新型コロナウィルス(COVID-19、以下「コロナ」と表記)はいまだ世界各国で猛威をふるっています。コロナが流行する前と後では、世界の在り方そのものが変わるといわれています。
お墓探しもまた、このコロナの影響を避けることはできません。新しい生活様式の下・変わっていく世界の環境下における「お墓探しの方法」を模索します。
目次
新しい生活様式下ではお墓探しに必須である複数の墓地見学が難しい
「お墓」は、ご先祖様である故人と今を生きる家族とを繋げる大切なもの。また、自身もいずれ、やすらかに眠るための終の棲家でもあります。
そのため、この「お墓探し」はじっくりと吟味して、自身や家族が納得いくお墓を探すべきです。
家を建てるときに、家を建てる場所をまったく見ずに契約を決める人はいないでしょう。お墓探しにおいても、墓地を見に行くことは大切です。実際に墓地に足を運んで、
- 立地とアクセスのしやすさ
- バリアフリーかどうか
- 墓地はきれいに管理されているか
- スタッフの対応は満足のいくものか
- 墓地の経営主体はどこか
- お参りができる時間は何時から何時までか
- 費用はどうなっているのか
を確認しなければなりません(なお、この前段階として、「自分(故人)の宗教に対応した墓地であるかどうか」を確かめておいてください)。
実際に足を運んでみることで初めて見えてくるものもあるからです。できれば、候補となる墓地をすべてを自分の目で見に行きたいものです。
しかし、新型コロナウィルス流行前ならば当たり前にできたこれらのチェックも、コロナが猛威をふるうなかではなかなか難しいのが現状です。
新しい生活様式下では家にいて出来る限りの情報収集が可能なお墓探しサイトが必須
上で挙げたチェック項目のなかで、1から4までの項目(立地及びアクセスのしやすさ・バリアフリーかどうか・墓地はきれいかどうか・スタッフの対応)は実際に足を運ばなければみることが難しいものです。
バリアフリーに関してはある程度資料でも把握できますが、詳細を確認したいということであれば、やはり自分の目で確かめる必要があります。
しかし、5から7の項目(墓地の経営主体・お参りができる時間・費用)は、家でも確認できるものです。墓地に問い合わせを行えば経営主体やお参りができる時間、費用について詳しく教えてくれることでしょう。なお「費用」に関しては、
・管理費などの墓地の維持費
・埋葬や法要の際の使用できる施設や費用
・後継者がいない場合やいなくなった後の永代供養の有無
などを確認しておくようにしましょう。
これらの情報を事前に知ることで、候補となる墓地の選択肢を絞ることができます。そして候補となる墓地の選択肢を狭めることができれば、それだけ「足を運ばなければならない墓地」を少なくできるというわけです。
言ってみれば、この「事前の確認」は、「良い墓地を探すというよりも、不適応な墓地を除外する作業」ともいえます。この段階で、費用や時間面などで折り合いがつかない墓地があれば、それを選択肢から省いていけるわけです。
またこのお墓探しサイトで資料を請求して吟味するという作業は、「家でできる」といったメリットだけではなく、「365日24時間、いつでも問い合わせることができるメリット」もあります。
ただ、候補となる墓地を自分で探すのはなかなか大変なものです。すでにアテがあるのであれば自分で調べても良いのですが、そうではない場合は、お墓探しサイトなどを利用しましょう。
お墓探しサイトは、さまざまな条件(樹木葬や納骨堂のような弔い方の指定・住まいの住所・地域による選択・併設されている施設にはどのようなものがあるかなど)を指定して検索することができます。
そのうえ、自分がチェックした墓地に対して、無料で、かつ一括で資料を請求することができます。このため、自分自身で調べる手間を最小限に抑えることができます。
お墓探しサイトで取り寄せた資料で家にいながら候補を絞り込み最終的には現地見学
資料請求をすれば資料が届きますし、その資料を吟味することで候補となる墓地をかなり絞り込むことができます。この段階で、2~3個程度に候補を絞り込むことができれば、その後の工程が非常にやりやすくなります。
最終候補を出した後に、一度現地に行ってみてください。資料は非常に大切なものですが、最終決定は、やはり現地を見てから行うべきです。現地で疑問点を聞き、また確認して、自分が使う墓地を決定するのが良いでしょう。
墓地を見学する際は必ず請求した資料に同封された問い合わせ先に見学のアポイントを取ってから見学してください。アポイント無しで見学してしまうとサービスやギフトカード等の特典を受けられなくなりますので注意してください。
資料は「最終候補を絞りこむために役立つもの」ではありますが、資料をみただけで決定してしまうのは危険だからです。
コロナが流行っている状況では資料の価値が高まりますが、最終決定はやはり現地に足を運んでみてからにしてください。
メディアで専門家の話を聞く限りでは、ワクチン接種済みでマスクと手洗いを徹底してソーシャルディスタンスを保っていれば、必要以上に恐れる必要はないと感じます。
「今までの生活様式とは違う生活様式」が求められるようになった今、お墓探しも「資料を中心とし、現地に足を運ぶ回数は最小限にする方がベター」であるといえます。
関連記事:新型コロナウィルスの流行による建墓・お墓探しへの影響
関連記事:新型コロナウィルス流行の影響で法事法要は行うべき?参加するべき?
関連記事:新型コロナウィルスの影響で葬儀はどうする?遺族と参列者の葬式対応