送骨とは?寺院にゆうパックで遺骨を配達する永代供養の新形態

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送骨の意味

現在は弔いのかたちもさまざまです。それぞれがそれぞれにあった弔いのかたちを考え、それを実践しています。なかには、昔の常識ではなかなか考え付かないようなものもあります。

 

今回はそのようなサービスの一つである「送骨」について取り上げます。





送骨とはどんなものか?

「送骨」という言葉は、多くの人にとって聞きなじみのないものでしょう。

 

これは非常に新しいサービスのかたちです。

 

かつて、「お骨をどうするか」という問題が起きた時は、お墓を買い、そこに納骨するのが一般的でした。もちろん現在もこのようなかたちが一般的でしょう。

 

また、「納骨堂に入れる」「樹木葬にする」「所定の手続きを踏んで散骨にする」などのようなやり方をとったり、手元供養というかたちで供養したりというかたちをとる人もいます。

 

送骨の場合は、「遺骨を郵送で贈り、それを弔ってもらう」というかたちをとります。従来のように、「お骨を自分の手で運び、埋葬してもらう」といったものではなく、郵送でお骨を寺院に送り、そこで供養してもらうのです。

 

また、この際に、「戒名をつけてもらっていない」という人の場合は、送付先となった寺院で戒名を授けるといった処置がとられることもあります。
送られてきたお骨は寺院が引き取り、永代供養をしてくれます。

 

この「送骨」を行うことを目的とした業者も存在しています。この業者が梱包キットなどを遺族の元に届け、遺族に寺院にお骨を送らせるのです。その後で、寺院の方で読経などをして、合祀されるのが一般的です。

 

※実際にamazonで販売されている送骨梱包キット

送骨専用梱包セット|送骨箱|お遺骨を郵送する場合の梱包キット (6~8寸用)
合同会社 江戸の吉田
販売価格 ¥3,240
(2018年3月27日16時58分時点の価格)

 

 

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送骨のメリット

送骨の良い面

ここからは、送骨のメリットとデメリットについて見ていきましょう。

 

 

メリット①施主の状況にかかわらず納骨可能

もっとも大きなメリットのうちの一つは、「足が悪い、家族が少ないなどで、周りに頼る人がいない遺族であっても埋葬することができる」という点でしょう。

 

少子高齢化が進んだうえ、「地元から離れてほかの土地で一生を過ごす」という人も増えた今、お骨を納めるために地元に戻ることが可能な人ばかりではありません。

体が不自由でなかなか動けなかったり、非常に遠い所に住んでいるうえに多忙で寺院に行けなかったり、という人であっても、送骨ならば大丈夫です。郵送で送ることができ、それを受け取った寺院側で供養をしてくれるわけですから、距離的・時間的な心配がいりません。

 

 

メリット②施主の金銭的負担が少ない

次に大きいのが、「金銭的な問題」でしょう。

送骨は、多くの場合非常に安い金額で行うことができます。業者にもよりますが、三万円程度から受け付けてもらえることもあります。

 

上であげた「手間」「時間」「距離」の問題は、実はお金があれば解決できてしまう問題です。体が不自由な場合でも代行をお願いすることは可能ですし、また遠方にいる人であっても近場で納骨堂などを手配することもできるからです。

 

しかしこれにさらに、「供養したい気持ちはあるが、お金はかけられない」という悩みが加わった場合、「送骨」という手段は選択肢の一つとして挙がってきます。
人を雇う必要もなく、格安で供養ができるというのは、とても大きなメリットです。

 

 

 

メリット③無縁仏にならない

次に、「無縁墓になる可能性がない」ということ。

送骨の場合、「合祀」というかたちで葬られるのが一般的です。ほかの人のお骨と一緒に寺院の墓地で祀られるため、たとえ祭祀者がいなくなったとしても、寺院が責任をもって供養していってくれます。

「実家の墓はすでにしまった。自分には兄弟もいないし配偶者もいない。親戚とも深い付き合いがあるわけではない」という人の場合は、特に利用価値が高いでしょう。

 

 

 

送骨のデメリット

送骨の悪い面

ただし、送骨にもデメリットがあります。

 

デメリット①故人に対して後ろめたいと感じる心理的負担

まず、心理的な問題です。

「遺骨を、ゆうパックで送る」というやり方は、人によっては非常に強い心理的抵抗感を覚えるでしょう。人の死というのは極めてデリケートな問題であるため、供養も「感情」によるところが非常に大きいのです。「自分は送骨にしたいが、妹が嫌がっている」などのケースの場合、遺族同士での話し合いが必須となるでしょう。

 

 

デメリット②遺骨を二度と取り出すことができない

また、送骨の場合は「もう遺骨を取り出すことができない」というデメリットもあります。上でも述べたように、送骨は「合祀」というかたちで祀られます。個別のお墓はなく、またお骨もほかの方のものと混ざってしまいます。

 

これも上で述べた「心理的抵抗感」と関わってくるのですが、「終の住処すら、ほかの人と一緒になってしまうなんて」という抵抗感を覚える人は決して少なくはありません。

 

 

 

デメリット③遺骨を紛失するリスクがある

また、「郵送」というかたちをとる以上、どうしても「紛失」の可能性は避けきれません。郵便事故が起こる可能性は非常に低いと言えますが、それでも、「絶対に大丈夫」と言えるものではないのです。

 

遺骨はその性質上、紛失した時に金銭によって補償できる、というものではありません。

 

このように、送骨は非常に画期的なサービスであることは間違いありませんが、どんなサービスもメリットもあればデメリットもあります。

 

しかし、本来あるべき親子の関係性を親の生前に築けなかったが、事情があって遺骨を引き受けることになった場合など、複雑の状況の場合では送骨サービスは重宝されることでしょう。

 

様々な人間関係が存在する現代において、供養の形も多様化しています。それぞれの状況の中で無理なく可能な供養方法で良いのではないでしょうか。

 

 

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