『公営墓地』『民営墓地』『寺院墓地』3つの墓地の種類
墓地を大きく分けると『公営墓地』と『民営墓地』と『寺院墓地』の三つの墓地形態があります。
公営墓地 | 各都道府県市町村などの白治体が管理・運営する墓地で、宗教の制限はなく石材店も自由に決められます。 |
民営墓地 | 宗教法人や公益法人(財団法人や社団法人など)が経営する墓地で宗派不問で、指定石材店制度がある場合が多い。 |
寺院墓地 | 寺院が管理運営する墓地で、その寺院の檀家となり寺院行事の参加や寄付など檀家としての勤めが必要になり、指定石材制度がある場合が多い。 |
公営墓地の特徴とお墓に関して
公営墓地は民営墓地と比較して永代使用料と管理料が安い場合が多く、自治体が管理運営しているため安心感から希望者が多く、地域によっては競争率の高い抽選で取得が難しい場合があります。
また、取得するにあたって『お骨の有無』『その地域の住民』『居住年数』などの資格制限が有ります。
運良く墓所の抽選に当たり墓地を取得するに至った後は、石材店の指定制度がありませんのでどこでも好きな石材店に建墓依頼が可能ですので、近隣の石材店を中心に数社から見積もりを取って検討する事をお勧めします。
公営霊園の使用許可が出た後に石材店を検討する場合は、お墓探しのミカタの優良石材店無料マッチング依頼を利用して、比較する事をおすすめします。
平米あたりの永代使用料が近隣の民間墓所と比較して確かに安い場合が多いですが、墓所によっては3平米以上の大きな墓所しかない場合もあり、墓石を多く使う分お墓にかかる総額が高くなる事が有るので公営墓地の墓所申し込み前に募集墓所面積と永代使用料を十分に調べておく事が重要です。
実際に多磨霊園などの都営霊園の場合は地価が高いのと募集墓地の平米数も大きめのため、募集している最低面積が1.8平米からで、最低でも約160万円の永代使用料g、お墓にかかる費用の総額が最低でも300万円程度すると考えられます。
関連記事:都立霊園は当たらない?令和元年の値段など募集内容と過去の抽選倍率
民営墓地の特徴とお墓に関して
民営墓地とは公益法人や財団法人、社団法人、宗教法人などが経営する宗旨宗派を問わない墓地のことです。
寺院墓地や公営墓地の不足が問題となってきた昭和30年代に登場しました。
宗旨宗派による制限が無く、生前墓の建立が可能など墓地を求める際の資格条件が少ないのが特徴で、墓所の広さや墓石デザインが自由に選べ、駐車場や法要室などの施設やサービスが充実した墓地も近年増えています。
公営墓地と比較すると平米あたりの永代使用料と管理料が高めです。
墓石を建てる際は指定石材店制度があるため、登録石材店の中で最初に見学した際に担当した石材店が建墓の権利を得る場合が多く、お客さんが石材店を選ぶ事は出来ない場合が多いです。
寺院墓地にお墓購入するには
寺院墓地とは、寺院が管理、運営する墓地の事で寺院墓所にお墓を建てる場合は基本的にはその寺院の檀信徒(檀家)になる必要があります。
多くの寺院は古い歴史があり、都会でも好立地でお参りに行きやすいところが比較的多いです。
寺院との付き合いやすさはその住職の考え方や人柄に大きく左右されるため、入檀前に住職と十分に話す機会をつくり、可能なら先輩檀家さん達から情報収集ができればより安心かと思います。
新たに檀家になり墓地を求める際には、寺院によっては墓地永代使用料以外に入団料が必要な場合があり、他にもお寺の維持発展のための護持会費や施餓鬼供養などの寺院行事の際のお布施など、寺院のよって檀家の務めが違いますので、入檀前に十分に確認する必要があります。
墓石工事に関しては、寺院と密接な指定の石材店がある場合が多いので、お墓を建てる際には、公営霊園より割高ですが、指定石材店は寺院との関係性を重視するため、より丁寧な対応をしてくれる事が多いです。
以上のように墓地には大きく分けて3つの種類(形態)があり、それぞれの墓地の特性と探す際のポイントがあります。
永代にわたって一族のついの棲家となる所ですので、十分に下調べをして見学を重ねて、ご家族の将来的に予想される状況に一番適した墓地を探してください。
関連記事:お墓以外に増える納骨先の選択肢|故人の遺志と家族形態で考える
関連記事:将来子供に迷惑をかけないために今からできる終活|生前墓編
コメント