自然に還る」イメージだけで選ばず、遺骨を骨壺で納めるのか、土に還すのか、合祀されるのかを確認してください。

4. 個別安置型・石材型

従来のお墓に近い形で、個別区画や墓標を持てるタイプです。東京では土地の制約があるため小型の区画が多く、一定期間後に合祀される契約が一般的です。

「しばらくは家族のお墓として使いたい」「でも後継者は不要にしたい」という方に向いています。

5. 都立霊園の合葬埋蔵施設・樹林型合葬埋蔵施設

東京都が運営する都立霊園にも、合葬埋蔵施設や樹林型合葬埋蔵施設があります。公営のため費用を抑えやすい一方で、募集年度、応募資格、抽選倍率に注意が必要です。

直近公開の都立霊園例 施設種別 使用料例 注意点
八柱霊園 合葬埋蔵施設・一定期間後共同埋蔵 遺骨1体あたり117,000円 一定期間後に共同埋蔵
八柱霊園 合葬埋蔵施設・直接共同埋蔵 遺骨1体あたり47,000円 納骨後すみやかに共同埋蔵
多磨霊園 合葬埋蔵施設・一定期間後共同埋蔵 遺骨1体あたり60,000円 募集年度・資格を確認
小平霊園 合葬埋蔵施設・直接共同埋蔵 遺骨1体あたり53,000円 募集年度・資格を確認
多磨霊園 樹林型合葬埋蔵施設 遺骨1体あたり81,000円 / 粉状遺骨27,000円 自然に還る合葬型
雑司ケ谷霊園 樹林型合葬埋蔵施設 遺骨1体あたり106,000円 / 粉状遺骨35,000円 募集年度・資格を確認

上記は東京都が公表した直近募集情報に基づく例です。都立霊園は年度によって募集内容が変わるため、最新情報は東京都または東京都公園協会の公式情報で確認してください。

都立霊園だけに絞ると待ち時間が長くなることがあります。

都立霊園は費用面で魅力がありますが、抽選制で希望年度に必ず入れるとは限りません。納骨時期が決まっている場合や墓じまいを進めている場合は、民営霊園・寺院型永代供養墓も並行して比較しましょう。

東京のエリア別おすすめの選び方

東京都で永代供養墓を選ぶときは、住所だけでなく「誰がお参りするか」「電車か車か」「費用を優先するか」を基準にエリアを絞ると探しやすくなります。

エリア 特徴 向いている人 費用傾向
東京23区内 駅近の納骨堂・寺院型永代供養墓が多い 電車でお参りしたい、都心に通いやすい場所を重視 高め
港区・新宿区・渋谷区・文京区など 寺院型・納骨堂が多く、アクセス重視 都心でお参りしたい 高め
足立区・葛飾区・江戸川区など東部 比較的費用を抑えやすい寺院型・霊園型がある 23区内で費用も意識したい 中程度
多摩・小平・府中 都立霊園や大型霊園が候補 公営霊園も検討したい 中から安め
八王子・町田 自然豊かな霊園・樹木葬が多い 車でお参りできる、広さや自然環境を重視 抑えやすい

東京都の永代供養墓を選ぶ7つのポイント

1. アクセスを最優先で確認する

東京では駅近の施設が多い一方で、駅からの坂道、階段、乗り換え、駐車場の有無でお参りのしやすさが変わります。地図上の距離だけでなく、実際に歩いて確認しましょう。

2. 表示価格ではなく総額を見る

本体価格が安くても、納骨料、刻字料、銘板料、管理費、法要費が別途かかることがあります。「1名分の総額」「夫婦2名分の総額」「墓じまいから納骨までの総額」で比較してください。

3. 合祀のタイミングを確認する

7年後、13年後、33回忌後、最初から合祀など、施設ごとに異なります。合祀後は遺骨を取り出せないため、親族と必ず共有しましょう。

4. 宗派・檀家条件を確認する

民営霊園は宗派不問が多いですが、寺院型では宗派や檀家加入、法要参加の条件がある場合があります。無宗教の方、改宗したくない方は必ず確認してください。

5. 複数名で入る場合は人数分の費用を計算する

合祀墓や納骨堂は「1名あたり」の価格表示が多く、夫婦・家族で入ると総額が大きくなります。一般墓や永代供養付き一般墓の方が合う場合もあります。

6. 現地見学で雰囲気と管理状態を見る

写真ではきれいに見えても、実際の清掃状態、参拝スペース、スタッフ対応、周辺環境は現地でないとわかりません。できれば平日と休日の雰囲気も確認しましょう。

7. 墓じまい予定なら改葬と撤去費も同時に見る

実家のお墓を墓じまいして東京の永代供養墓へ移す場合、現在のお墓の撤去費、閉眼供養、改葬許可申請、運搬費がかかります。永代供養墓の費用だけでなく、墓じまい費用も含めて比較しましょう。

東京で永代供養墓を探すときの質問リスト

  • 表示価格に納骨料・刻字料・銘板料は含まれていますか
  • 年間管理費はありますか
  • 合祀される時期はいつですか
  • 合祀後に遺骨を取り出せますか
  • 夫婦・家族で入る場合の総額はいくらですか
  • 宗派不問ですか、檀家になる必要はありますか
  • 生前申し込みはできますか
  • 墓じまい後の改葬先として利用できますか
  • 改葬許可申請や納骨当日のサポートはありますか
  • 駅からの送迎や駐車場はありますか
  • ペットと一緒に入れますか
  • 契約後に解約・変更はできますか

墓じまい後に東京都の永代供養墓へ移す流れ

地方や実家のお墓を墓じまいして、東京都内の永代供養墓へ遺骨を移す場合は、改葬手続きが必要です。

  1. 家族・親族に墓じまいと改葬の意向を伝える
  2. 現在のお墓の管理者に相談する
  3. 東京都内の永代供養墓を見学・契約する
  4. 現在のお墓がある市区町村で改葬許可申請書を入手する
  5. 墓地管理者から埋葬証明書・納骨証明書をもらう
  6. 新しい納骨先から受入証明書をもらう
  7. 改葬許可証を受け取る
  8. 閉眼供養と遺骨取り出しを行う
  9. 石材店に墓石撤去・更地工事を依頼する
  10. 東京都内の永代供養墓へ納骨する

石材店経験者からひとこと

東京へ改葬する相談では、「納骨先の契約」と「現在のお墓の撤去」を別々に進めて、日程が合わず困るケースがあります。改葬許可証、遺骨取り出し、墓石撤去、東京での納骨日を一連の流れで調整できる石材店や霊園に相談するとスムーズです。

関連記事: 墓じまい後の遺骨はどうする?供養先7つの費用・手続き・後悔しない選び方

東京都の永代供養墓が向いている人・慎重に検討すべき人

向いている人

  • 都内や近郊に住んでいてお参りしやすさを重視したい
  • 後継者がいない、または子どもに負担を残したくない
  • 駅近の納骨堂や寺院型永代供養墓を探している
  • 墓じまい後の改葬先を東京で探している
  • 生前に自分の納骨先を決めたい
  • 宗派不問の施設を探している

慎重に検討すべき人

  • 親族が合祀に強く反対している
  • 将来、遺骨を取り出す可能性がある
  • 車でしか行けない場所でもよいが、都心の駅近にこだわっている
  • 夫婦・家族全員分で費用が高くなる
  • 都立霊園の抽選だけに絞ろうとしている
  • 現地見学をせずに契約しようとしている

よくある質問

東京都の永代供養墓の費用相場はいくらですか?

合祀墓は3万円から50万円程度、納骨堂は40万円から120万円程度、個別安置型は30万円から150万円程度が目安です。都心部や駅近は高くなりやすく、多摩・八王子・町田方面は費用を抑えやすい傾向があります。

東京で安い永代供養墓を探すなら何を選べばいいですか?

費用を抑えたい場合は、合祀墓、公営の合葬式墓所、送骨対応の永代供養墓が候補です。ただし合祀後は遺骨を取り出せないため、家族とよく話し合ってから決めましょう。

都立霊園で永代供養墓は利用できますか?

都立霊園には合葬埋蔵施設や樹林型合葬埋蔵施設があります。ただし抽選制で、応募資格や募集年度の条件があります。最新の募集内容は東京都や東京都公園協会の公式情報で確認してください。

東京都の永代供養墓は宗派不問で入れますか?

民営霊園は宗派不問の施設が多いです。ただし寺院が運営する永代供養墓では、宗派や檀家加入、法要参加の条件がある場合があります。契約前に確認してください。

東京の永代供養墓は生前申し込みできますか?

多くの施設で生前申し込みが可能です。終活として自分で納骨先を選び、家族の負担を減らす目的で契約する方が増えています。

夫婦で入れる東京都の永代供養墓はありますか?

あります。夫婦用の個別安置型、家族型樹木葬、納骨堂、永代供養付き一般墓などが候補です。ただし2名分の費用がかかるため、総額で比較しましょう。

墓じまい後の遺骨を東京都の永代供養墓へ移せますか?

移せます。現在のお墓がある市区町村で改葬許可証を取得し、遺骨を取り出して東京都内の永代供養墓へ納骨します。墓石撤去は石材店への依頼が必要です。

駅近の永代供養墓と郊外の永代供養墓はどちらがよいですか?

お参りのしやすさを重視するなら駅近、費用や自然環境を重視するなら郊外が向いています。高齢になっても通えるか、家族がどこからお参りするかを基準に選びましょう。

まとめ

東京都の永代供養墓は、駅近の納骨堂、寺院型永代供養墓、樹木葬、都立霊園の合葬式墓所など選択肢が豊富です。

ただし、東京は費用差が大きく、表示価格だけでは総額がわかりにくい施設もあります。納骨料、刻字料、銘板料、年間管理費、合祀時期、宗派条件まで確認して比較しましょう。

安さを重視するなら合祀墓や都立霊園、アクセスを重視するなら23区内の納骨堂や寺院型、自然環境を重視するなら多摩・八王子・町田方面の樹木葬や霊園も候補になります。

墓じまい後に東京都内へ改葬する場合は、改葬許可申請と墓石撤去が必要です。納骨先と石材店を同時に比較し、家族が納得できる形で進めましょう。

東京都で永代供養墓・墓じまい・石材店選びに迷っている方へ

永代供養墓への移転に伴う墓じまい、改葬、石材店選び、費用見積もりで迷っている方は、「お墓探しのミカタ」の無料石材店マッチングサービスをご利用ください。地域に合った優良石材店探しを無料でお手伝いします。

ここに既存の「石材店無料マッチング依頼」ボタンを設置してください。