寺院墓地にお墓を建て檀家になるメリットは永続性と永代供養の安心感

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寺の檀家になりメリットを享受する

最近では檀家離れが進み、「新しくお墓を建てるなら、寺院墓地ではなく霊園がよい」と感じる人が多いようです。檀家になるとお寺とのお付き合いが始まるので、それを負担に思ってのことでしょう。しかし、寺院墓地にお墓を建て檀家になると、なにものにも代えがたいメリットがあります。檀家になるとはどのようなことか、メリットは何かについて解説します。

 

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寺院の檀家になると、煩わしいことが待っている?

寺院の檀家になることのメリットとデメリットを考える

寺院の檀家になることを避けたいと考えている人は、以下のようなことを「不安、煩わしい」と思っているのではないでしょうか。しかし、ご心配には及ばないケースもありますし、デメリットばかりではなく、メリットもあります。

 

 

葬儀や法要のたびにお布施が必要?

檀家になると、その寺院の宗派に則った葬儀や法要を行うことになります。そして、葬儀や法要を行ったら、そのたびにお布施を納めます。「数十万円といわれるお布施を葬儀のたびに納めるのは難しい」という理由で、檀家を避けるのは頷けます。

しかし、民間霊園にお墓を建てて納骨のための法要を行う場合も、無宗教を希望する人でない限りは、葬儀社や石材店から僧侶を手配してもらい、読経してもらいます。その後も、一周忌、三回忌などといった法要を行えば僧侶の手配が必要ですし、お布施が発生します。もしかしたら、来てくれる僧侶がそのつど違うかもしれません。

同じようにお布施を納めるなら、自分の寺院の大切な檀家と思い、心を込めて読経してくれ、接してくれる菩提寺の方がよいのではないでしょうか。

 

お布施の金額相場の目安表

 

承継者がお墓の管理をしなければならない?

寺院墓地にお墓を設けると、一般的にはお墓の承継者がお墓参りをし、区画内の清掃や草むしりをします。自宅からのアクセスが悪いと、しっかり管理ができません。「護持費」などという名前の年間管理料が発生することもあります。自分のためにお墓がほしい人の中には、「子世代に管理やお金で迷惑はかけられない」と考える人もいるでしょう。

しかし最近では、承継者不足によりお墓が継続できなくなったら、その時点で永代供養を相談できる寺院が多く見られます。永代供養とは、承継者ではなくお墓の管理者が永続的に管理や供養を行ってくれる仕組みのことです。永代供養に切り替えたら、護持費も必要なくなります。あらかじめ10~20年ほどお墓の利用期間を設け、期間が終了したら骨壺を取り出して合祀墓へ納骨するなどといった、永代供養つきのお墓を手がける寺院もあります。

 

 

寺院の修繕があるたびに寄付が必要?

檀家はお墓を守ってもらう代わりに、経済的に寺院を支えます。よって寺院のどこかに修繕が生じ、檀家から預かる護持費やお布施では足りない場合、寄付が必要になります。檀家総代や世話人などから「一口○○円で寄付をお願いしたい」と相談されることもあるでしょう。

しかし、自らが寄進したお金を使って改築された寺院を目の当たりにすると、愛着と誇りが湧いてくるものです。檀家がお金を出し合い、菩提寺に現代的な法要ホールを建設するケースも各地で見られます。檀家の力で、寺院が、法要が、お墓参りがより便利に、居心地の良い空間になるのです。

 

 

檀家づきあいが煩わしい?

寺院によっては、檀家が集まって仏具を磨いたり、墓地の草むしりをしたりする行事があります。行事の後に会食を伴うこともあり、人付き合いが苦手な人はこの檀家づきあいを煩わしいと感じることでしょう。

しかし、檀家の密な付き合いを「煩わしい」と感じているのは、新規で檀家になる人だけではありません。従来の檀家においても、代替わりがおこるなどで負担を感じてきている人は少なくないでしょう。コロナ禍の影響もあり、「清掃が終わったら会食せずに帰る」など方針替えを行うケースが見られます。

 

 

実は民営霊園にもこんな落とし穴がある

民営霊園に潜む落とし穴デメリットとは

寺院墓地に比べ、宗教色がなく檀家になる必要のない民営霊園は魅力的に見えますが、実は落とし穴があります。それは、「永続性の不安」という落とし穴です。

 

霊園にお墓を設け、永代供養にしてもらったとしても、霊園の管理業者がずっと安泰とは限りません。もしかしたら倒産し、管理業者が変わってしまったり、引き継ぐ業者が現れないままになってしまったりする可能性があります。そうなれば、霊園は荒れてしまいます。

 

もしかしたら、霊園自体が閉鎖となってしまうかもしれません。そうなれば、承継者のいない遺骨はどうなるのでしょうか?新たな管理業者や受け入れ先の霊園がいつまでも見つからないと、遺骨が放置されてしまうといった事態になりかねません。

 

霊園にお墓を建てたいと思ったら、管理業者の安定性や信頼性をしっかり調べてから契約する必要があるといえるでしょう。

 

 

寺院墓地にお墓を建て檀家になる8つのメリット

寺院にお墓を建てて檀家になると得られるメリット

檀家になると、以下の8つのメリットがあります。

 

伝統ある寺院により永続的に供養してもらえるため、安心感を得られる

日本には、200年、300年と続いている寺院がたくさんあります。江戸時代どころか、室町時代や鎌倉時代に開基した寺院が自宅のそばにあることも、珍しくありません。長く檀家のお墓を守ってきた寺院の仲間入りを果たすことで、永続的な供養が約束されます。またとない安心感を得られるでしょう。古刹の檀家になることで得られるステータスも見逃せません。

 

 

ご住職が常にそばで管理してくれる

寺院墓地であれば、ご住職が常にそばにいてくれます。墓地の草木を管理する専任業者を雇っていたり、ご住職自ら墓地の手入れを行ったりする寺院が少なくありません。台風で墓石が倒壊したなどのトラブルがあったときにも、すぐに知らせてもらえて安心です。

 

 

葬儀や法要で困ったことがあったら、いつでも頼れる

葬儀を始め、四十九日法要や初盆の迎え方など、仏事は慣れないことばかり。檀家になれば、仏事で「どうするのが正解だろう?」と悩んだとき、いつでもご住職に相談できます。周りに尋ねたり、マナーの本などに頼ったりするよりも確実です。急な葬儀のときにも、依頼するお寺を探す手間が省けます。

 

 

法要のお知らせが届く

人が亡くなると、節目の年に年忌法要を行います。年忌法要は毎年行われるわけではなく、一周忌が終わったら次の年に三回忌(3年目ではなく2年目に行います)、次は七回忌、十三回忌と、年数計算が複雑になります。「父親が亡くなった3年後に、母親が亡くなった」などご先祖が増えていくと、毎年「今年は誰の何回忌だった?」と指折り数えることに。
檀家になれば、新年などに寺院から回忌法要のお知らせが届くので、弔い漏れがありません。また、施餓鬼供養などの合同供養の案内も届きます。先祖の法要をしっかり行いたい人はとくに、檀家になるのがおすすめです。

 

関連記事:施餓鬼供養の意味とは?

 

合同法要に参加できる

多くの寺院では、お盆やお彼岸に合同法要を行っています。檀家になると合同法要のお知らせが届きます。回忌法要の年ではないけれどお経をあげてもらいたい人、個別の法要はしないけれど読経だけはしてほしいと考えている人は、この合同法要に参加するのがいいでしょう。

 

 

イベントのお知らせが届く

終活にまつわる講演会を開いたり、ヨガや写経教室を行ったりといったイベントに熱心な寺院が増えています。檀家になれば、寺院で行うイベントのお知らせが届きます。なかには、興味を引かれるイベントがあるかもしれません。

 

 

檀家とのつながりが生まれる

檀家とのつながりが楽しく、生きがいになる人もいます。とくに定年後、社縁が切れた人などは地域のつながりを作りにくいものです。檀家の集まりがきっかけで、地域のつながりが豊富になるかもしれません。

 

 

お付き合いのあるご住職から自分にふさわしい戒名をつけてもらえる

戒名には、生前の人柄が反映されています。戒名に「陽」が入っていたら明るい性格を表しますし、「容」は美しさ、「優」は優しさ、「誠」は誠実さなどを表しています。
菩提寺がなくその場限りの僧侶に葬儀を依頼した場合、僧侶は遺族にインタビューしたり、アンケートを渡したりして故人の人柄を知り、人物像に合った戒名をつけます。
しかし菩提寺があり、お付き合いをするなかでご住職が本人の人柄を知っていれば、ご住職が確かに受けた印象から、戒名をつけてもらえます。アンケート内容から戒名をつけられるよりも、ありがたみは相当増すことでしょう。

また、院号や院殿号をつけてもらうにはたくさんお布施をしなければなりませんが、本来院号は、信心深く寺院に大きな貢献をした人につけられるべきものです。本人が寺院に深く関わっていれば、特別な依頼をせずとも院号や院殿号が授けられる可能性があります。

 

戒名とは?

 

「お墓を持つ」だけにとどまらない寺院の檀家になるメリットを

檀家になるとはどういうことか、檀家になるメリットなどについてお伝えしました。ただお墓を持つだけにとどまらない、数々のメリットを受けられるのが檀家です。伝統ある寺院と素晴らしい関係を築いて古き良き日本の文化を子の世代に継承いきたいと考えるなら、寺院の檀家になることを検討してみてはいかがでしょうか。

港区青山梅窓院墓地見学レポート
檀家をやめたい場合

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