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回忌法要やお盆お彼岸などの行事、お墓参りや寺院との関りなど、仏事に関するお役立ち記事を掲載しています。

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お墓参りの心得とマナー|お彼岸の時期に増える関心事について

お彼岸のお墓参りの作法

お彼岸の時期が近づくと、多くの人々が家族や先祖を偲び、お墓参りを行います。この行事は、日本の伝統や文化に深く根ざし、先祖への感謝や供養をする重要な機会です。そこで、本記事では、お彼岸の時期に増えるお墓に関する関心事に焦点を当て、お墓参りの心得とマナーについて、より詳しく解説します。

 

先祖供養の意味とお墓参りの習慣

先祖供養の意味とお墓参りの習慣

先祖供養は、日本の文化や伝統の中で非常に重要な位置を占めています。先祖を敬い、感謝や供養をすることで、家族の絆を深め、先祖からの恩恵に感謝する機会として捉えられています。お彼岸の時期には、このような伝統が特に顕著に現れ、多くの人々が墓地や寺院を訪れます。

先祖供養の意味は、家族や地域によって異なる場合があります。一般的には、先祖への感謝と尊敬の念を表す行為として捉えられます。先祖は、現在の生活や幸福に大きな影響を与えています。そのため、先祖への感謝の気持ちを示し、供養をすることが重要です。

お墓参りには、特定の習慣や作法があります。例えば、墓地や寺院に到着した際には、まず手を合わせてから墓地に入るのが一般的です。墓地に立ったら、花や供え物を用意し、先祖に感謝の意を示します。そして、手を合わせてお参りをし、先祖への思いを伝えます。このような手順を通して、お墓参りは先祖への尊敬を示す行為として捉えられます。

先祖供養の意味を理解し、お墓参りの習慣を守ることで、先祖への感謝や尊敬の気持ちをしっかりと伝えることができます。

 

 

お彼岸の習慣と由来

お彼岸の習慣と由来

お彼岸は、仏教の行事であり、春分と秋分の中間にあたる春彼岸と秋彼岸のことを指します。春彼岸は春分の日から数えて前後7日間、秋彼岸は秋分の日から数えて前後7日間に行われます。お彼岸の時期には、多くの人々が家族や先祖を偲び、お墓参りを行います。

お彼岸の由来は、仏教の教えに基づいています。仏教では、死者の魂が生前の功徳によって善処されるとされており、そのために供養が行われます。お彼岸は、先祖や故人の冥福を祈るための特別な期間とされています。

お彼岸の習慣には、花や供え物を持参してお墓参りをすることや、家族で集まって法要を行うことなどがあります。また、特定の料理やお菓子を作る習慣もあります。これらの行事は、先祖の霊を供養し、家族の絆を深めるためのものです。

お彼岸の時期には、墓地や寺院が多くの人々で賑わいます。春彼岸や秋彼岸には、墓地や寺院で特別な法要が行われることもあります。お彼岸は、先祖を敬い、感謝や供養をする大切な時期であり、多くの人々にとって重要な行事となっています。

 

 

お墓の清掃方法と手入れのポイント

お墓の清掃方法と手入れのポイント

お墓の清掃は、先祖への敬意を示す重要な行為です。清潔で整然としたお墓は、先祖に対する深い尊敬と愛情を表すことに繋がります。したがって、お墓の清掃方法と手入れのポイントを詳しく解説します。

まず、お墓の清掃は定期的に行うことが重要です。落ち葉や雑草を取り除き、墓石を清潔に保つことが必要です。季節ごとにお墓の管理を行い、墓石の劣化や傷みを防ぎます。また、お墓の周囲をきれいに整備し、美しい景観を保つことも大切です。

次に、墓石の手入れについてです。墓石の表面には、汚れやコケが付着することがあります。これらを落とすために、専用のクリーナーやブラシを使用します。やさしく汚れをこすり、丁寧に清掃します。また、墓石の素材によっては、特定のクリーナーや手入れ方法が異なる場合がありますので、注意が必要です。

さらに、墓石の修復や補修についても考える必要があります。長年の経年劣化や天候の影響で、墓石にひびや傷みが生じることがあります。こうした場合は、専門家に相談して修復や補修を行うことが重要です。素人が行う修復作業は、墓石を傷つける恐れがありますので、専門家の手に任せることが望ましいです。

お墓の清掃と手入れは、先祖への敬意を示す大切な行為です。丁寧な清掃と手入れを行うことで、先祖への感謝と尊敬の気持ちをしっかりと伝えることができます。

 

 

お墓参りのマナーとエチケット

お墓参りのマナー

お墓参りの際には、マナーやエチケットを守ることも重要です。これらのマナーやエチケットを守ることで、他の参拝者や墓地の管理者に対する配慮を示し、円滑なお墓参りを行うことができます。

まず、墓地や寺院に到着したら、周囲の状況を確認しましょう。駐車場や通路が混雑している場合は、他の参拝者の邪魔にならないよう配慮しましょう。また、お墓参りの際には静かに行動し、大声を出したり、騒がしい行動を避けるようにしましょう。他の参拝者や墓地の管理者に迷惑をかけないよう、基本的なマナーを心掛けましょう。

お墓参りの際には、墓地や寺院のルールや習慣を尊重することも大切です。地域や宗派によって異なるお墓参りの作法やマナーがありますので、事前に確認しておくことが重要です。また、他の参拝者との共有スペースである墓地や寺院では、他人との配慮や思いやりを持って行動することが大切です。

 

関連記事:お墓参りにお花やお供えなどの必要な持ち物は?行く時期や服装と手順

 

お彼岸・お墓参りのよくある質問とFAQ

お墓参りやお彼岸に関するよくある質問とその回答を以下にまとめました。

Q1: お墓参りの際、何を持参すればよいですか?
A1: 花や供え物を用意するのが一般的です。具体的には、お菓子や果物、米などが挙げられます。また、季節の花やお気に入りの花を用意することもよいでしょう。

 

Q2: お墓参りにはどのような服装が適していますか?
A2: 特別奇抜な服装でない限りは普段着で問題ありません。法要も兼ねたお墓参りには礼装が適しています。ただし、特に規定はなく、黒や地味な色の服装が一般的です。

 

Q3: お墓参りのマナーとは何ですか?
A3: お墓参りの際には、静かに行動することが基本です。他の参拝者や墓地の管理者に配慮し、大声を出したり騒がしい行動を避けましょう。

 

Q4: お彼岸の期間中、墓地は混雑しますか?
A4: はい、お彼岸の期間中は墓地や寺院が多くの人で賑わいます。特に春彼岸と秋彼岸の前後数日間は、多くの人々が先祖の墓を訪れますので、混雑する可能性が高いです。お彼岸の期間中は可能な限り早めの時間帯や平日にお墓参りに行くことをおすすめします。

 

Q5: お彼岸の期間中にお墓で何をすればよいですか?
A5: お彼岸の期間中にお墓参りに訪れる際には、手桶で水を用意して花や供物を供えて、お線香に火をつけて香炉と呼ばれる線香入れに火が付いた方が左側にくるようにお供えして、先祖に感謝の意を示し、手を合わせてお参りをします。墓石の手入れや清掃はできれば彼岸前にしておくとよいです。

 

Q6: お彼岸の期間外にもお墓参りはできますか?
A6: はい、お彼岸の期間外にもお墓参りは可能です。ご自身や家族の都合に合わせて、お墓参りを行うことができます。ただし、お彼岸の期間中は特に多くの人が墓地を訪れるため、混雑を避けるためにも、別の日に訪れることを検討することもあります。

 

Q7: お墓参りの前に何を準備すればよいですか?
A7: お墓参りに行く際には、お線香や供え物や花、必要な清掃用具などを準備しておきましょう。また、天候や時間帯に応じて適切な服装や飲食物を用意することも大切です。

 

Q8: お彼岸の期間中、寺院で法要や読経が行われますか?
A8: はい、お彼岸の期間中には寺院で法要や読経が行われることがあります。特に春彼岸と秋彼岸の前後数日間は、寺院で特別な法要やイベントが行われる事もあり、多くの人々が参拝します。

 

Q9: お墓参りの際に持参する花や供え物にはどのようなものがありますか?
A9: お墓参りに持参する花や供え物には、季節の花やお線香、米、お酒、果物、お菓子などがあります。家族の好みや先祖の好みに合わせて選ぶと良いでしょう。

 

Q10: お彼岸の期間中、墓地でのマナーについて教えてください。
A10: お彼岸の期間中に墓地を訪れる際には、他の参拝者や墓地の管理者に配慮しましょう。混雑することが予想される場合は、待ち合わせ場所や駐車場を確保しておくと良いでしょう。また、周囲の静寂を乱さないよう、大声を出したり騒がしい行動を避けましょう。

 

 

まとめ

お彼岸の時期には、多くの人々がお墓参りを行います。お墓参りは、先祖を敬い、感謝や供養をする大切な行事です。この記事では、お墓参りの心得とマナーについて、より詳しく解説しました。お墓参りをする際には、先祖に対する敬意を忘れず、マナーを守ってお墓参りをしましょう。

 

お彼岸関連記事:お彼岸の入り明けはいつ?意味とお供えお参りすること

施餓鬼とは?行かないのもあり?意味や塔婆やお布施など解説

施餓鬼供養の意味を知る内容の記事

仏教用語のなかには、日常の生活ではあまり聞くことのない単語があります。「施餓鬼」もそのうちのひとつでしょう。
ここでは、まずは「施餓鬼とは何か」を取り上げたうえで、その意味や塔婆、お布施などについて解説しながら、「施餓鬼は絶対に行かなければならないのか」という疑問に答えていきます。

 




施餓鬼とは、「餓鬼に施すこと」を意味する言葉

施餓鬼の意味は餓鬼に施す事

「施餓鬼」は仏教用語のひとつであり、「餓鬼道にいる餓鬼に対して、食べ物を施すことまたそのようにする供養」のことをいいます。「施食会(せじきえ)」と言われることもあります。

 

餓鬼道とは、生前に悪行をなした人間が落とされる世界です。ここに落とされた人は、常に飢えや乾きに苦しめられることになります。しかしそのような餓鬼に対しても食事を施し、その身を思いやろうとするのが、この「施餓鬼」の意味です。

 

施餓鬼の考え方は、仏弟子阿難のエピソードから来ています。ある日阿難の目の前に餓鬼が現れ、「お前はもうすぐ死に、俺と同じように餓鬼になるのだ」と告知してきたために、阿難は仏様に相談に行くことになりました。そのときに仏様は、「観音菩薩の呪文を唱えながら餓鬼に食べ物を与えれば、その身は救われる」とアドバイスをします。これに従い阿難が施しを与えたところ、餓鬼も阿難も救われたと伝えられています。

 

なお仏教にはいくつかの宗派がありますが、「施餓鬼がどれほど重要視されるか」は宗派によって異なります。たとえば禅宗では施餓鬼は非常に重要なものとして位置づけられていますが、「仏様を信じ、念仏を唱えれば、人はすぐに浄土に旅立てる」として「冥途」の考え方を持たない浄土真宗の場合は施餓鬼の考え方自体がありません。

 

関連記事:仏教の各宗派について




施餓鬼を行う時期は特に決まっていない

この施餓鬼を行う時期は、特に決められていません。ご家庭ごとで任意のときに行えばよいとされています。ただ、ご先祖様の供養を行うお盆の時期にあわせて、施餓鬼を一緒に行うことが多いといわれています。

 

関連記事:お盆はいつからいつまで?

 

施餓鬼を行う場合は、お寺に対して3000円~10000円程度の御布施を包みます。
基本的には施餓鬼はお寺で行うことになる供養であり、希望すれば塔婆(とうばを建てることもできます。なお塔婆とは仏教における「仏塔」のことを指すものであり、経文などを書き記したものです。塔婆を建てる場合は、別途お布施が必要となります。ちなみに塔婆の費用はお寺によって多少の違いがありますが、おおむね3000円もしくは5000円であることが多いようです。

 

なお、「仏事に使う不祝儀袋といえば、黒と白の水引を使ったもの」と思う人も多いかと思われますが、施餓鬼の場合にお渡しする御布施にはこれは使いません。黒と白の水引のついた不祝儀袋は、だれかが亡くなったときに使うものですから、基本的には施餓鬼の場合はこれを使うことは避けるのです。もっとも正式なのは奉書紙に包んで渡すことですが、白い封筒に入れてお渡ししてもよいでしょう。なおこの場合の表書きは「御布施」とします。不祝儀とは意味が異なるものなので、薄墨は用いず、一般的な濃墨を使うようにしてください。
ただし、施餓鬼に限らず、不祝儀袋の考え方は地域差があるので、心配な場合は周りの人に聞いてみるとよいでしょう。

 

関連記事:お布施の金額相場目安表




施餓鬼は必ず行わなければならないもの?

施餓鬼供養は絶対に行かないといけないのか

ここまで施餓鬼について解説してきましたが、「お盆の時期になると、施餓鬼の案内がお寺から来る。でも正直行きたくない……」という人もいるのではないでしょうか。

 

施餓鬼は、極論すれば「行かなくてもまったく問題がないもの」だといえます。

 

そもそも施餓鬼は仏教の考え方に基づくものですから、「仏教への帰属意識が極めて薄い」「一応菩提寺はあるものの、父親の葬儀のときにぞんざいな扱いをされたからそのお寺にお金を渡すようなことはしたくない」「時間がなくて地元に戻ることができないし、お寺との関係も疎遠である」ということならば、行わなくてもまったく問題はありません。仏教に限ったことではありませんが、宗教的な儀式というのは、あくまで「それを行いたいと思う人が自主的に動いて初めて意味があるもの」です。本人やご家族が施餓鬼を行いたくないあるいは行う必要性が薄いと感じたのならば、施餓鬼を行う必要はありません。

 

ただ、宗教的な儀式は「心」によるものであるため、家族のなかのだれかが、「施餓鬼をしなければ落ち着かない」「施餓鬼をしなければなんとなく収まりが悪い」ということであれば、その人のために施餓鬼に赴くのもよいでしょう。

 

なお現在は多少収まりつつありますが、新型コロナウイルス(COVID-19)の影響は依然として存在し続けています。そのため実際に施餓鬼に足を運ぼうと考えたのであれば、行く前に、「そのお寺がどのようにして施餓鬼を行っているか、参加できるのかできないのか」などを確認しておくようにしましょう。

 




 

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戒名とは?信士のランクは?浄土真宗はいらないの?墓ミカタ

戒名とは何を意味するのか

人が亡くなり、仏式でお葬式を行うと、戒名がつけられます。この戒名について、「何が書いてあるの?」「読み方は?」「どんな意味があるの?」と疑問に思ったことはありませんか。戒名の構造や、それぞれの部位に何が書いてあるのかについて、詳しく解説します。

 

戒名とは、本来は仏弟子につけられる名前

戒名とは仏弟子につけられる名前

戒名とは、そもそも亡くなった人につけられる名前ではありません。本来は、仏門に入った人に、仏弟子としてつけられる名前です。出家した人に授けられるため、お坊さんは戒名を持っています。

戒名は、「受戒」を受けて初めてつけられます。日本では、葬儀において菩提寺の住職が読経しますが、この読経の内容に、「受戒」が含まれています。故人は、葬儀を行うことによって住職に導かれ仏弟子となり、戒名を授かり、仏弟子として浄土へ旅立つのです。

よって、生きているうちに戒名を手に入れておくことも可能です。菩提寺の住職に依頼し、仏弟子としての得度を受ければ、戒名が与えられます。

 

関連記事:寺院墓地にお墓を建てて檀家になるメリット

 

戒名の構成とランク

「戒名」とは、位牌に書いてある文字のなかの、たった2文字の部分でしかありません。しかし、位牌にはもっとたくさんの文字が書かれています。2文字、あるいは3文字ずつ、違った意味があるのです。戒名の構成は、以下のようになっています。

 

トップに書かれた梵字

位牌の一番上に、呪文のような文字が一つ刻まれていることがあります。これは、サンスクリット文字、あるいは梵字といって、お釈迦様の国の言葉です。最初の経典は、この梵字で書かれました。梵字一つで特定の神や仏を表すことができます。宗派によっては、梵字を刻みません。

 

 

院号

「●●院」「●●院殿」と書かれた部分があれば、それは「院号」です。院号とは、戒名の位(ランク)を表すもので、「院」がついていると、ついていない戒名よりも上位ということになります。「院殿」は「院」よりもさらに位の高い院号です。院号をつけるか否かは、菩提寺とも首都の相談により決まります。基準として最も多いのが「先祖代々の戒名に院号がついているから、今回もつけましょう」というもの。しかし院号がつく戒名は、つかない戒名よりもお布施を厚くしなければなりません。よって喪主が「今回は院号をつけません」と断りを入れたり、「自分の戒名には院号はいらない」と故人が遺言を残したりするケースも、最近では見られます。

まれに「●●庵」(庵号)、「●●軒」(軒号)もあります。

 

 

道号

院号の次についている2文字が「道号」です。院号のつかない戒名の場合は、トップの2文字となります。故人の人柄や仕事、業績を表すような2文字がつけられます。ただし、未成年者に道号をつける例はあまりありません。

 

戒名

院号、道号の次に書かれている2文字が「戒名」です。1文字は生前の名前から、もう1文字は経典に書かれてある文字から選んで、あるいは人柄や仕事、業績を表す文字から選んでつけられます。

 

位号

「居士」や「大姉」などと、最後についているのが位号です。尊称号であり、性別や年齢によって変わってきます。また、社会的、宗教的貢献度が高いかどうかによっても変わります。年齢が高く、また社会的貢献度や信仰心がとくに高かった男性には「大居士」、大居士に準じている男性には「居士」、若くして亡くなった男性などには「信士」がつけられます。女性の場合は、「清大姉」「大姉」「信女」となります。幼い子どもには「童子」「童女」などがつけられます。

 

 

浄土真宗では戒名がいらない

浄土真宗は戒名がいらないで法名がある

浄土真宗では、戒名ではなく「法名」がつけられます。法名の構造は戒名と違います。

 

法名はトップに「釈」をつける

仏弟子であることを示す「釈」をつけます。

 

道号はつけない

法名では道号はつけません。

 

 

院号、位号は、基本的にはつけない

院号や位号は、とくに社会へ貢献した人や信仰心の高かった人にだけつけられます。

つまり、浄土真宗における一般的な法名は、「釈●●」というシンプルなものです。

 

関連記事:お墓を建てる前に知るべき仏教の事|宗派による違いはなに?

 

具体的な戒名の例

有名人の戒名の一例記事

著名人の具体的な戒名を例に、戒名の内容について解説します。

 

陽光院天真寛裕大居士(石原裕次郎)

「陽光院」が院号、「天真」が道号、「寛裕」が戒名、「大居士」が位号です。日の当たるところが似合う、貫禄たっぷりな風情の大スターにふさわしい戒名です。

 

南州寺殿威徳隆盛大居士(西郷隆盛)

「南州寺殿」が院号、「威徳」が道号、「隆盛」が戒名、「大居士」が位号です。薩摩の英雄の遺徳を偲ばせる戒名です。生前名の「隆盛」がそのまま残っています。

 

法性院機山信玄(武田信玄)

「法性院」が院号、「機山」が道号、「信玄」が戒名です。信玄は生前に出家し、いただいた戒名をそのまま名乗っていました。戒名を名乗っていた戦国武将には、他に上杉謙信もいます。

 

石森院漫徳章現居士(石森章太郎)

「石森院」が院号、「漫徳」が道号、「章現」が戒名、「居士」が位号です。大御所漫画家を彷彿させる「漫」が使われています。

 

 

先祖の戒名をよく観察すると、どんな人だったかや人柄が分かるはず

戒名を読めば生前のその人の生き方が見える

以上、戒名の知識について解説しました。今後、お墓参り仏壇に手を合わせるときには、位牌に書かれてある戒名をよく見てみてください。書かれてある文字のイメージで、生前のその人の生き方までも見えるかもしれません。ご先祖様の人となりがつかめるでしょう。「どんな意味がありますか」と菩提寺に尋ねてみるのもおすすめです。

 

関連記事:寺院墓地にお墓を建て檀家になるメリット

関連記事:お布施の金額相場

関連記事:納骨はいつまでに行うべきか?

「お盆」はいつからいつまで?お盆飾りやお墓参りの方法について解説

お盆について解説ブログ

「お盆休み」と一言で言っても、いつからいつまでがお盆なのか、うろ覚えだという人は多いでしょう。お盆の期間は決まっています。お盆中は、お墓参りやお盆飾りなどを行い、命を与えてくれた先祖に感謝を伝えましょう。お盆の期間や意味、お盆飾りやお墓参りの方法について解説します。

 

 

お盆は8月13日から16日までの4日間で、地域によっては7月

8月のお盆期間はいつからいつまでか

お盆の期間は、一般的には8月13日から8月16日までの4日間を指します。お盆の期間は毎年ほぼ変わりませんが、「お盆休み」の期間は、勤務先等によってそれぞれです。カレンダー上の都合から、しきたり上のお盆よりも長く休みをとれる人もいるでしょう。

 

ただ、お盆の期間が違う地域もあります。東京の一部では、お盆の期間は7月13日から16日の4日間です。日本中のスタンダードから東京だけ外れているという例は珍しいので、意外に思われる方もいるかもしれません。これは、明治政府が改暦を行った際に、東京だけが新暦に対応したお盆へ順応できたためです。明治以前の旧暦は、現在私たちが使っているカレンダーと比べて、約1か月のブランクがあります。日本中のスタンダードとなっている8月のお盆は、実は旧暦のお盆であり、7月に行う東京のお盆が、新暦に対応したお盆なのです。

 

 

お盆の意味

お盆の意味とは

お盆には、先祖の霊がこの世に降りてくるといわれています。お盆と似た行事に、春と秋の「お彼岸」がありますが、お彼岸は「あの世(彼岸)」と「この世(此岸)」の距離が近くなる期間とされています。よってお彼岸は先祖の霊をより身近に感じられる期間として、お墓参りが行われます。そしてお盆は、先祖の霊がこの世へ降りてきてくれる、年に一度の機会です。よって、お盆には先祖の霊を自宅へお連れし、もてなし、命のつながりに感謝をします。

 

 

お盆の流れ

お盆の流れとお墓

お盆の基本的な流れは、以下の通りです。ただ、地域や宗派、あるいはその家によって紡がれてきた風習は、それぞれ違います。地域の風習にのっとった行動をしましょう。

 

8月13日:迎え盆

初日の13日は、先祖を自宅へ招きます。夕方近くに、玄関の近くで迎え火を焚きます。先祖が迷わず家に来られるよう、火をもって案内するのです。迎え火は、正式には平皿などにオガラ(麻の茎)を乗せ、ライターやマッチで火をつけて玄関先に置きますが、火の扱いが不安であれば懐中電灯などを照らしてもいいでしょう。

また、提灯をともしてお墓参りへ行きます。提灯も、先祖の目の役割をします。提灯がない場合は懐中電灯でも構いません。

 

8月14日、15日:家で先祖の霊を祀る

14日、15日は、お盆飾りによって先祖の霊をもてなします。盆踊りによって、先祖の霊を慰める地域もあるでしょう。先祖の霊を呼んだ家には、親戚らを集めて、先祖に一族の元気な顔を見せます。親族が遠方であるときや、仕事が忙しくお盆休みが取れない場合は、お盆期間中のいつでもお墓参りを行って、先祖に挨拶をするのが全国的なしきたりとなっています。

 

8月16日:送り盆

夕方、先祖の霊をあの世へ送ります。迎え火を焚いたときと同様に、送り火を焚きます。先祖をお墓までお送りする目的で、もう一度お墓参りを行う地域もみられます。送り火も、お墓参りも、日が暮れないうちに行うのが安全ですが、なるべく遅めの時間帯を選ぶことで「名残惜しさ」を先祖に伝えることになるとされています。

 

 

お盆飾りの方法

お盆飾りの種類と流れ

お盆飾りの方法は、地域によって違います。ここでは、一般的なお盆飾りの方法についてご紹介します。

 

盆棚

お盆飾りをするための棚を、仏壇とは分けて、あるいは仏壇の手前にしつらえます。小机などでつくる棚の数は1段から3段で、菰(こも。小さめのゴザのようなもの)を敷き、一番上の段の中心に先祖の位牌を置きます。

 

盆提灯

盆棚の両脇に、盆提灯を置きます。

 

お供え

盆棚に、故人が好きだった食べ物のほか、素麺、花瓶に活けた花、果物、野菜といったお供え物を置きます。お盆のお供え物として特徴的なのが、ナスにオガラや割りばしを刺して牛に模したものと、キュウリを同様に馬に見立てたものです。それぞれ、「ご先祖様があの世から帰ってくるときは、キュウリの早馬で」「あの世へ帰られるときは、ナスの牛に乗ってのんびりと」という願いを込めたものです。

 

 

お墓参りの方法

お盆のお墓参りの方法

お盆のお墓参りの方法は、提灯をともすほかは、ふだんのお墓参りと同じです。

 

お墓の周りを掃除する

お墓参りをする前に、まわりの草を除去し、お墓自体をスポンジなどで磨いてきれいにします。花立や線香立てといった小物も、古歯ブラシなどを使って丁寧に洗いましょう。

 

お墓にお供え物をする

盆棚にお供えしたものと同じような供物、水、お花を供えます。

 

線香を立てる

線香に火をつけ、線香立てに入れてから合掌し、祈りを捧げます。

 

お供え物を撤収する

御供え物は、そのまま放置すると猫やカラスの害に遭ってしまうため、お参りの最後に持ち帰るのがマナーです。

 

 

お盆は先祖への感謝を伝える機会

お盆はご先祖様へ感謝の気持ちを改めて伝える機会

以上のように、お盆は先祖をもてなす1年に1度の機会です。親族みんなが集まって、お墓参りや盆棚飾りなどで手厚く祀れれば何よりですが、そうできない人もいるでしょう。お盆休みが取れない人や、お盆の帰省ができない人も、その場で先祖に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。お墓や位牌が目の前になくても、祈りを捧げれば、思いはきっと先祖に届きます。

 

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三回忌法要はいつ行う?意味やお布施・お花・施主の挨拶について知る

三回忌法要について詳しく知りたい人に向けた役立ち記事

「三回忌法要はいつ行うのか」は、実はかなり混乱が生じやすい部分です。三回忌法要は、「その人が亡くなってから満3年めに行うもの」ではなく、「故人が旅立って、満2年めのタイミングで行う法要」をいいます。

 

2018年に人が亡くなった場合は2019年に一周忌法要が行われます。そして、2020年に三回忌法要が行われるのです。2021年ではないことに注意してください。

 

三回忌法要の意味は、「追悼供養」です。亡くなった故人がより良き方向に行けるようにと祈るものであると考えるのが原則です。ただ現在では、「故人の思い出話をするため」という性質も強く持つようになりました。

 

三回忌法要の際に用意すべきものはたくさんありますが、今回はそのなかから「花」と「お布施」。三回忌法要内のそれぞれの場面で必要な施主の挨拶について詳しく取り上げていきます。

 

 

三回忌法要に用意すべき花

三回忌法要の際に施主が用意するお花

三回忌法要に限らず、弔事では白や黄色などのおとなしい色が適していると考えられています。三回忌法要もこの法則にしたがい、白色の花をベースとして選ぶのが無難です。

ただ、亡くなってから2年経っているということもあり、三回忌法要のお花の場合は少し色のついた明るめの花なども入れても良いとされています。

 

たとえば、「上品で高貴な色」として知られている紫色などです。また、ピンクの花も優しい雰囲気が作れるものとして人気の高い色だとされています。

 

原則として、赤色などの華やかすぎる色は避けるべきです。また、ばらなどの、トゲがある花もふさわしくありません。

 

ただ、「故人がこの花を愛していた」「故人がばらを育てており、そのばらが今も咲いている。ちょうど三回忌法要のときに盛りを迎える」などの場合は、これらの花を用いてもよいでしょう。

 

たしかにマナーは重要ですが、三回忌法要は故人とご家族のために行うものであって、「マナーを守るためにあるもの」ではありません。故人とご家族の気持ちに寄り添う花を選ぶことができれば、それがベストです。

 

 

三回忌法要のお布施の金額

三回忌法要でお坊さんに渡すお布施の金額詳細

三回忌法要の場合、宗教者(僧侶など。ここでは仏教と仮定します)に来てもらうケースが多いと思われます。そのような場合は、「お布施」を用意しなければなりません。

 

三回忌法要のお布施は、30,000円~70,000円程度が相場とされています。また、その僧侶がいるお寺ではないところではないところで三回忌法要を行う場合は、別途「御車代」が必要になります。御車代は、「どこまで来てもらうか」で異なりますが、一般的には、5,000円~10,000円程度が普通です。

 

三回忌法要のかたちはさまざまですが、現在は「法要を行い、みんなでお墓参りをして、その後会食を行い、解散する」というかたちが一般的です。

 

この「会食」に参加するかどうかは、僧侶の人柄と喪家との付き合い、またスケジュールなどによって異なります。僧侶が参加しない場合は、会食にかかる予定だった費用である5,000円~10,000円程度を「御膳料」としてお渡しします。

 

お布施と御車代、御膳料は、すべて「僧侶に渡すもの」です。しかしその性質は大きく違うので注意しましょう。

 

なお、お布施をお渡しする場合は、白無地の封筒を用いるのが一般的です。

 

お布施関連記事:お布施の相場目安表

 

三回忌法要におけるさまざまな『挨拶』

三回忌法要での施主の挨拶

三回忌法要では、さまざまなタイミングで「挨拶」を行う必要があります。

  1. 法要が始まる前の挨拶
  2. 法要が終わった後の挨拶
  3. 会食を始める前の挨拶
  4. 会食を終えた後の挨拶
  5. 僧侶に対する挨拶
    それぞれ見ていきましょう。

 

法要が始まる前の挨拶

三回忌法要が始まる前に、挨拶を行います。会場に全員が入った後に行うのが一般的です。来てくれた参列者に対するお礼と、三回忌法要を始める旨を簡潔に述べます。

 

法要が終わった後の挨拶

会食がある場合とない場合では、挨拶の仕方が異なります。ある場合は、「法要が終わったこと」「この後に会食すること」などを中心に、簡潔に述べます。ない場合は、再度足労の礼を述べ、故人の人柄に触れ、丁寧に挨拶を行います。また、引き出物がある旨をご案内するようにすると良いでしょう。

 

会食を始める前の挨拶

法要を終えたことのお礼と、ささやかながら飲食の場を設けたことを告げます。故人の思い出話をぜひ、などのように促すのも良いでしょう。

 

会食を終えた後の挨拶

会食がない場合の「法要が終わった後の挨拶」とほとんど変わりません。ただ、「名残惜しいが、お開きとさせていただく」などの案内があるとよりスマートでしょう。

 

僧侶に対する挨拶

僧侶に対する挨拶も、簡潔に行います。「法要と法話をありがとうございました」などのようにまとめると良いでしょう。

 

三回忌法要の挨拶は、「長ければ良い」というものではありません。要点を押さえつつも、ある程度簡潔にまとめる方がよいでしょう。なお挨拶は、特段の事情がない限り、喪主を務めた人間が行うのが一般的です。

 

ここまで、三回忌法要の意味や施主が用意する「お花」「お布施」と必要な「挨拶」につりてご紹介しました。

 

三回忌法要を行う時期になっても、さまざまな事情で、しかるべきところに故人の遺骨を埋葬できていない場合もまれに見受けられます。

 

時が経つほど、日々の生活に追われ、するべき事を後回しにしがちです。そのような場合は、「三回忌法要に間に合う様に・・」を目標として、埋葬(納骨)先を探すことが必要だと思います。

 

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