相続税は亡くなった人の財産を対象に課される税金ですが、お墓は相続税のかからない非課税財産です。
生前にお墓を購入しておくだけで相続税を節税することができますが、いくつか注意点もあります。
こちらの記事では、相続税の非課税財産の種類と、お墓を生前に購入しておくことで相続税をどの程度節税できるのかをご紹介します。
相続税は亡くなった人の財産を対象に課される税金ですが、お墓は相続税のかからない非課税財産です。
生前にお墓を購入しておくだけで相続税を節税することができますが、いくつか注意点もあります。
こちらの記事では、相続税の非課税財産の種類と、お墓を生前に購入しておくことで相続税をどの程度節税できるのかをご紹介します。
お墓探しをしている人は、霊園や石材店のチラシに「墓石代20万円より」などと書いてあると、「安いかも」と飛びついてしまいがちです。しかし、お墓の値段は、墓石代だけではありません。一般にはなかなか知られていないお墓の値段と費用相場、お墓の値段が決まる要素について解説します。

お墓の値段の内訳は、以下の3つで構成されています。
契約する墓地区画を、永代に墓地として使用するための料金です。墓地を購入するときは、区画を不動産として購入するわけではありません。永代供養料を支払うことで、墓地として使用する許可を得ることができるのです。
例えば、公営墓地の募集要項にある金額はこの永代使用料と管理費とを指しており、墓石代は入っていません。公営墓地に当選した人は、墓石を建立するための費用を別途石材店に支払うことになります。
なお、永代使用料を支払っても土地の所有権を得るわけではないので、誰かに区画を転売したり、墓地ではなく駐車場にするなど別の用途で活用したりすることはできません。
墓石を建てるための費用です。墓石そのものの価格のほか、工事費用が含まれています。石材店によっては、墓石代と工事費用を別々に請求するところもあります。
契約後、年ごとに支払う管理費用です。お墓の承継者が、毎年霊園や寺院に納めます。
チラシやパンフレットに書かれている「墓石代□□円」「○○型墓地△△円」という数字は、永代使用料や墓地管理費を抜いた価格であることが少なくありません。また、通常「お墓の価格」といえば、永代使用料に墓石代をプラスしたもので、墓地管理費はカウントされていません。

お墓の構成要素を確認したところで、お墓の費用相場をご案内します。内訳ごとの費用相場は、以下の通りです。
50万円から100万円ほどです。都市部に近くなるほど費用が高くなる傾向にあります。
50万円から120万円ほどです。この墓石代には、石材費のほか工事費用、加工費用、彫刻費用なども含みます。
5000円から2万円ほどです。古刹名刹になるほど管理費がアップする傾向にあります。
永代使用料と墓石代を合わせた初期費用の相場は、100万円から220万円ということになります。この初期費用の全国平均値は、160万円程度です。
お墓の値段はさまざまな要素で変わってきますが、金額が変動する主な要素が7つがあります。
お墓の価格差として地域によって大きな差がでるのが、墓地の立地による永代使用料の違いです。
地方の過疎化が進む地域では、草むしりが大変そうな広い墓地でも永代使用料が数万円という墓地も珍しくありません。かたや都心部では一平米に満たない小さな墓所でも数百万円の永代使用料が必要な墓地もあります。
区画が広いほど、永代使用料が高くなります。2区画ぶんを購入し、2倍の永代使用料を支払う人もいます。
また、区画が広ければ、お墓を建てるための地盤をつくる基礎工事の金額も高くなります。基礎工事がおろそかになると、墓石が傾いたり倒壊したりといったトラブルに巻き込まれやすくなります。墓地には、しっかりとした基礎工事が必要です。
関連記事:お墓の基礎工事と費用相場&種類と工程
墓石に使う石材の価格が高いほど、お墓の値段は高くなります。石材の値段は、産地や品質によって変動します。最高級の墓石材として庵治(あじ)石が知られており、安価な石材と比べると10倍の金額にもなることがあります。
ただ、高い石が良い石とも限りません。石材店で扱われている石材なら、どんなものであっても墓石としての耐久性はクリアしています。価格にこだわるよりも、色味や風合い、デザインに合った石材かどうかを総合的に見て、気に入ったものを選ぶのが良いでしょう。お墓を建てる地域で採掘される石材を使う人もいます。
関連記事:墓石の種類と選び方|価格が高い理由を知り失敗しない方法
小さい墓石よりも、大きい墓石の方が、使う石材の量が多くなります。使われる石材の量に従って、墓石の値段は高くなります。一般的に、伝統的な和型墓石の方が、プレート式の洋型墓石よりも墓石の使用量が多く、値段が高くなりがちです。
石材を使うのは「○○家之墓」などと書かれた墓石だけではありません。墓石の隣に置かれ、埋葬されている人の戒名や没年月日を刻み込む墓碑や、灯籠、卒塔婆立て、外柵などにも石材を使います。墓石以外に立てるものが多いほど、またそれらが大きいほど値段は高くなります。
狭い階段を上った先にある区画や車が入れない道の奥まったところにあるなど、工事がしづらい場所にある墓地は、一般的な墓地より工事費用がかさみます。
一般的なデザインの墓石よりも、デザイナーが関わっている墓石やオーダーメイドの墓石の方が、値段が高くなります。

以上、お墓の値段と費用相場について解説しました。お墓を検討する際は、墓石や永代使用料だけを見るのではなく、トータルの金額を確認するようにしましょう。チラシやHPの記載だけでは分かりづらい場合は、直接問い合わせるのが大事です。
関連記事:お墓を相場値段より安く購入する方法と3つの墓地タイプ
「身内に突然の不幸があり、お墓の必要性に迫られているが、肝心のお金が無くお墓が買えない・・」
「身寄りのない親族の遺骨を引き取ることになったが、同じお墓に納骨できないので、出来るだけお金をかけずに納骨先を探したい・・」
お墓の平均購入費は約200万円必要と言われていて、お墓を購入(建墓)したいと思っていても、お金が無くて難しい場合も少なくないと思います。
少子化高齢化が進み、お墓を購入しても将来的に管理してくれる後継者がいない方も多い現在では、墓地に墓石を建てて一族で継承していく従来のお墓以外の納骨先の選択肢が増えています。
お墓を買うお金がなくても少ない予算(費用)で納骨可能な方法をご紹介します。

納骨堂とは、十三回忌や三十三回忌までなど、一定の期間遺骨を屋内で収蔵できる施設です。
一名分のスペースが基本ですが、中には家族も含めて数名まで収骨可能なところもあり、一定の期間以降は土に還す(合祀)ところが多いです。
寺院が管理運営している納骨堂は、その宗派にそった供養を行う必要があるところが多いので、事前に確認が必要です。
費用は、東京都心の好アクセスで最新設備が整った納骨堂は、150万円以上する高額な場合もありますが、一般的なところであれば、20~60万円程度で納骨可能なところも多いです。
一名分の納骨施設の費用として安いですが、ご家族を含めた複数人の納骨先として考えた場合は、かえって高くなる場合があるので注意が必要です。
ご子息など後継者がいる場合は、従来のお墓の方が費用が抑えられる場合もありますので、よく比較する事をおすすめします。
関連記事:納骨堂の意味は?費用と選び方に合祀墓と永代供養墓との違い
関連記事:納骨堂とお墓を比較|購入経験をもとにメリットとデメリットをご紹介

永代供養墓とは、後継者がいなくても申し込み可能で、管理運営する寺院が定期的に読経をあげるなど、永代に渡って供養されることを前提としたお墓の事です。
石塔や仏塔をシンボルとして、地下などに納骨スペースがあり、骨壺のまま納骨可能なところもあれば、最初から土に還す(合祀)ところもあります。
樹木をシンボルとした永代供養墓『樹木葬墓』も近年人気があります。
永代供養墓は、多くの場合個人のお墓ではなく、多くの人と共有するお墓であると理解したうえで検討する必要があります。
費用は、名刹や立地条件の良い寺院は高額な場合もありますが、個別の納骨スペースがない永代供養墓の多くは、数万円から高くても数十万円程度が相場だといえます。
関連記事:永代供養墓は無縁仏対策に最適
関連記事:永代供養の相場は?お寺の宗派や埋葬方法の違いによる注意点

合葬(合祀)墓は、読経などの供養サービスは特になく、最初から土に還す形で、他の方と同じスペース(土)に一緒に埋葬されるお墓です。
合葬墓として建てられた施設もあれば、永代供養墓と兼用しているところもあります。
費用は永代供養墓と同様に幅がありますが、供養がなく簡易的な合葬墓は一般墓や納骨堂と比較して安く、中には数万円で申し込み可能なところもあります。
関連記事:合葬墓とは?公営と民営の費用相場から納骨堂との違いと選ぶ前の注意点

初めて目にする人も多いかと思いますが、読んで字のごとく遺骨を寺院等に郵送して埋葬してもらう方法です。
身寄りのない遠い親戚の遺骨を引き取る事になったが、同じお墓に納骨するわけにはいかず、お金もかけられないといった場合など、現段階では特殊な状況での利用に限られていると思いますが、手間とお金をかけずに埋葬できる選択肢の一つです。
費用は3万円程度から募集しているところも多いので、一番費用をかけずに遺骨を埋葬できる方法だと言えます。
関連記事:送骨とは?寺院にゆうパックで遺骨を配達する永代供養の新形態

市営霊園等の公営墓地は、墓地の土地使用料となる『永代使用料』が、近隣の民営霊園と比較すると大幅に安い場合が多いです。
また、民営霊園や寺院墓地にある指定石材店以外はお墓の工事ができないという指定石材店制度がないため、石材店間での競争原理がはたらき、墓石工事代金も近隣の民間霊園や寺院墓地と比較して安く建てることが可能です。
公営墓地のデメリットとしては、人口の多い都市部の公営墓地は特に、求める人の競争が激しく、倍率の高い抽選に当たらないと墓地を求められないという点です。
特に東京都営霊園などは、年に一度の募集に多くの人が申込み、かなりの狭き門となっています。
地域によっては、抽選のない公営墓地もありますので、最寄りの公営墓地を調べてみる価値はあります。

海洋葬とは、「海への散骨」を指す言葉です。細かく砕いたご遺骨を海に撒く埋葬方法であり、そのルーツは平安時代にまでさかのぼることができるといわれています。
海洋葬は、「自然のなかに還りたい」「墓を持ちたくない」と考える人に愛される方法であり、海を愛していた人などに向いている選択肢です。
【メリット】
1.自然のなかに還ることができる
2.費用が抑えられる
3.継承者がいなくても問題ない
4.環境負荷が少ない
【デメリット】
1.「手を合わせる場所」がなく、ピンポイントでのお参りができない
2.心理的な抵抗感がある人も多い
3.二度とご遺骨を手元に置くことができない
関連記事:海洋葬とは?費用や散骨手順とメリットとデメリットを解説
ここまで、お墓を買うお金がない場合など低予算で納骨(埋葬)可能な方法を5つご紹介しました。
現時点ではお金が無く納骨先を用意できないが、先々はお金を貯めてお墓を用意しようと考えた場合には、一時予骨という方法もあります。
納骨堂では、少額で一時的に遺骨を預かってくれるところもあり、例えば東京都営多磨霊園のみたま堂は、申し込み者の住所が東京都であれば、年間1800円の使用料で一時予骨が可能で、更新すれば最長5年まで預ける事ができます。その間にお墓等の納骨先を検討する事が可能です。
関連記事都立霊園は当たらない?令和元年の値段など募集内容と過去の抽選倍率
地獄の沙汰も金次第と言いますが、人間は死んだあとも正直お金がかかります。
しかし、現在ではお墓の形態も多様化していて、少額で納骨(埋葬)できる方法も増えていますので、ご家族の状況や予算に応じた納骨先をインターネットを活用して広く情報収集する事をおすすめします。
【関連記事】
・お墓はいらない!場合に他の方法は?ある意味と役割から必要性を考える
・自然葬とは?人気が近年高まる理由と種類・費用・選び方・注意点解説
お墓や墓石は、ローンや分割払いで購入できます。
ただし、「ローンを使えるか」よりも大切なのは、総額・金利・返済期間・審査条件を確認したうえで、家計に無理のない供養方法を選ぶことです。
お墓は一度建てると長く残る大切な場所です。一方で、墓石代・墓地使用料・彫刻費・納骨費・管理費などを合わせると、まとまった費用が必要になります。急な納骨や、親族の希望で早めにお墓を用意したいとき、「現金一括では難しい」と感じる方も少なくありません。
この記事では、お墓に使えるローンの種類、金利の目安、審査で見られるポイント、月々の返済シミュレーション、ローンを組まない選択肢までわかりやすく解説します。
お墓のローンを検討するなら、最初に次の5つを確認してください。
| 確認項目 | 見るポイント |
|---|---|
| 借入額 | 墓石代だけでなく、墓地使用料・工事費・彫刻費・納骨費まで含める |
| 金利 | 年利だけで判断せず、支払総額で比較する |
| 返済期間 | 月々の負担を下げるほど、利息総額は増えやすい |
| 審査条件 | 年齢、収入、勤続年数、他社借入、信用情報を確認される |
| 代替案 | 永代供養墓・樹木葬・納骨堂・合葬墓も比較する |
ローンは「今すぐお墓を建てたい」という状況では助けになります。しかし、将来の生活費を圧迫してまで利用する必要はありません。迷ったら、複数の石材店や霊園に見積もりを取り、ローンを使う場合と使わない場合の両方で比較しましょう。
全国優良石材店の会が発表した2025年のお墓購入者アンケートでは、墓地取得費用を除いた墓石の平均購入価格は169.5万円でした。価格帯では「150万円以上200万円未満」が最も多く、次いで「200万円以上300万円未満」となっています。
注意したいのは、この169.5万円は主に墓石部分の平均であり、新しく墓地も取得する場合は、永代使用料や年間管理費などが別にかかることです。
お墓の総額は、主に次の費用で決まります。
| 費用項目 | 内容 |
|---|---|
| 墓地の永代使用料 | 墓地区画を使用するための費用 |
| 墓石工事費 | 墓石本体、外柵、基礎工事、施工費など |
| 彫刻費 | 戒名・俗名・家名・家紋などの彫刻 |
| 納骨費 | 納骨作業、法要、お布施など |
| 年間管理費 | 墓地・霊園の維持管理費 |
ローンを組む場合は、石材店の見積書に「どこまで含まれているか」を必ず確認しましょう。墓石代だけでローンを組んだあと、納骨費や追加彫刻費を現金で用意することになると、資金計画が崩れやすくなります。
関連記事: お墓の値段と費用相場は?永代使用料.墓石代.墓地管理費
お墓の購入費用に使える主な方法は、次の4つです。
| 支払い方法 | 向いている人 | 注意点 |
|---|---|---|
| 銀行のメモリアルローン | 用途をお墓・葬儀・仏壇などに限定して借りたい人 | 地域限定や年齢条件がある |
| 石材店提携の建墓ローン | 石材店で見積もりから支払いまでまとめたい人 | 石材店によって取り扱いの有無・金利が違う |
| フリーローン・多目的ローン | 墓石以外の費用もまとめて借りたい人 | 目的別ローンより金利が高い場合がある |
| カードローン・クレジットカード分割 | 少額を短期間で補いたい人 | 金利が高くなりやすいため長期利用には不向き |
メモリアルローンは、墓地・墓石・仏壇・葬儀・法要など、供養関連の費用に使える目的別ローンです。
銀行によって条件は異なりますが、借入額は10万円から数百万円、返済期間は最長10年程度に設定されていることが多く、担保や保証人が不要な商品もあります。
たとえば、2026年時点で公開されているローン例では、墓地・墓石・仏壇購入資金・葬式費用に使えるメモリアルローンとして、年5%台から7%台前後の商品が確認できます。ただし金利は変動するため、必ず申込時点の公式情報で確認してください。
銀行ローンは、資金使途を確認するために見積書や契約書の提出を求められることがあります。先に石材店や霊園から詳細な見積もりを取っておくと、相談が進めやすくなります。
石材店が信販会社と提携し、墓石工事費や墓地使用料を分割払いにできるローンです。オリコなどの信販会社では、墓石や永代使用権、墓じまい費用を対象にしたメモリアルローンが用意されています。
石材店提携ローンの利点は、見積もり・契約・ローン手続きの流れを石材店に相談しやすいことです。提携先によっては3回から120回、つまり最長10年程度の分割払いに対応している例もあります。
一方で、金利や手数料は石材店や契約時期によって変わります。「月々いくら」だけで判断せず、支払総額、繰上返済の可否、途中解約時の扱いまで確認しましょう。
フリーローンや多目的ローンは、資金使途が比較的広く、お墓関連費用にも使いやすいローンです。
墓石代だけでなく、納骨費、法要費、仏壇購入費、遠方の親族の移動費なども含めて資金計画を立てたい場合は候補になります。
ただし、資金使途が自由なローンほど、目的別ローンより金利が高くなることがあります。お墓の見積書があるなら、まずはメモリアルローンや石材店提携ローンと比較するのがおすすめです。
カードローンやクレジットカード分割は、審査や利用が比較的早い一方で、金利が高くなりやすい方法です。
短期間で返済できる少額の補填なら選択肢になりますが、100万円以上の墓石費用を長期で借りる方法としては慎重に考えましょう。月々の返済額だけを見ると負担が軽く見えても、返済期間が長くなるほど利息総額が大きくなります。
また、貸金業者からの借入れには総量規制が関係する場合があります。日本貸金業協会によると、貸金業者からの借入れは原則として年収の3分の1までに制限されます。一方、銀行ローンや信販会社の販売信用、いわゆるショッピングクレジットは総量規制の対象外とされています。ただし、対象外でも審査がないわけではありません。
ここでは、墓石平均価格に近い169.5万円を借りた場合の概算を見てみます。
前提は、元利均等返済・ボーナス払いなし・手数料なしです。実際の返済額は金融機関や契約条件で変わります。
| 借入額 | 金利 | 返済期間 | 月々返済額の目安 | 支払総額の目安 | 利息の目安 |
|---|---|---|---|---|---|
| 169.5万円 | 年5.65% | 5年 | 約32,500円 | 約195.0万円 | 約25.5万円 |
| 169.5万円 | 年5.65% | 10年 | 約18,500円 | 約222.3万円 | 約52.8万円 |
| 169.5万円 | 年7.45% | 5年 | 約33,900円 | 約203.5万円 | 約34.0万円 |
| 169.5万円 | 年7.45% | 10年 | 約20,100円 | 約240.9万円 | 約71.4万円 |
| 169.5万円 | 年10.00% | 5年 | 約36,000円 | 約216.1万円 | 約46.6万円 |
| 169.5万円 | 年10.00% | 10年 | 約22,400円 | 約268.8万円 | 約99.3万円 |
同じ169.5万円を借りても、返済期間を10年にすると月々の返済額は下がります。しかし、支払う利息は大きく増えます。
お墓ローンを検討するときは、「月々いくらなら払えるか」だけでなく、「最終的にいくら支払うのか」を必ず確認してください。
お墓ローンの審査では、主に次のような点を確認されます。
| 審査項目 | 見られる内容 |
|---|---|
| 年齢 | 申込時年齢、完済時年齢 |
| 収入 | 年収、安定継続収入の有無 |
| 勤務状況 | 勤続年数、雇用形態、自営業の場合の事業状況 |
| 他社借入 | 住宅ローン、カードローン、クレジット利用など |
| 信用情報 | 過去の延滞、債務整理、支払状況 |
| 資金使途 | 見積書や契約書で用途が確認できるか |
金融機関によっては、年金収入のみ、パート・アルバイト収入のみの場合に利用できないことがあります。反対に、年金収入を安定収入として認めるローンもあるため、条件は商品ごとに確認が必要です。
お墓ローンを申し込む際は、次のような書類を求められることがあります。
書類がそろっていないと審査が進まないことがあります。石材店に相談する段階で「ローン審査に使える見積書を出してほしい」と伝えておくと安心です。
高齢者や年金受給者でも、お墓ローンを利用できる可能性はあります。ただし、申込時年齢と完済時年齢に上限がある商品が多いため、若い世代より選択肢は限られます。
たとえば、申込時は満18歳以上でも、完済時は70歳以下などの条件が付くローンがあります。10年返済を希望する場合、申込時点の年齢によっては短い返済期間しか選べないことがあります。
高齢の方がローンを検討する場合は、次の順で考えると現実的です。
お墓は「家族のため」に建てるものですが、ローン返済が家族の不安になるなら本末転倒です。無理なく続けられる金額に収めることを最優先にしましょう。
お墓ローンには、次のようなメリットがあります。
突然の不幸で納骨先を急いで決めなければならないとき、現金をすぐに用意できるとは限りません。ローンを使えば、手元資金を残しながらお墓を建てられます。
お墓の費用を一括で支払うと、生活費や医療費、介護費の備えが減ってしまうことがあります。ローンで分散すれば、急な出費への備えを残しやすくなります。
四十九日、一周忌、お彼岸、お盆など、家族が納骨の区切りにしたい時期は人それぞれです。ローンを活用することで、資金が貯まるまで何年も待たずに納骨できる場合があります。
石材店提携ローンの場合、見積もり内容と返済額を同時に確認しながら検討できます。「予算内に収めたい」と伝えれば、墓石の種類、区画の広さ、デザインを調整できることもあります。
ローンには便利な面がありますが、注意点もあります。
最大のデメリットは、利息分だけ支払総額が増えることです。金利が高いローンや返済期間が長いローンほど、最終的な負担は大きくなります。
見積額が予算内でも、ローンの利息を含めると想定より高くなることがあります。必ず「お墓の見積総額」と「ローンの支払総額」を分けて確認しましょう。
安定収入がない、他社借入が多い、過去に延滞がある、完済時年齢を超えるなどの場合、審査に通らないことがあります。
審査に通らなかった場合に備えて、低価格の墓石、納骨堂、永代供養墓、合葬墓などの代替案も同時に調べておくと安心です。
お墓は本人だけでなく、配偶者、子ども、兄弟姉妹、親族の気持ちも関わります。
「誰が支払うのか」「誰が継承するのか」「年間管理費は誰が負担するのか」を決めないままローンを組むと、あとから揉める原因になります。契約前に家族で話し合い、支払い担当者と管理担当者を明確にしておきましょう。
生前にお墓を購入すると、墓地や墓石は原則として相続税の課税対象にならないため、相続税対策として語られることがあります。
ただし、ローンで購入して完済前に亡くなった場合、未払いのローン部分をどう扱うかは状況により確認が必要です。節税目的で生前墓を検討している方は、税理士など専門家にも相談しましょう。
お墓ローンを申し込む前に、次の項目を確認してください。
ひとつでも不安が残る場合は、借入額を下げるか、別の供養方法を検討しましょう。
ローンを組む前に、まずはお墓の総額を下げられないか確認しましょう。
墓地の広さが大きくなるほど、永代使用料も墓石工事費も高くなりやすいです。家族の人数や将来の納骨予定を考えたうえで、必要以上に広い区画を選ばないことが大切です。
デザイン墓や大きな外柵を付けると費用は上がります。シンプルな洋型墓石など、石材量や加工が抑えられる形を選ぶと、費用を下げやすくなります。
国産石材や希少な石は高額になることがあります。耐久性や見た目を確認しながら、予算に合う石材を提案してもらいましょう。
お墓の価格は、石材店、施工内容、墓地条件によって大きく変わります。1社だけで決めると、相場より高いか安いか判断しづらいものです。
できれば2社から3社の見積もりを比較し、価格だけでなく、保証、施工実績、説明のわかりやすさも確認しましょう。
関連記事: 石材店の選び方|売上ランキング大手と小規模を比較してどっちが正解?
「お墓を建てたいけれど、ローン返済が不安」という方は、ローン以外の供養方法も検討してください。
| 方法 | 特徴 | 向いている人 |
|---|---|---|
| 永代供養墓 | 寺院や霊園が供養・管理する | 継承者がいない、管理負担を減らしたい |
| 納骨堂 | 屋内施設に遺骨を納める | 都市部でお参りしやすい場所を探している |
| 樹木葬 | 樹木や草花を墓標にする | 自然に近い供養を望む |
| 合葬墓・合祀墓 | 他の方の遺骨と一緒に埋葬される | 費用をできるだけ抑えたい |
| 一時預骨 | 納骨先が決まるまで預ける | 今すぐ決められない、家族で検討時間がほしい |
| 自宅安置 | 遺骨を自宅で保管する | すぐに納骨せず、ゆっくり考えたい |
お墓を建てないことは、供養をしないことではありません。故人を思う気持ちを大切にしながら、今を生きる家族に無理のない方法を選ぶことが大切です。
関連記事:
ローンを使う可能性があるなら、石材店には次の質問をしておきましょう。
良い石材店は、無理に高いお墓をすすめるのではなく、予算と希望のバランスを一緒に考えてくれます。ローンを組む前提で話を進めるのではなく、「月々いくらまでなら無理がないか」を先に伝えると、現実的な提案を受けやすくなります。
一般的な流れは次の通りです。
信販会社提携の建墓ローンでは、石材店を通じて申込書を提出し、信販会社が審査を行い、工事完了後に月々の支払いが始まる流れが一般的です。
銀行ローンの場合は、先に銀行へ相談し、仮審査後に正式契約へ進むこともあります。どちらの場合も、審査に通る前に契約を急がないよう注意してください。
はい。銀行のメモリアルローン、石材店提携の建墓ローン、フリーローン、カードローンなどを利用できる場合があります。利用条件や金利は金融機関・石材店によって異なるため、見積書を取ったうえで比較しましょう。
商品によって差がありますが、目的別のメモリアルローンでは年5%台から7%台前後の例があります。カードローンや一部のフリーローンはそれより高くなることがあります。金利は変動するため、申込時点の最新条件を確認してください。
一般的なローンと同じく、年齢、収入、勤続年数、他社借入、信用情報などを確認されます。安定収入がない場合や完済時年齢を超える場合は、利用できないことがあります。
ローン商品によります。年金収入を安定収入として認める商品もありますが、年金収入のみでは利用できない商品もあります。申込条件を確認し、必要に応じて家族と一緒に相談しましょう。
銀行や信販会社によって異なりますが、最長10年程度の返済期間を設定している例があります。返済期間を長くすると月々の返済は下がりますが、利息総額は増えます。
商品や石材店によります。メモリアルローンや建墓ローンでは、墓地使用料や墓石工事費を対象にできる場合があります。見積もりの段階で、どこまでローン対象になるか確認しましょう。
あります。区画を小さくする、墓石をシンプルにする、石材を見直す、複数社で見積もる、永代供養墓や納骨堂を検討するなどの方法があります。
いいえ。納骨堂、永代供養墓、樹木葬、合葬墓、自宅安置など、供養の形は多様化しています。大切なのは、故人を思う気持ちと、残された家族が無理なく続けられる方法を選ぶことです。
お墓はローンで購入できます。銀行のメモリアルローン、石材店提携の建墓ローン、フリーローンなど、選択肢も複数あります。
ただし、ローンを使えば支払総額は増えます。月々の返済額だけでなく、利息を含めた総額、審査条件、家族の負担、将来の管理費まで含めて考えましょう。
お墓を建てることだけが供養ではありません。永代供養墓、納骨堂、樹木葬、合葬墓なども含めて比較し、家族にとって無理のない形を選ぶことが大切です。
「どの石材店に相談すればいいかわからない」「ローン対応の石材店を探したい」「費用を抑えた提案を受けたい」という方は、お住まいの地域に対応できる石材店を複数比較してみましょう。
お墓探しのミカタでは、新規建墓・納骨堂・永代供養墓・墓じまいなど、お墓に関する相談内容に合わせて、地域の石材店探しを無料でお手伝いしています。
お墓という一生に一度有るか無いかのお買い物は、消費者の知識不足と仏様を敬う心(すばらしい!)によって当初の予算以上の支出となる事も多いです。
また、一般の方にはわかりずらい不透明な価格設定が原因で石材店や墓地管理者とトラブルになる事もまれにあります。
そうならないためにも、3つの墓地のタイプ別に最もおトクに安心して建墓できる方法(テクニック)を紹介します。
葬儀に慣れているという人は、そう多くはありません。
しかも大切な人が亡くなり、気持ちも動揺しています。
そんななかで、「葬儀にかかる費用」を冷静に考えることはかなり難しいと言えます。
ただ、葬儀にかかる費用はとても大きいもの。
事前に「どれくらいの費用がかかるのか」「どうして高くなるのか」「低価格帯の葬儀は何が違うのか」について知っておくことは、非常に大切です。