石材店で10年、1,000件超のお墓づくり・墓石工事に関わった経験をもとに、葬儀で僧侶が複数来る理由、導師・脇導師の違い、お布施の渡し方、葬儀後の納骨・法要で確認しておきたい点について解説します。
最終更新日:2026年7月7日
※僧侶の人数やお布施の考え方は、宗派・地域・寺院・葬儀の規模によって異なります。実際の金額や渡し方は、菩提寺・葬儀社・寺院の案内を必ず確認してください。
葬式や葬儀の打ち合わせで「お坊さんは2人で来ます」「3人で読経します」と聞いて、驚く方は少なくありません。
最近は家族葬や小規模な葬儀が増えているため、僧侶1人で通夜・葬儀・初七日法要まで行うケースも多くあります。一方で、地域の慣習、菩提寺の方針、葬儀の規模、宗派の作法によっては、2人・3人の僧侶が来ることもあります。
この記事では、葬式のお坊さんは何人が一般的なのか、2人・3人来る理由、導師・脇導師の違い、複数僧侶へのお布施の渡し方まで整理して解説します。
この記事の結論
最近の家族葬や一般的な葬儀では、僧侶1人で行うケースが多くあります。ただし、導師を補佐する脇導師が加わる場合や、地域・寺院・葬儀規模によって2人・3人の僧侶が来ることもあります。複数の僧侶が来る場合は、誰が導師なのか、脇導師へのお布施や御車代・御膳料をどうするのかを、葬儀社と寺院に事前確認することが大切です。
この記事の要点
- 家族葬や小規模葬では僧侶1人で行うケースが多い
- 2人・3人来る場合は、導師と脇導師で役割を分けていることがある
- 僧侶の人数は宗派だけで一律に決まるものではない
- 地域の慣習や菩提寺の方針で複数僧侶になることがある
- 脇導師へのお布施は、家族が依頼したかどうか、寺院の案内があるかで考える
- 御車代・御膳料は人数分必要になる場合があるため事前確認が必要
葬式のお坊さんは何人が一般的?

葬式に来るお坊さんの人数は、葬儀の規模や地域、寺院の考え方によって変わります。現在の家族葬や一般的な小規模葬では、僧侶1人で行うケースが多く見られます。
ただし、2人・3人の僧侶が来ることもあります。これは必ずしも特別なことではなく、導師を補佐する僧侶が加わったり、地域の葬儀慣習として複数人で読経したりするためです。
| 僧侶の人数 | 多いケース | 確認したいこと |
|---|---|---|
| 1人 | 家族葬、小規模葬、一般的な葬儀 | 通夜・葬儀・初七日まで1人で対応するのか |
| 2人 | 導師と脇導師で読経する場合 | 脇導師へのお布施・御車代が必要か |
| 3人以上 | 大きな葬儀、地域の慣習、寺院側の判断 | 人数ごとの費用負担と渡し方 |
大切なのは、「何人来るのが正しいか」ではなく、なぜその人数になるのか、費用はどうなるのか、喪主側がどこまで準備すればよいのかを事前に確認することです。
お坊さんが2人・3人来る理由

導師と脇導師で役割を分けるため
葬儀で中心となる僧侶を「導師」と呼びます。導師は、葬儀全体の読経や儀式を中心となって進める立場です。
一方、導師を補佐する僧侶を「脇導師」「副導師」などと呼ぶことがあります。呼び方は地域や寺院によって異なりますが、導師のそばで読経を支えたり、儀式の進行を補助したりする役割です。
通夜・葬儀・火葬・初七日までの読経を分担するため
葬儀では、通夜、葬儀・告別式、火葬場での読経、繰り上げ初七日法要など、読経の場面が複数あります。葬儀の流れや地域の慣習によっては、複数の僧侶で分担することがあります。
ただし、最近の家族葬では、導師1人で通夜から初七日まで対応するケースも多くあります。複数僧侶になるかどうかは、葬儀の規模だけでなく、寺院の考え方によっても変わります。
社葬・大型葬・地域の慣習で複数になる場合
社葬や会葬者の多い大型葬では、複数の僧侶が来ることがあります。葬儀の規模が大きいほど、読経や儀式の進行に関わる僧侶が増えることがあります。
また、地域によっては、一般的な葬儀でも2人以上の僧侶で行う慣習が残っている場合があります。都市部では1人が多くても、地方では複数僧侶が自然とされることもあります。
菩提寺側の判断で複数僧侶になる場合
喪主が希望していなくても、菩提寺側の判断で脇導師や別の僧侶が同行することがあります。この場合、寺院の慣習や葬儀の格式、故人・家との関係が影響していることもあります。
ただし、費用負担が発生する可能性があるため、葬儀社との打ち合わせ段階で「僧侶は何人来る予定か」「お布施はどのように包むのか」を確認しておきましょう。
葬儀後にやることも早めに整理しましょう
葬儀が終わると、四十九日法要、納骨、お布施、香典返し、各種手続きなどを短期間で進める必要があります。葬儀後の流れを早めに確認しておくと安心です。
導師・脇導師・役僧とは?役割の違い

複数の僧侶が来る場合、全員が同じ役割ではありません。葬儀の中心となる僧侶と、補佐する僧侶に分かれることがあります。
| 呼び方 | 役割 | 喪主が確認すること |
|---|---|---|
| 導師 | 葬儀の中心となる僧侶 | お布施を誰に渡すか |
| 脇導師・副導師 | 導師を補佐する僧侶 | 別にお布施を包む必要があるか |
| 役僧・随行僧 | 儀式や読経を補助する僧侶 | 御車代・御膳料の扱い |
呼び方は寺院や地域によって違います。喪主がすべての呼称を正確に覚える必要はありませんが、「中心となる僧侶は誰か」「補佐の僧侶には何を準備するか」は確認しておきましょう。
宗派によってお坊さんの人数は変わる?

宗派によって、葬儀の作法や読経の流れに違いがあります。そのため、僧侶の人数にも差が出ることがあります。
ただし、「この宗派なら必ず2人」「この宗派なら必ず3人」と一律に決まるわけではありません。同じ宗派でも、地域、寺院、葬儀の規模、菩提寺との関係によって人数は変わります。
たとえば、同じ仏教葬でも、浄土宗、浄土真宗、曹洞宗、真言宗、日蓮宗などで葬儀の進め方や読経の形式は異なります。しかし、僧侶の人数は宗派名だけで判断できるものではありません。
菩提寺がある場合は、葬儀社だけでなく菩提寺にも直接確認するのが安全です。葬儀社が一般的な説明をしていても、寺院側の慣習が優先されることがあります。
家族葬ではお坊さんは何人来る?
家族葬のお坊さん人数](https://ohaka-sagashikata.com/wp-content/uploads/2019/02/05-family-funeral-priest-count.jpg)
家族葬では、僧侶1人で行うケースが多くあります。参列者が限られ、葬儀の規模も比較的小さいため、導師1人で通夜・葬儀・初七日法要まで進めることが多いからです。
ただし、家族葬でも2人の僧侶が来ることはあります。菩提寺の慣習として脇導師が加わる場合や、地域の葬儀では複数僧侶が自然とされる場合があるためです。
家族葬であっても、僧侶の人数が増えれば、お布施、御車代、御膳料の準備が変わることがあります。見積もり段階で「僧侶は何人来る予定ですか」と確認しておきましょう。
家族葬と一般葬の違いを整理したい方は、家族葬と密葬・一般葬の違いも参考にしてください。
僧侶が複数来た場合のお布施はいくら?

僧侶が複数来た場合のお布施は、寺院の案内、地域の慣習、葬儀の規模によって変わります。金額を一律に決めることはできません。
基本的には、葬儀を中心となって執り行う導師へのお布施が中心になります。脇導師や補佐の僧侶へのお布施を別に包むかどうかは、家族側が依頼したのか、寺院から案内があるのか、葬儀社がどのように調整しているのかで判断します。
| 費用項目 | 考え方 | 注意点 |
|---|---|---|
| お布施 | 読経や戒名などへの謝礼 | 金額は寺院・地域・葬儀内容で変わる |
| 御車代 | 僧侶の移動に対する心づけ | 人数分必要になる場合がある |
| 御膳料 | 会食に参加しない場合の心づけ | 会食の有無によって変わる |
導師以外の僧侶にお布施を包む場合、導師へのお布施より少なめにすることがあります。ただし、寺院によって考え方が違うため、「脇導師の方にも別で包んだ方がよいですか」と葬儀社または寺院に確認してください。
葬儀や法要のお布施全体を確認したい方は、葬儀・四十九日・納骨・法事のお布施相場も参考にしてください。葬儀費用全体を知りたい方は、葬儀費用の平均と給付制度の記事も確認しておくと安心です。
お布施の金額で迷っている方へ
葬儀のお布施は、地域・寺院・戒名・法要内容によって大きく変わります。金額だけでなく、御車代・御膳料を分けるかどうかも確認しておきましょう。
脇導師へのお布施の書き方・渡し方

封筒は導師と脇導師で分けるべきか
導師と脇導師にそれぞれお布施を渡す場合は、封筒を分ける方が分かりやすいです。一方で、寺院によっては導師にまとめて渡し、寺院側で分ける場合もあります。
どちらが正しいと一律に決めることはできないため、葬儀社に「お布施はまとめて導師へ渡す形ですか、それとも僧侶ごとに分けますか」と確認しておきましょう。
表書きは「御布施」でよいか
お布施の表書きは、一般的に「御布施」と書きます。御車代を別に包む場合は「御車代」、御膳料を別に包む場合は「御膳料」とします。
地域や寺院によって細かな考え方が異なることがあるため、葬儀社が用意している封筒や案内がある場合は、それに従うと安心です。
渡すタイミングと渡す相手
お布施を渡すタイミングは、葬儀前の挨拶時、葬儀後の挨拶時、控室での挨拶時など、葬儀社の段取りによって変わります。
複数の僧侶がいる場合は、喪主が導師にまとめて渡すのか、脇導師にも個別に渡すのかを事前に確認しておきましょう。当日に迷うと、喪主の負担が大きくなります。
頼んでいないのに複数のお坊さんが来た場合

「1人だと思っていたのに、当日2人・3人の僧侶が来た」という場合、まず葬儀社に確認しましょう。葬儀社が手配したのか、菩提寺の慣習なのか、寺院側の判断なのかによって対応が変わります。
家族側が依頼していない僧侶について、必ず追加のお布施を渡さなければならないとは限りません。ただし、地域の慣習や寺院との関係もあるため、感情的に判断せず、葬儀社を通じて確認するのが安全です。
特に菩提寺がある場合は、今後の法要、納骨、一周忌などでも関係が続きます。費用面に不安がある場合は、「どなたに、どの名目で、いくら包むのがよいか」を率直に確認しましょう。
本間が石材店に勤めていた頃も、納骨や墓誌彫刻の相談の際に「葬儀の時に僧侶が複数来て、お布施の準備で慌てた」という話を聞くことがありました。石材店が葬儀の手配をするわけではありませんが、葬儀後の納骨や法要まで考えると、寺院との確認を早めにしておくことはとても大切です。
僧侶派遣サービスを使う場合の人数調整

菩提寺がない場合、僧侶派遣サービスを利用して葬儀を行うことがあります。この場合、基本プランでは僧侶1人で対応することが多く、複数僧侶を希望する場合は事前相談が必要です。
僧侶派遣サービスでは、読経の内容、戒名の有無、通夜・葬儀・初七日を含むかどうかによって費用が変わります。複数の僧侶を希望する場合は、追加費用が発生するかどうかを事前に確認しましょう。
なお、菩提寺がある場合に、菩提寺へ相談せず僧侶派遣を使うと、後の納骨や法要でトラブルになることがあります。菩提寺がある方は、まず菩提寺へ連絡するのが基本です。
法要・納骨の流れも確認しておきましょう
葬儀後は四十九日法要、納骨、一周忌など、寺院と相談する場面が続きます。葬儀時のお布施だけでなく、その後の法要や納骨の流れも整理しておくと安心です。
葬儀でお坊さんの人数に迷ったときの確認リスト

僧侶の人数で迷ったときは、葬儀当日ではなく、打ち合わせ段階で確認しておくことが大切です。
事前確認リスト
- 葬儀に来る僧侶は何人か
- 中心となる導師は誰か
- 脇導師・役僧が来る予定はあるか
- 複数僧侶になる理由は何か
- お布施はまとめて渡すのか、僧侶ごとに分けるのか
- 御車代・御膳料は人数分必要か
- 封筒の表書きや渡すタイミングはどうするか
- 家族側が依頼していない僧侶にも費用が発生するか
- 四十九日法要や納骨も同じ寺院へ依頼するのか
この確認をしておくだけで、当日の不安はかなり減ります。特に喪主は葬儀当日に多くの対応を求められるため、お布施や僧侶の人数については事前に整理しておきましょう。
よくある質問

葬式のお坊さんは普通何人ですか?
お坊さんが2人来るのは普通ですか?
お坊さんが3人来るのはどんな葬儀ですか?
家族葬でもお坊さんが2人来ることはありますか?
宗派によってお坊さんの人数は決まっていますか?
導師と脇導師は何が違いますか?
脇導師にもお布施は必要ですか?
複数のお坊さんにお布施を渡す場合、封筒は分けますか?
頼んでいない僧侶が来た場合もお布施を払うべきですか?
僧侶派遣サービスではお坊さんの人数を選べますか?
まとめ

葬式のお坊さんは、最近の家族葬や小規模葬では1人で行うケースが多くあります。ただし、導師を補佐する脇導師が加わる場合や、地域・寺院・葬儀規模によって2人・3人の僧侶が来ることもあります。
僧侶が複数来ること自体は、必ずしもおかしなことではありません。大切なのは、誰が導師なのか、脇導師へのお布施は必要なのか、御車代・御膳料は人数分必要なのかを、葬儀前に確認することです。
宗派や地域によって考え方は変わります。迷ったときは、葬儀社だけで判断せず、菩提寺や寺院にも確認しましょう。葬儀後は四十九日法要や納骨でも寺院とのやり取りが続くため、早めに確認しておくことが安心につながります。
葬儀後のお墓・納骨でお困りの方へ
葬儀後は、四十九日法要、納骨、墓誌彫刻、納骨室の開閉、お墓の準備などを進める必要があります。お墓や納骨先について迷っている方は、早めに専門家へ相談しておくと安心です。





