伝統と最新の文化が混じり合う東京・蔵前エリア。
こちらに位置する納骨堂蔵前陵苑は、2018年のグランドオープン以来、高い人気を誇る都市型納骨堂です。
今回は、その納骨堂蔵前陵苑を直接取材して、その人気の理由を探りました。
目次
蔵前陵苑とは
納骨堂蔵前陵苑は、1461年(寛正2年)に開基された550年ほどの歴史を誇る、東京都台東区の浄土真宗大谷派の眞敬寺(しんきょうじ)が、管理運営を行っています。(納骨堂蔵前陵苑利用は宗旨宗派不問)
地下1階地上7階建ての建物内には、7000基ほどが収蔵できる納骨施設のみならず、眞敬寺の本堂や各種法要に使われるスペースまで1ヶ所にまとまっているのが最大の特徴です。
納骨堂蔵前陵苑の実際に見てわかった人気でおすすめの理由
ここから各フロアの特徴を見ていきましょう。
1階:エントランスロビー・受付に最新設備の参拝システム
1階の入口から建物の中に入ると、柔らかい光に包まれた受付ロビーが広がります。
入口から向かって右側には参拝受付の機械があり、ここで画面下の黒いセンサーに参拝カードをかざすことで、参拝可能な参拝室が画面に表示され、そちらに向かう仕組みです。
なお、こちらで受付をしなくとも、申込みをした参拝室のフロアそれぞれにICカードを読み取る機械があるので、そこでも受付できます。※ただし、繁忙期は1階のみの受付対応とのこと。
また1階には、建物の外にはなりますが、休憩スペースと飲み物の自動販売機も完備されています。
参拝室は3階と6階の2フロアに分かれており、申し込み時は3階と6階それぞれ2種類のエリアから選ぶ形になります。特徴に違いがあるので、それぞれ見ていきましょう。
6階:墓参フロア「天光・日光」専用ラウンジ付きで最新の参拝システム
最初に拝見した墓参エリアは、「天光・日光」と名付けられた6階の一角。
向かって右側が天光、左側が日光となっており、それぞれ5区画ずつ参拝室を用意されています。
利用申込み時には天光と日光のどちらかお好きな方を選ぶ形になり、参拝時にはお骨が収蔵された厨子がそのエリアに運ばれてくる仕組みです。
このフロアはウォールナット材を中心にした、シックな印象でまとめられています。また納骨室ごとにウォールナットの柵で仕切られているため、周りの目を気にせずにお参りができるメリットがあります。
参拝時はディスプレイ下のカードリーダーに参拝カードをかざすことで、お骨が収納された厨子が運搬されてきます。
程なく墓石が目の前に。
6階では墓石は黒御影石を使用しています。
「墓石の上から下まで御影石を使用した納骨堂は我々くらいのもので、本当に珍しいですよ。他の納骨堂では目に入る範囲しか御影石を使わないケースがほとんどです。」とおっしゃるのは蔵前陵苑所長である大内元治さん。
採算度外視してでも、参拝者目線で設計したという眞敬寺ご住職の思いを感じることができます。
なお、お花とお香は既に用意されていますので、参拝時に持参する必要はありません。
また参拝中は設置されたディスプレイ上で、遺影や法名・戒名等が8名分まで表示されます。
ありがたいことに、次回の法要のタイミングまで教えてくれます。
大事なお日にちを改めて思い出させてくれるありがたい機能です。
また6階には参拝者専用ラウンジ「天空ラウンジ」が用意されています。参拝後の小休憩にはもってこいのスペースですね。
窓からは東京スカイツリーが目の前に!
3階:墓参フロア「浄光・慈光」基本設備で費用が抑えられた明るい空間
続いての墓参エリアは、「浄光・慈光」と名付けられた3階の一角。
6階のエリアと違い、全体的に明るい雰囲気で統一されていますね。
墓石も6階が黒御影石だったのに対し、白御影石となっています。
3階には専用のラウンジがない分、6階よりも価格が抑えられています。
納骨堂蔵前陵苑のその他の充実した設備
蔵前陵苑では、納骨施設以外の設備も充実していて、葬儀・納骨・法要・会食とすべて1ヶ所で完結させることができます。
2階は納骨堂蔵前陵苑を管理運営する眞敬寺の本堂
2階が眞敬寺さんの70名収容可能な本堂となっています。
一歩中に入ると、金を基調としたきらびやかな空間が広がり、あの有名な豊臣秀吉公の茶室を彷彿とさせます。
江戸時代に作られたという御本尊の周囲には、荘厳な細工が施された仏具の数々。なんでも熟練の仏具職人が腕によりを掛けて作られたものだそうで、オーダーが入った際はこれまで以上に気合が入ったとおっしゃったとか。
上部の欄間にもご注目。
よくよく見てみると、六本木ヒルズや東京スカイツリーなど東京の東西の名所が彫刻されているではありませんか。
新旧の日本の文化が融合され、なんとも不思議な感覚を味わうことできます。
4階には副本堂・法要室
4階には副本堂「蓮光堂」と法要室があります。
副本堂は本堂と異なり、落ち着いた雰囲気を感じられますが、それもそのはず。中央に鎮座する仏様は鎌倉時代に作られたものだそう。
こちらが法要室。
中央に「南無阿弥陀仏」の文字が並んでいますが、ここに仕掛けが。実は各宗派に応じて、窓ガラスのようなスライド式で入れ替えができるようになっています。
例えば浄土宗や浄土真宗の檀家・門徒の方の法事であれば「南無阿弥陀仏」、臨済宗や曹洞宗といった禅宗であれば「南無釈迦牟尼仏」に変えて対応しているそう。ありそうでなかったユニークな設備です。
5階は法要後の会食にも使用可能な客殿
5階には、法事の際の食事会場として使える70名収容の客殿と、商談時に使われるスペースがあります。
広く取られた窓からは、太陽の光が差し込むため、1階のロビー同様、全体的に柔らかな雰囲気に包まれています。
商談スペースの窓の正面からは東京スカイツリーを望めます。
参拝客含め、利用者の方は無料で使えるドリンクサーバーも完備。
その他、他の施設ではなかなか見られないパウダールームや授乳室もあり、特に女性には嬉しい配慮がなされています。
納骨堂蔵前陵苑のわかりやすい2つの費用プラン
納骨堂蔵前陵苑の費用プランは全部で2種類。葬祭業界特有の複雑さは皆無で、わかりやすい費用設定となっています。
納骨堂蔵前陵苑のタイプと費用
- ベーシックタイプ(3階「浄光・慈光」利用)85万円/年間護持会費15,000円
- ハイグレードタイプ(6階「天光・日光」利用)103万円/年間護持会費16,000円
※生前購入の方で、厨子を使用しない場合、最大15年間護持会費無料プランあり。
単純に高いプランの方がいいからということではなく、墓石の色などの好みで選ばれることが多いとのことで、例えば男性は黒御影石が使われているハイグレードタイプを選ばれるケースが多いそうです。
費用に含まれる内容
- 永代供養
- 永代使用権
- 法名授与・・・眞敬寺より授与されます。
- 銘板彫刻
- 遺骨収蔵厨子・・・通常の大きさの7寸骨壷で2体、骨袋を利用することで最大8体まで遺骨を収蔵できます。仮にいっぱいになってしまっても、眞敬寺さんの永代供養墓に合祀してくださいます。合祀後もお寺が供養してくださるという安心感は、寺院が運営する納骨堂ならではのメリットです。(骨壷・骨袋は別料金)
- 合同供養・・・年5回の合同供養祭の開催
- 天空ラウンジの利用(ハイグレードタイプのみ)
その他、独自の葬儀サポートサービスである「ひかりの会」にも任意で加入可能です。こちらは入会金3万円(年会費無料・終身有効)となっており、葬儀を行う際に会員特別価格で執り行うことができるなど、様々な特典があります。
蔵前陵苑見学レポートまとめ
今回は蔵前陵苑さんの見学レポートをご紹介しました。
蔵前という都心でアクセスが抜群な立地でありながら、「利用者の方が自慢したくなるような納骨堂を目指した」との大内所長からのお言葉どおりの設備の充実ぶりや、清潔感含めて他の追随を許さない施設となっています。
「お陰さまで、パンフレットなどで見るよりも、実際に見た方がより素晴らしいですねとお客様からもお褒めいただいており、納骨堂蔵前陵苑は約3割の方が生前に購入されています。
選択肢が多くある中、間違った選択を避けるためにも、現地にお越しいただき、ご自身の目で見ていただいた上でご判断いただきたいですね。」と大内所長がおっしゃるように、私もぜひ資料請求だけでなく、現地をご自身の眼で確かめていただくことをおすすめしたい、そのような納骨堂となっています。
納骨堂蔵前陵苑アクセス
最寄りは都営大江戸線の蔵前駅で徒歩5分。都営浅草線の蔵前駅からは徒歩8分です。
その他、東京メトロ銀座線田原町駅、つくばエクスプレス・都営大江戸線新御徒町駅も徒歩圏内(それぞれ徒歩7分、6分)と利便性の高いエリアに位置しています。
また都営バスであれば、JR山手線御徒町駅から「錦糸町駅前」行に乗車、三筋二丁目バス停から徒歩30秒です。
蔵前陵苑は東京都内の納骨堂の中でも、とくに駅近の好立地でアクセス抜群です。
周辺は浅草、上野、御徒町など観光スポットも多くあるため、お参り後の散策もおすすめです。
納骨堂蔵前陵苑
〒111-0042 東京都台東区寿1-11-7
受付時間:平日・土日祝10時〜18時(年に複数回の休館あり)
設備:
本堂・受付、礼拝室、副本堂、法要室、客殿
専用駐車場はないため、近隣のコインパーキングを利用。
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納骨堂蔵前陵苑の資料請求
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