お布施の金額相場早見表を解説した記事
執筆・実務監修:本間 喜昭(関東の老舗石材店で10年勤務。法要・納骨・墓石建立の相談に1,000件以上携わった実務経験者)
最終更新日:2026年5月7日
※お布施の金額や包み方は、宗派・菩提寺・地域の慣習によって異なります。菩提寺がある方は、事前に確認しておくと安心です。

「お布施はいくら包めばいい?」「封筒には何と書く?」「御車代や御膳料は別に必要?」「納骨や開眼供養のお布施はいくら?」と悩む方は多いものです。

お布施は、読経や法要に対する「料金」ではなく、僧侶や寺院への感謝の気持ちとして包むものです。ただし実際には、葬儀・四十九日・一周忌・納骨・新盆など、場面ごとの相場を知っておかないと不安になりやすいでしょう。

この記事では、石材店で10年以上、法要・納骨・お墓の相談に携わってきた経験をもとに、お布施の金額相場、御車代・御膳料、封筒の書き方、お札の入れ方、渡し方、お寺への聞き方までまとめて解説します。

お布施の結論早見表

疑問 結論
お布施とは? 読経や法要への料金ではなく、僧侶・寺院への感謝として包むもの
葬儀のお布施 15万〜50万円程度。戒名・宗派・地域で大きく変わる
四十九日・一周忌のお布施 3万〜5万円程度
三回忌以降のお布施 1万〜5万円程度
納骨法要のお布施 1万〜5万円程度。四十九日と同日ならまとめて包む場合もある
開眼供養・閉眼供養のお布施 1万〜5万円程度。墓石建立・墓じまい時に必要になることがある
御車代・御膳料 それぞれ5,000円〜1万円程度。必要な場合は別封筒にするのが丁寧
封筒の表書き 「御布施」または「お布施」。薄墨ではなく濃墨で書く
渡すタイミング 法要前の挨拶時、または法要後のお礼の際に渡す

お布施とは?意味と「読経料」との違い

お布施とは、僧侶に読経や法要をしていただいた際に、感謝の気持ちとして寺院へお渡しする金銭のことです。葬儀、四十九日、一周忌、納骨、開眼供養、閉眼供養、お盆、お彼岸など、仏事の場面で用意します。

大切なのは、お布施はサービスの料金ではないという点です。「読経料」「供養料」と考えるのではなく、仏教では施しの一つとして位置づけられます。そのため寺院から明確な金額を提示されないことも多く、施主が相場をもとに判断する必要があります。

ただし、現代の実務では「どのくらい包めば失礼にならないか」を知りたい方がほとんどです。以下では、法要の種類ごとに一般的な目安を紹介します。

実務経験からの補足:
石材店で納骨や開眼供養に立ち会ってきた経験では、同じ「納骨法要」でも、寺院墓地・民営霊園・公営霊園・納骨堂で段取りや費用感が変わります。お布施だけでなく、石材店への納骨室開閉費、墓誌彫刻費、供花代なども同時に確認しておくと安心です。

お布施の金額相場一覧

お布施の金額は、宗派・地域・寺院との関係・法要の内容によって変わります。まずは全体像を把握できるよう、場面別の目安を一覧にしました。

場面 お布施の目安 補足
葬儀・告別式 15万〜50万円程度 通夜・葬儀・火葬場読経・戒名の有無で変わる
初七日法要 3万〜5万円程度 葬儀当日に繰り上げて行う場合は葬儀のお布施に含むこともある
四十九日法要 3万〜5万円程度 納骨を同日に行う場合は寺院に確認
一周忌法要 3万〜5万円程度 親族を呼ぶ大きめの法要になりやすい
三回忌以降 1万〜5万円程度 七回忌・十三回忌などは規模により変わる
納骨法要 1万〜5万円程度 四十九日や一周忌と同日に行うことも多い
開眼供養 1万〜5万円程度 新しいお墓・仏壇・位牌に魂入れをする供養
閉眼供養 1万〜5万円程度 墓じまい・改葬・仏壇処分などで行うことがある
新盆・初盆 3万〜5万円程度 通常のお盆より厚めに包むことが多い
通常のお盆・棚経 5,000円〜2万円程度 毎年の付き合いがある菩提寺では地域差が大きい
お彼岸・合同法要 3,000円〜1万円程度 個別法要か合同法要かで変わる
月参り 3,000円〜1万円程度 毎月の読経。地域や寺院との関係で異なる

葬儀のお布施はいくら?戒名料は含まれる?

葬儀のお布施相場に関して

葬儀のお布施は、通夜・葬儀・告別式・火葬場での読経、戒名授与などを含むことがあり、金額の幅が大きくなります。一般的には15万〜50万円程度が目安ですが、戒名の位、地域、寺院との関係によってはさらに差が出ます。

戒名料という言葉を使うこともありますが、寺院によっては「戒名料」と「お布施」を分けず、まとめてお布施として包むことがあります。戒名の扱いは宗派や菩提寺によって異なるため、事前に確認しましょう。

葬儀のお布施で確認したいこと

  • 通夜・葬儀・火葬場読経が含まれるか
  • 初七日を繰り上げて行う場合のお布施を含むか
  • 戒名・法名・法号に関する考え方
  • 御車代・御膳料を別に包むか
  • 葬儀社経由で僧侶を紹介された場合の支払い方法

四十九日・一周忌・三回忌以降のお布施相場

法事法要のお布施目安

四十九日や一周忌などの回忌法要では、3万〜5万円程度を目安にすることが多いです。三回忌以降は、法要の規模が小さくなるにつれて1万〜5万円程度を目安にする家庭もあります。

ただし、親族を多く呼ぶ大きな法要、会食を伴う法要、寺院で行う法要、自宅や霊園に僧侶を招く法要では、御車代や御膳料も必要になることがあります。

法要 お布施の目安 注意点
四十九日 3万〜5万円程度 納骨や本位牌への魂入れを同日に行う場合がある
一周忌 3万〜5万円程度 親族を呼んで行うことが多い
三回忌以降 1万〜5万円程度 回忌が進むほど家族中心になることが多い

納骨法要・開眼供養・閉眼供養のお布施はいくら?

墓石の魂入れ抜き納骨の際のお布施

お墓に関わる供養では、納骨法要、開眼供養、閉眼供養のお布施を用意することがあります。この部分は、葬儀社の記事よりもお墓・石材店の実務と関係が深いところです。

供養 お布施の目安 行う場面
納骨法要 1万〜5万円程度 遺骨をお墓・納骨堂に納めるとき
開眼供養 1万〜5万円程度 新しい墓石・仏壇・位牌に魂入れをするとき
閉眼供養 1万〜5万円程度 墓じまい・改葬・墓石撤去・仏壇処分の前
納骨と開眼供養を同日に行う場合 3万〜10万円程度 新しいお墓に初めて納骨するとき。寺院に確認が必要

納骨や開眼供養を行う場合は、お布施のほかに、石材店へ支払う費用が発生することがあります。たとえば、納骨室の開閉、墓誌彫刻、墓前の準備、供花や線香の手配などです。

納骨・開眼供養で事前に確認したいこと

  • 僧侶へのお布施はいくら包むか
  • 御車代・御膳料が必要か
  • 納骨室の開閉を誰に依頼するか
  • 墓誌・戒名彫刻が間に合うか
  • 霊園や墓地管理者への手続きが必要か
  • 埋葬許可証や火葬許可証を持参するか

新盆・お盆・お彼岸・月参りのお布施相場

お彼岸の付け届けはいくら包むか

お盆やお彼岸、月参りのお布施は、葬儀や回忌法要より金額が小さくなることが多いです。ただし新盆・初盆は、故人が亡くなって初めて迎えるお盆のため、通常のお盆より厚めに包むことがあります。

場面 お布施の目安 補足
新盆・初盆 3万〜5万円程度 親族を呼ぶ場合や会食がある場合は準備も増える
通常のお盆・棚経 5,000円〜2万円程度 毎年の付き合いがある寺院では地域差が大きい
お彼岸の合同法要 3,000円〜1万円程度 合同法要か個別法要かで変わる
月参り 3,000円〜1万円程度 毎月の読経。寺院との関係性により異なる

御車代・御膳料はいくら?お布施とは別に包む?

僧侶に自宅・霊園・法要会館へ来ていただく場合は、御車代を用意することがあります。また、会食を用意しているものの僧侶が参加しない場合は、御膳料を包むことがあります。

項目 相場 必要なケース
御車代 5,000円〜1万円程度 僧侶に寺院以外の場所へ来てもらう場合
御膳料 5,000円〜1万円程度 僧侶が会食に参加しない場合

御車代・御膳料は、お布施と同じ封筒に入れず、それぞれ別封筒にするのが丁寧です。表書きは「御車代」「御膳料」とし、薄墨ではなく濃墨で書きます。

お布施の金額はどう決める?迷ったときの考え方

お布施には定価がないため、相場を見ても迷うことがあります。金額を決めるときは、次の点を考えると判断しやすくなります。

  • 菩提寺との付き合いがあるか
  • 寺院墓地か、民営霊園・公営霊園か
  • 読経だけか、納骨・開眼供養・閉眼供養も行うか
  • 僧侶に移動してもらうか
  • 会食に参加してもらうか
  • 親族を多く呼ぶ大きな法要か、家族だけの小規模な法要か
  • 地域や宗派の慣習があるか

相場の下限・上限だけで判断するより、法要の内容と寺院との関係を踏まえて決めることが大切です。

お布施の金額をお寺に聞いてもいい?聞き方の例文

お布施は感謝の気持ちとして包むものなので、「いくらですか」と直接聞くのは少し抵抗があるかもしれません。しかし実務上、金額がわからず困る場合は、お寺に確認しても失礼ではありません。

聞き方の例

「四十九日法要のお布施について、皆さまどのくらいお包みされていますでしょうか」

「納骨法要と開眼供養を同日にお願いする場合、どのようにお包みすればよろしいでしょうか」

「御車代や御膳料は別に用意した方がよろしいでしょうか」

「お気持ちで」と言われた場合は、この記事の相場を参考にしつつ、地域の慣習や法要の規模に合わせて判断しましょう。

お布施袋・封筒の書き方

お布施は、白い無地の封筒や奉書紙に包むのが一般的です。市販の「御布施」と印刷された封筒を使っても問題ありません。水引は不要とされることが多いですが、地域や寺院によっては水引付きの封筒を使う場合もあります。

項目 書き方
表書き 「御布施」または「お布施」
名前 表面下部に施主の氏名、または「○○家」と書く
墨の色 薄墨ではなく濃墨で書く
裏書き 住所・氏名・金額を書くと丁寧。省略する地域もある
金額の書き方 「金参萬圓」「金伍萬圓」など旧字体を使うと丁寧

お布施のお札の入れ方・新札の扱い

お布施に入れるお札は、新札でも旧札でも問題ありません。葬儀の香典では新札を避ける考え方がありますが、お布施は僧侶・寺院への感謝として包むものなので、新札を使っても失礼にはあたりません。

封筒に入れるときは、お札の肖像画が表側に来るようにそろえるのが一般的です。向きが厳密に決まっているわけではありませんが、乱雑に入れず、きれいにそろえて包みましょう。

注意:お布施は不祝儀ではないため、薄墨ではなく濃墨で書きます。香典袋のマナーと混同しやすいので注意しましょう。

お布施の渡し方とタイミング

お布施の渡し方

お布施は、法要前の挨拶時、または法要後のお礼の際に渡します。寺院や会場の流れによって異なるため、当日慌てないように封筒をふくさや小さなお盆に用意しておきましょう。

手渡しでそのまま渡すより、切手盆や小さなお盆、ふくさの上に乗せて差し出すと丁寧です。渡すときは、相手から文字が読める向きにして渡します。

渡すときの一言例

法要前:「本日はどうぞよろしくお願いいたします。些少ではございますが、お納めください。」

法要後:「本日は丁寧にお勤めいただき、ありがとうございました。どうぞお納めください。」

包んではいけない金額はある?

お布施では、香典ほど厳密に避ける金額が決まっているわけではありません。ただし、4や9など不吉な数字を避けたいと考える方もいます。迷う場合は、1万円、3万円、5万円など、区切りのよい金額にするとよいでしょう。

大切なのは、金額だけでなく、法要の内容や地域の慣習に合っていることです。少なすぎるか不安な場合は、菩提寺や葬儀社、霊園、石材店に相談してみましょう。

菩提寺がない場合のお布施はどうする?

菩提寺がない場合は、葬儀社や霊園、僧侶紹介サービスを通じて僧侶を手配することがあります。この場合は、あらかじめ金額が提示されることも多く、支払い方法も寺院によって異なります。

民営霊園や公営霊園で納骨法要を行う場合は、霊園が僧侶を紹介してくれることもあります。紹介を受ける際は、お布施、御車代、御膳料、納骨式の読経範囲を確認しておくと安心です。

よくある質問(FAQ)

Q. お布施はいくら包めばいいですか?
A. 法要の種類によって変わります。四十九日・一周忌は3万〜5万円程度、納骨法要・開眼供養・閉眼供養は1万〜5万円程度が目安です。地域や寺院によって異なるため、迷う場合は菩提寺に確認しましょう。

Q. お布施は新札でもいいですか?
A. 新札でも問題ありません。お布施は不祝儀ではなく、寺院への感謝として包むものです。新札を使う場合も、お札の向きをそろえて丁寧に入れましょう。

Q. お布施に水引は必要ですか?
A. 白い無地の封筒や奉書紙を使うことが多く、水引は不要とされる場合があります。ただし地域や寺院によっては水引付きの封筒を使うこともあります。

Q. お布施の封筒は白封筒でいいですか?
A. 白い無地の封筒で問題ありません。郵便番号欄がない封筒を選ぶとより丁寧です。市販の「御布施」と印刷された封筒を使っても構いません。

Q. お布施の裏書きに住所や金額は書きますか?
A. 必須ではありませんが、住所・氏名・金額を書いておくと寺院側が管理しやすく丁寧です。地域や寺院の慣習に合わせましょう。

Q. お布施の金額は旧字体で書くべきですか?
A. 旧字体で書くと丁寧です。例として、3万円は「金参萬圓」、5万円は「金伍萬圓」と書きます。ただし、通常の漢数字でも失礼とは限りません。

Q. 御車代と御膳料は別封筒にしますか?
A. 別封筒にするのが丁寧です。それぞれ「御車代」「御膳料」と表書きし、お布施とは分けて用意しましょう。

Q. お布施を渡すタイミングは法要前ですか?後ですか?
A. 法要前の挨拶時、または法要後のお礼の際に渡します。寺院や会場の流れによって異なるため、どちらでも対応できるよう準備しておきましょう。

Q. お布施が少なすぎると失礼ですか?
A. お布施は気持ちとして包むものですが、地域や寺院ごとの慣習があります。少なすぎるか不安な場合は、「皆さまどのくらいお包みされていますか」と確認すると安心です。

Q. 菩提寺がない場合のお布施はいくらですか?
A. 僧侶紹介サービスや霊園紹介の場合は、金額があらかじめ決まっていることもあります。読経内容、御車代、御膳料が含まれるかを事前に確認しましょう。

Q. 納骨と開眼供養を同日に行う場合はいくらですか?
A. 3万〜10万円程度を目安にすることがあります。ただし、寺院によって考え方が異なるため、納骨法要と開眼供養をまとめて包むか、別に包むかを確認しましょう。

Q. 浄土真宗でもお布施は必要ですか?
A. 必要です。浄土真宗では法要の意味づけが他宗派と異なる部分がありますが、読経や法要をお願いする際にはお布施を用意するのが一般的です。

まとめ

お布施は、僧侶や寺院への感謝として包むものであり、読経や法要の料金ではありません。しかし、葬儀・四十九日・一周忌・納骨・開眼供養・閉眼供養・新盆など、場面ごとの相場を知っておくと安心して準備できます。

金額に迷った場合は、菩提寺や寺院に「皆さまどのくらいお包みされていますか」と確認しても問題ありません。御車代・御膳料の有無、封筒の書き方、渡すタイミングもあわせて確認しておきましょう。

特に納骨法要・開眼供養・閉眼供養は、お布施だけでなく、石材店への納骨室開閉、墓誌彫刻、墓石工事、霊園手続きも関わります。法要の日程が決まったら、寺院・霊園・石材店へ早めに連絡することが大切です。

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